ライトノベル
(注意;この話は主人公 鶴井 優歩の視点でお送りします。)
(男子校舎)
今日は僕たちの学校の様子を話したいと思う。
僕には教室でよくしゃべる友達がいる。
もちろん、幼なじみともよくしゃべるのだが今回話したいのは角鹿 康喜、いわゆるオタク仲間だ。
この友達を僕は通称こうちゃんと呼んでいる。
こうちゃんとはよく話が合う。
アニメやマンガ、ゲームにラノベそれらのことにこうちゃんは精通しているからだ。
そして僕のある秘密も知っている。
秘密と言っても僕は別に秘密にしているわけではないがこのことを知っているのクラスの中でも極わずかだ。
今日もこうちゃんは僕に会うなりその話をしてきた。
「今回、出ている話も面白かったよ。
どうやってああいう発想が出るのか。
凄く感心するよ」
と僕を褒めてくれた。
僕たちは一応ライトノベル作家だ。
今、雑誌にも連載している。
とりあえず僕たちは小説を2本書いている。
そのうちの1本は「異世界に召喚された私はなぜか今美少女ハーレムの中で暮らしています」と言うタイトルです。
もう1本は後で説明します。
ちなみにこの小説は異世界召喚ものを土台にした日常百合小説です。
僕もこうちゃんも百合ものが大好物です。
僕も身近にファンがいてくれると心強い。
これからのモチベーションにも繋がる。
ちなみに僕たち小説のファンは女子校舎にもいます。
(女子校舎)
ここからは私が話します。
その前に私が何者なのか説明しなければなりません。
私は鶴井 優歩のもう1人の人格。
私たちは1人の体に2人の人格を擁しています。
それも男の子、女の子1人ずつ。
人格も違えばその日によって性別も変わります。
とりあえず私たちは心と体の性は一致しています。
簡単に言えば今の私は女の子の体に女の子の人格なのです。
話を戻すと私のクラスにも私たちの小説のファンはいます。
その娘の名前は水時 舞楓、通称まいちゃん
私と同じ腐女子です。
アニメやマンガ、ゲームにラノベと話がよく合います。
まいちゃんは
「今回もメチャクチャ面白かったわ。
でも感心するのは毎月よく違う種類の小説を2本も書けていると言うこと。
どっちも凄く面白かった」
私たちは毎月小説を2本連載している。
全く違う話を。
しかし私たちは自分の小説1本を書くのに精一杯だ。
ではなぜ私たちが2本も小説を書けているのかというと答えはとてもシンプルだ。
それは女の子の人格の時に1本、男の子の人格の時に1本小説を書いている。
それぞれの性別の人格の時は性格も違う。
だから違う種類の小説を書けることが出来るのだ。
ちなみに私が書いているのは「辿り着いた妖怪村は僕好みの妖怪ばかりなので定住することにしました」
と言うタイトルのBL小説です。
まいちゃんも私も生粋の腐女子です。
話もよく合うのです。
では次に私たちはどうやって小説を書いているのか。
もちろん私たちの経験則なのですが、普通の人には出来ないこともあります。
私は弟の記憶も受け継ぎます。
つまり男子校舎での出来事は詳らかに分かるのです。
それは弟も然り。
私が男子の秘密まで分かるのと同時に弟は女子の秘密を事細かに知っています。
記憶を受け継ぐのだから当然のことなのですが。
つまり私たちは普通の人には体験できない2人の人生を経験できるのです。
それに私たちはお互い妄想好き、弟は百合好き、私はBL好きと小説を書くのに事を欠かない。
お互い持ちつ持たれつなのだ。
私たちは今とある雑誌に2本連載している。
まだ単行本化はしていない。
今もってもっか勉強中だ。
ちなみにそれぞれの小説はそれぞれの人格でなければ書けないのでかなり遅筆だ。
編集者にも結構怒られている。
ただ、私も弟も有望な新人作家と言うことで期待はされているよう。
今はその期待に応え速く一人前の作家に、少なくとも単行本を出せるように頑張っている。
私たち姉弟はオタク仲間でありながら好きなジャンルは全く違う。
さっきも話したが私はBL、弟は百合が大好きだ。
見ているアニメもマンガも全く違う。
だから深夜アニメの録画は必須だ。
今の私には興味のないアニメでも弟には興味がある場合がある。
幸い、弟の好みを知ってる。
弟も私の好みを知っている。
記憶を受け継ぐのだから当然なのだけれど。
おかげで録画は全ジャンルのアニメにしている。
そのおかげで弟の見たアニメも含めて全てのアニメのジャンルに精通している。
もちろん弟もだが。
それがまた小説の種として役立っている。
私たち姉弟は今必死で小説を書いています。
私たちはどうにかして小説1本で生活を成り立てなければなりません。
期限は卒業するまで。
早く一人前の作家として認められるように今必死です。
だから今は、授業が終わると寮に直帰しマンガや小説を読みふけり、またある時はアニメやゲームにふけるそんな毎日を送っています。
とにかく今は栄養分を一杯頭に入れ発想の種を植えています。
そしていつかそれが芽を出し、花が咲き実を付けることを願って今勉強中です。
絶対に日本一売れる作家になってやる!!
弟とともに私はいつもそう思って頑張っている今日この頃です。