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幽霊妻の愛ある日々

作者: えみこ

「俺の私のTS企画」を主導してるのに、初めて書いた話は別に関係無いって言う……。興味のある方、企画参加してね! 私も頭がまとまったら書くよ‼

 あの日、私は突如として降り出したゲリラ豪雨に舌打ちしつつ、あまり役にも立たない傘をさしながら家路を急いでいた。今日の夕飯はどうするか思案しつつ、イヤホンから流れる音楽に少しだけ気分を救われながら足早に歩く。

 ‎――歩いていた。

 ‎

 ‎そこに突然の衝っ撃kkkk回転?背n骨バkyあッ骨、が?車の、光hi花???激痛ita?!赤?黒?――ガガガリガリガリりりりザザざzazaザザざざzaーーーッ、――暗転。






 私が再び目を開けると、何故か目の前に私の顔がドアップ。一瞬鏡かと思いきや、目を閉じてるから違う。よくよく見てみれば、箱に入れられて顔だけ小窓から出されている私の寝顔を、箱の上に乗って覗き込んでいる状態だった。

 ‎驚いて何事か叫びながら仰け反り、辺りを見回すと、横には黒で縁取られた私の写真……の飾られた祭壇、辺りには黒服で数珠を持った人々、そして経を読むお坊さん。


 何だろ、これ、すっごく私の葬儀的なアレに見える。どゆこと?


 とても手の込んだドッキリ? いやしかし私はまるきり一般人でございますですよはいであるからしてこんな大掛かりで金のかかるドッキリもなかろう! と言うか夫! 我が夫はいずこ⁉ 説明してくれ下さいこの状況!

 ‎と白目を剥きながらオロオロ見回すと我が最愛の夫を発見した。

 ‎……何と言うか、今まで見た事もない感じになっていた。いつも素敵に整えられたフサフサヘアはボサボサになっているし、いつも優しく細められていた目は充血し、虚ろでくまが出来ている。ピンと伸びた背すじが素敵だったのに、今は酷い猫背で俯いていて、もはや萎びたゾンビ状態。

 ‎一応、黒スーツ・黒ネクタイ・数珠はちゃんと着用していた。いつ必要になるか分からんけどとりあえず必須だろ、と買っておいて良かった。……まさかそれが私の葬式と思しきもので使うことになるとは思わなかったけど。


 夫があまりにも死にそうな様子だったので、思わず箱から飛び降りて駆け寄った。顔を覗き込んでも反応が無いので、床に体育座りをして膝に頭を乗せ寄りかかった。それでも反応が無い。

 ‎薄々、と言うかほぼ気づいていたが、やはり私は死んだようだ。手の感覚は何となくあるけど、汗とか心臓の鼓動、呼吸的なものが感じられない。何より誰にも見えていないし、重さも感触も感じてもらえないんだもの。こりゃ死んでるわ百パー。あそこにある箱は棺で、中に入っている私は死体なのだ。



 逢沢由里子、結婚3年目にして交通事故により死亡。享年25才だった。



 ……ってマジか! いやもう千歩譲って死んだのは受け入れるけど(だって体に戻れそうな雰囲気無かったし)、何でまだ意識あるの私⁉ 天国とか地獄とかやっぱ無いの? 行き着く先は消滅なの? お父さんお母さん先立つ不幸をお許しください実家の部屋の押し入れの段ボール箱は中身を見ずに廃棄処分してくださいホント頼んます! 聞こえる訳無い! イタコ! イタコはどこじゃあああ!

 ‎と自分の行く末来た道に動揺しつつ、夫のカサついた手を撫でて呟いた。


「ごめんねそうちゃん、夕飯作れなくなって……」


 私の声は、空気を震わせる事は無かったけど。







 あれから15年。私は成仏することも無く、夫の背後等にくっついて守護霊気取りで日々を過ごした。そうしていつの間にか、中学生の頃、当時かわゆい野球坊主だった夫に告白されてから一緒に過ごした期間を越えてしまう程の時が経っていた。

 ‎夫は私の葬儀後、大分長い間幽鬼の様相を呈していたが、私が一生懸命念を送ったり、ナデナデチュッチュペロペロハグしたり、絡みついたりしていたら、何とか立ち直った。きっと効果はあったと思う! たまに「ゆりちゃんが居るみたいな気がする……」とハラハラ涙を流しながら笑ってたしね! 何か傍から見たらヤバイけども! うん、私、いるよ!

 ‎大体5年経った辺りで、周りから再婚を勧められたり、他にも隙を見れば愛のハンター女豹共が粉をかけて来ることもあったけど、我が夫は悲しい笑顔で首を横に振るばかりであった。さすが私のそうちゃん! 一途! 素敵! 抱いて! 無理だけど!

 ‎この様な悪質な輩(私基準)には漏れなくちょっと不幸になりますようにと呪いの霊波を送っておいた。

 ‎本当に私の夫はモテるのである。私がいがぐり坊主を青田買いさせて頂いた後、みるみると垢抜けてイケメン化した。本人によると、愛しのゆりちゃんの隣にいて恥ずかしくない男になりたかったからとのこと。……くっ、何だそれは私を萌え殺す気か! 素敵! 抱い……以下略。おかげさまで露払いが中々大変だった訳だが、更に私の死後は憂い属性が加わり、現在年齢も40に到達し、溢れ出る男の渋みが倍増ドン! 色気溢れすぎ誰か蓋して! 呪いの霊波が枯渇しちゃう! でもさすが私のそうちゃんめっちゃ愛してる!

 ‎

 ‎あぁ。

 ‎

 ‎一緒に年、とりたかったなぁ。そうちゃん似の子供なんかポコポコ量産したかったよぉ。旅行だって食べ歩きだって休日ダラダラだってゲームだって何だって一緒にやりたかった。目を合わせて微笑みあいたかった。何であの車は私に突っ込んで来たんだ。理不尽だ。酷い。何で私が。ずっと一緒だって誓ったのに。悔しいよぉ、悲しい辛い苦しい痛い痛い痛い痛い痛い――


「――あ、そうだゆりちゃん、ゆりちゃん、聞いて聞いて」


……おっといけないそうちゃんが今日の報告をしてくれている最中であった。そうちゃんは持ち直して以後、毎日仏壇の遺影に向かって今日あった事をつらつらと報告してくれるのが習慣になった。

 せっかくなので正座しているそうちゃんの膝の上に座ってふんふん聞いている。気づかれないのをいい事にほっぺつんつんとかもしてみたりしながら。むふー。

 ‎最近は、そうちゃんへのエターナルラブを心に強く持っていないと、ズルズルと思考が闇に飲まれて行きがちなので、気を引き締めなくてはならないのだ。愛してるよそうちゃん!!


「それで内藤がうまくフォローしてくれてさぁ……」


 うぬぬ、また内藤とか言う奴が話に出てきた。数年前からたまに名前が出てきたが、最近富に話題に登ることが多くなってきたのがこの内藤某である。

 ‎――女か? 女なのか? 好きになっちゃったのか? 私を忘れて? あんなに結婚話を蹴っていたのに。私が呪いの霊波を送りすぎて疲れて動けなくなって来た隙をついて、ついに引っ掛けられちゃいましたか女豹に! 許せない許せない内藤某め! 足の小指をどっかにぶつけてしまえ!

 もう内藤某を呪う事で頭がいっぱいになり、その日はそうちゃんの話をずっと上の空で聞いていた。後から我に返って反省。愛しのそうちゃんをないがしろにするなんて、由里子悪い子! めっ!


 そんな脳内愛憎躁鬱を繰り返しながら仏間でダラダラと過ごす日々を送っていると、ある日そうちゃんが深夜に帰宅した。もうもう、こんな遅くまで妻を放っておいて悪い夫ね! とプンスコ怒りながら玄関を覗くと、人影が二つ。ありっ⁉ お客様⁉

 ‎夫はかなり酔っ払っているらしく、同僚らしき方に支えられながらのご帰還であった。よろつきながらリビングのドアを開け放ち、ソファに倒れ込むとうううう〜とか唸っている。一方、夫から開放された彼は肩をゴキゴキと回しながら、運んできた夫の荷物を置いたり、台所から適当に見繕ってきたコップに水を注いでテーブルにセットしてくれていたりした。ありがとう助かります。私には出来ないんで(泣)。



「じゃ、課長、タクシー待たせてるんでもう行きますよ。落ち着いたらちゃんとベッドで寝てくださいね。」

 と、同僚の方が夫の肩を掴んで揺すった。

 ‎すると急に夫が目を開け、その手首を掴んだ。

「内藤、さっき俺が言ったこと、酔いに任せてとかじゃぁなくて、本気だからな。」

 な、なぬ⁉ この方が内藤某? 男性だったのかひと安し――

「君は自分なんかと卑下するが、俺は君だから好きなんだ。……好きに、なってしまった。だから、諦めて、責任取ってくれ。」

 起き上がりそう言うと、内藤氏を熱く見つめた。

「か、課長……」

 夫のここ一番の勝負とばかりに放出された色気に当てられ、内藤氏はみるみる真っ赤になった。そして、戸惑いつつも満更でもない顔で目を潤ませ、小さく頷いた。夫はニヤリと笑うとそのまま内藤氏を抱き寄せ、顎クイし、静かに唇を――


……っておおおおおおおおおおおいいいいいいいいいいっ⁉


 そうちゃん! そうちゃん⁉ どうしちゃったの⁉ 女性拒否りすぎて性癖変わっちゃったの⁉ そっちなの⁉ BでLなの⁉ 乙女の教養の一環としてそちらの方もある程度嗜んでおりましたけど、リアルで見たの初めて! こんなの初めて!

 ‎ちなみに実家の段ボール箱は姪が見つけて拝領したって仏壇に本人が報告しに来たよ! お前も同好の士であったか姪よ! 死なずんば語り合いたかったぞ!

 って話が逸れたけど、とにかく、最初は仏間から顔を覗かせているだけだった私だが、見えないことをいい事に今や二人の近くかぶりつきで見ている。何か最近もう仏間から動くこともままならなくなって、え〜私消えかけかそれとも地縛霊とか悪霊化一歩手前なのかな〜と慄いていたのだが、もうものすごい速さで移動出来た。由里子パワー満タン百万馬力である。あまりの衝撃に色々と澱み溜まっていたものが全て吹き飛ばされてしまったか、もしくは萌えがフル充填されたか――うん、両方かな。


「ん……かちょ……タクシー……待ってもらっ……んむ、んううっ!」

 しばらく従順に唇を貪られていた内藤氏だったが、ふと我に返ったのか抵抗し夫の囲いから逃れた。

「何だ、やっぱり帰るのか? 酔っ払いのオジさんを介抱してくれないのか?」

「何言ってんですか! 都合の良い時だけ酔っぱらって! とにかく私は帰りますからね! ちゃんと後で鍵して下さいよ!」

 内藤氏は唇を袖口で拭いながら立ち上がると、顔を真っ赤にしたまま早足で出て行き、玄関でガンッいてっ! と言う音をさせた後、タクシーの発車音と共に去って行った。……足の小指ぶつけたのかな、まじごめん。

 夫は内藤氏の慌てた様子にしばらく忍び笑いながら水を飲んだ後、おもむろに仏間に移動してきてドサッと座った。

「……ゆりちゃん、ごめん。俺、ついに好きな人が出来ちゃったよ……ごめん……ゆりちゃんのこと、ずっとずっと愛してるけど、あいつのことも、好きになっちゃったんだ……ごめん……ごめんねぇ……」

 夫は頭を抱えながら、ずっと私に謝り倒し、終いにはムニャムニャ泣きながらその場で眠り込んでしまった。おいやめろ、風邪引くぞ。やっぱり酔いどれじゃねぇか。さっきまでリビングでとんだ肉食ぶりを晒しといて、仏間に来たらコレかよ!

 ‎横向きに体を丸めて眠る夫を、起きろーベッド行けー! と念を込めて叩いてみたり、上に乗ってヒゲダンスを踊ってみたりしたもののやはり効果はなく、仕方がないので少しでも温かくなるように覆いかぶさった。しげしげと顔を覗き込んでみると、すこぶる長いまつげが相変わらず麗しい。かなり酒臭かったが、構わず頬を擦り寄せる。



 本当は、分かっていた。


 ‎いつまでも死んだ私にそうちゃんを縛り付けておくべきじゃないって。優秀なそうちゃんの遺伝子は後世に引き継がれなくてはならない。とっても可愛くなるだろう、そうちゃん2世を生み出さねば世の損失であると! 私にはもう出来ないことなので、誰か、新しい、私のお眼鏡に適う素敵なお嫁さんを迎え入れるべきであると。どうしても堪え切れない嫉妬とか所有欲とか悲しみとか諸々を、血涙を流しつつも全力で捻じ伏せなくてはならないと。


 ――まさか、そうちゃんが心預けた人が、男性だったとはね! こりゃ参ったね! そうちゃん2世計画無理じゃん! まだ見ぬ後妻への嫉妬返してよ!

 子供が見られないと分かると、それはそれでとてもかなりやはり物凄く本当にえ? ちょっとマジで? って感じに残念だったが、夫が今後の人生を共に歩めるパートナーと巡り会えたことには安堵もした。やはり、生者の隣に寄り添うべきは生者なのである。見て、触れられて、笑いあえる相手が必要だ。私は、もう、消えるべきなのだ……。

 ‎そう思いながら、夫の頬にキスをした。久しぶりにすっきりして、ちょっと寂しくて泣きそうになったけど、私はゆったり微笑んで、意識を飛ばした――――。







 ――あ、まだ成仏してませんよ?微睡んだだけです。あと、夫は案の定風邪を引きました。妻無力。幽体だしね。しょうがないね。内藤氏には叱られたらしい。ごもっともだね。


 それからしばらく経って、また内藤氏が我が家にやって来た。仏壇に手を合わせると自己紹介を始めた。改めて亡き妻にご挨拶に来るとか偉い子よ。私も仏壇に寄りかかりながら、尊大な態度で聞いてやろうではないか。

「初めまして、由里子さん。内藤千尋と申します。30歳です。この度旦那様とお付き合いさせていただくことになりました。よろしくお願いします。」

 おぅおぅちひろさんっちゅうんかぃ。よーし、10も年下だし今後は親しみを込めてちぃにゃんとでも呼ばせてもらおうか。

「千尋はレスリングが得意で、昔は国体選手だったんだって! ゆりちゃんと同じ国体選手だよー素敵だよねー!」

 夫が割り込んで発言してくる。いつの間に下の名前呼びかよ! ちなみに私の種目は剣道ね。

 ちぃにゃんは、突然幼げな喋り方になった夫に面食らいつつも話を続ける。度量の広いことで。

「私はこんなガタイで、しかも昔事故で喉をやってしまって声もガサガサですが、そんな私でもいいって聡一さんは言ってくれて……」

「まだ言ってるのか千尋! 君はとても素敵な女性じゃないか。中性的な容貌は宝塚王子様みたいだし、掠れた声は色っぽいし、社内では男女共に隠れファン多数なんだぞ。」

「えっ何それ初耳なんですけど」

「皆密かに愛でて抜け駆けはしないと、特に女性陣が目を光らせていたからな。気づかないのもしょうがない。」

「今までの私の喪女生活とは……(白目)」

「そんなことより、俺は君の内面に惚れたんだ。外見はその付随物に過ぎない。千尋、好きだよ。結婚してくれ。ゆりちゃんもいいでしょう? 千尋はいい女なんだ。」

「……そっ、聡一さんっっ! 嬉しいっ!」

 自己紹介もそこそこに手を取り合い見つめ合う二人。

 ‎


……っておおおおおおおおおおおいいいいいいいいいいっ⁉(渾身の二度目)



 ちぃにゃん女なの⁉ あんた女だったの⁉ 服装とか全体的な雰囲気から、中性的な美青年だと勘違いしてたよ⁉ マジか! BのLなのかと興奮した私の滾りを返せ! て言うかさり気なく求婚してるし承諾してるしチックショーやっぱ女豹だったか! 喪女だけど、喪女じゃなかった! やっぱ呪――――


「私、体力と骨盤には自信があります! 早いとこ子供をポコポコ産んで、聡一さんのイケメン遺伝子を後世に残したい所存です! 半分私のなのはどうしようもないので勘弁して下さいね!」


 ……っそうだよねええええそうちゃんの遺伝子は残すべきだよねええええ! 貴女もそう思う? 思うよねええええ同士よおおお!

 あっ、あと大丈夫です貴女の遺伝子も相当なイケメンなので相乗効果でスゴイ子出来そう。これはイケる、イケるぞおおお!



 ……ふぅ、ちょっと悔しいけど、この娘ならそうちゃんを任せられそう。何だかんだでしっくり来ている様子だし。

 ‎今まで、突然一人にしてしまったそうちゃんが心配で心配で、途中何度となく成仏出来そうな感覚があったり、反対に悪霊化してしまいそうな雰囲気もあったけど、ずっとど根性でそうちゃんにしがみついて意識を保ってきた。色んな感情と月日に苛まれて、わたしは擦り切れて消える寸前だった。

 ‎これでやっと安心して逝ける。

 ‎そうちゃん、いい娘見つけられて良かったね。今までたくさん愛してくれてありがとう。私もそうちゃんのこと、とってもとっても愛してるよ。今度こそ、末永く幸せになってね。よぼよぼのお爺さんになって老衰で死んだ時に、もしまだ私のことを覚えていてくれたら、会いに来てね。ちひろさんにも後々会わせてね。そうちゃんをちゃんと幸せにしてくれたか、問いただしちゃうんだから。

 ‎そうして私は、満ち足りた気分で空気に溶け――――





「あっ……やめてっ、ゆりちゃんがみてるからっ」



 ……っておおおおおおおおおおおいいいいいいいいいいっ⁉(驚愕の三度目)



 ‎何をやってるの仏間で⁉ 成仏しかけてたけど戻ってきちゃったよ⁉


「それにしても、聡一さんたら、由里子さんの前ではそんなキャラだったんですね。そんな一面もあったなんて。私にももっと見せて下さいよ。」


 いつの間にかちひろさんは、レスリングで鍛えた技で夫を羽交い締めにして押し倒し、体を弄り始めていた。夫の幼げな様子が案外ツボにハマってしまったのか、目がギラギラしている。変態か。

 ‎

「あっ……ちょっと……ほんとやめ、あっあっ、ゆりちゃああああん!」

「私に結婚を申し込んでおいて、前の妻の名前を呼ぶなんて酷い男ですね。そんな人にはお仕置きをしないと」

「あっ、そこはやめて! さわらないで! あっ、ああっ、あぁ〜っ」


 ほわぁ〜、攻守逆転や〜。美青年が美壮年を攻めている〜(白目)。

 ‎やっべー。さすがに思うところは色々あるけど、ビジュアル的にやっぱ見逃せない。そうちゃん、頑張れ。合掌。



 ――――こうして私はまた成仏する機会を逃し、夫と新しい妻の生活をこっそり見守っていくこととなったのだった。





とっぴんぱらりのぷぅ。お終い。






おまけ1


千尋「由里子さんはどんな女性だったんですか?」

聡一「俺がしつこい相手に付きまとわれていた時に、木刀片手に『コイツが欲しくば私を倒して行きな』って言って片っ端からなぎ倒して守ってくれる武将系女子だったよ」

千尋「すごい。惚れる。私も頑張りますね」




おまけ2


息子「ちょっと怖い目に遭ったんだけど」

聡一「どうした大丈夫だったか」

息子「実は最近同級生にしつこく言い寄られてて困ってたんだけど、さっき帰り道で刺されそうになったら突然木刀を持った女の人が現れて助けてくれたんだ」

聡一「まるでゆりちゃんみたい……って息子がさりげに九死に一生スペシャル‼‼」

息子「で、その後『全く、親子揃って世話が焼けるんだから……って、やっべ気を抜いたらうっかり成仏しちy……』って言って消えた」

聡一「ゆりちゃああああああああああん⁉」

初めて物語をある程度ちゃんと書いてみた感想


・ひぃこら苦労しながら書いたのに7000字くらいにしかならなかった。ビビる。連載している作者様達が改めて神に見えた。

・スマホで長文作成するの不便。印刷して赤ペン片手に校正したい。もしくはポメラ欲しい。

・でも文章読み上げ機能は良かった。句読点の配置とか文字の響きとか確認できた。

・初めて、文章を書く上での記号の使い方など調べた。読者の時は特段気にもとめなかったけど、こんなルールがあるんだ、と勉強になった。が、ちゃんと校正出来てるかは不明。

・普段使わない言い回しなど使おうとする時は、必ず辞書で調べるべきだなと思った。私は「すべからく」の意味を勘違いして覚えていることが発覚した。



ほんと、作者様達マジリスペクト。今後も応援してます‼

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