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無限空想世界の幻想的な物語  作者: 幻想卿ユバール
第四章 楽園編
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無限空想世界の幻想的な物語~楽園~ 最終話  「終わりを告げる夏風」

「・・ぎ・・銀様!」


「おや?この声は・・美華!どうしたんだい?」


僕がこの光景に見惚れていると、

突然話しかけてきてくれた美華、

なんだか、少しおどおどしているな・・どうしたのかな?


「えっと・・その・・」


「・・ああ!もしかして・・新しい洋服気に入らなかった?ごめんよー!今はそのお洋服で我慢してねー!」


「あ・・はい・・(こんな可愛い洋服着た事ないから・・少しはずかしいなんて・・言えない)」


「(なるほど・・少し恥ずかしいのか・・今度どんな衣装がいいか聞いてみよう)」


赤いフリルのついたチェック柄のワンピースと中には長袖のシャツを着せて、

なんだか洋風の女の子に変身、

猫耳がぴくぴくと恥ずかしそうにしている。

2本の細い尻尾もうねうねと動いている。


「そ・・それより・・その・・銀様!」


「なんだい?」


「私と契約してよかったんですか?私はまだ前みたいに力は出せませんし・・お昼以外は活発して動けない事が殆どです・・」


「心配いらないよ・・言ったはずだよ、僕は・・君を守るために側にずっといたいと」


「ぎ・・銀様!」


そう、僕はこの子を守りたいから・・ずっとこれからも仲良くしたいから、

この指輪にこの子と契約を交わしたんだ。

・・そういえばこれをくれた心愛さんにはとても感謝している。

けれどもお礼を言いたいのにどこにもいないんだよなー・・


「少年、元気か?」


「あっ!心愛s・・ヴェェェェ!?」


「よう・・どうじゃ?」


「い・・イエチェン!?それともワンチェン!?」


「誰がワンチェンじゃ、ワシはな・・もとよりこの姿が本来の姿じゃぼけ」


お・・驚いた・・人の姿なのは変わりないし、

服装も大して変わってないけど、

若干変わってる部分があった!

まず金髪に獣耳が加わった事、髪の毛が何本か先端が蛇っぽい、

というより蛇だろう、そして後ろの超モフモフしてぇ尻尾の多さぁぁ!!


「すごいじゃろ・・ワシ、こう見えて【蛇狼】というんじゃ・・このイフニアにしか存在しないといわれている種族じゃぞ!」


「すごいですね、特に蛇の要素が髪の毛なのが」


「そりゃそうじゃ貴様・・もしこれで顔が蛇だったらどうする?ネタキャラ確定やぞワシ」


「あはは・・そうですねー・・擬人化が大半の小説でいきなりリアルケモナー層なキャラ出されても困りますしねー・・」


「ふう・・それよりも銀・・本当によくやってくれたな」


おっと急に話を戻していくスタイル、

流石は神様、やることが違うね、


「はい・・長い一つ目の旅でしたが・・それももう終わってしまうんですね」


「はは・・いずれまた2つ目が来るさ・・それが終わっても3つ目、4つ目とどんどんな」


「長いなー‥僕だけじゃ到底無理だね」


「ふふ・・そこでじゃ・・貴様、このワシと契約せい!」


「へっ・・えええ!?」


「で、できるんですか心愛様!?」


ていうか、心愛様と契約ッ!?

この人すごい偉い神様だったよねッ!?


「ふっふっ・・ワシも昔は式神としては一目置かれていな・・今じゃこんな幼女幼女言われておるがな?昔はすごかったんじゃぞ!・・と話がそれた・・まあとにかく、おぬしと契約できれば・・今後何かあれば力になろうぞ!」


「ほ、本当ですかッ!大いに助かります!」


「え、えええ!?ずるいです!卑怯ですよ!実はそうやってロリババアだから正規ヒロインの座を汚いやりとりで抜け駆けしようとしていますねぇぇぇ!!」


せ、正規ヒロインッ!?

待って、正規ヒロインの争いはここでは遠慮願いたいんだが?


「ふっふっ・・貴様ごとき素人のテクでは・・どーせ同人誌で「あぁん!ご主人様の形にしてくださいぃぃ!」というセリフを言って数秒でオチるチョロイン枠だろうが?」


「なんですとー!!か、神様のくせにそんなはしたない言葉をーッ!貴方だってどーせご主人様の前で「ああ!ほしいんです!ご主人様のがほしいんですうッ!」とご主人様のご友人に犯されている光景ひたすらにご主人様にニタニタとみられて興奮する、痴女要因のくせにッ!」


「お前ら二人ともなに言ってんの!?ねぇっ!いい加減にやめないと運営に消されるぞッ!ただでさえ肉体欠損で危ないのに、そんな展開になったらもうR-15どころではないぞッ!」


ま・・まずいぞ・・この流れは非常にまずい、

どうにしかこの火花散らす二人を止めないと・・

でも、これは・・割って入れそうにないぞ・・


「よーし神様勝負だ、勝ったほうが今夜ご主人様と初夜な」


「望むところ・・四天王に挑むなんて・・大した度胸だ!」


「どうして・・どうしてこんなことにぃ!?」


『(これがハーレム主人公の末路か・・)』


二人の争いを見守る人たちが全員言葉が一致したと時の瞬間だった。

この後なんやかんやで結局仲良くなるどちらも即落ち要員として語られることは、

いう事でもあるまい、

かくして、楽しい楽しい祭りは終わりを告げて、

みんなはもとの場所へと変えるのだった。


その後についてだが少しだけお話しよう。

僕は屋敷に変えると、みんなが笑顔でお帰りと迎え入れてくれた。

流石にボロボロの体に驚いていたが、

それよりも・・新しい住人にとても驚いていた。

新たに使用人として加わることになった心愛と美華、

心愛は神社をどうしたかって?

しばらく封鎖するらしい、

強い決壊を白鶴さんと鏡子さんと協力して作ったから、

問題は無いと言っていた。


美華はもとより他所の子らしい、

何故この話を知っているかは、別れ際に神様に聞いたのだ。

あの山神様に・・うう・・耳がまだゾクゾクする。

あの人の声とっても耳に残るから、

つか、アダルトでセクシーすぎるのよね、

と、話がそれた・・まあ、だから別に家族から一人旅立つ者がいても、

全然大丈夫らしい、むしろ花嫁修業してゃってくれとまで言われた。

大げさだよ、神様、


他の人達もその後は平和に暮らしている。

佐々木ゼロさんやシャオクウさんはまた山で暮らしている。

元の生活に戻れて満足しているようだ。


シャオランさんは里に下りて見回りをするようになったらしい、

こんな事件もあったしより警戒するようになった。

町で見かけた人が「べっぴんさんだから近づいたらすごい睨まれた」と

言われているらしいが大丈夫だろうか


八咫さんや雪村さんそして紅葉さんはその後は山と里の自警団を設立、

残った人獣達や戻ってきた人獣達を筆頭に、

また大きな勢力として復活を果たすらしい、


フロルさんは山を去ってなぜか夜桜さんのところに居ついてしまったらしい、

夜桜さんがすごい困った顔をしながらも、

自分の式神としてこれからもいてもらう事にしたらい、

手紙には霖雨さんと険悪なムードが続いていると書かれていたが大丈夫だろうか、


シャオルンさんはその後は自身の魔術で獣の里を作り上げたらしい、

山の中にも人獣達が住める地域を作り、

これからも山神としているらしい、

ミカちゃんもそこで暮らす事になった。


こうして新たにロリメイドが二人加わったわけだ。

お嬢様も偶然いたし、承諾は得ている。

すごいため息はついていたけど、

だから、せっかくなので専用メイド服も作ってあげた。

赤と黄色のオシャレなそれぞれのテーマに沿ったメイド服、

うーん、僕って天才だねー


驚いたのは成長の早さだ。

数日で覚えが早く、ほとんどの仕事がそつなくこなしてくれた。

心愛も美華も得意不得意はあるけど、

それぞれお互いの苦手な事をやっているし問題はない、

アリサさんとハルさんがとてもすばらしいとまで言っていたよ、


そういえばせっかくジンにも紹介してやろうと思ったら、

ジンの野郎、なんとメリルと・・えっとだれだっけ、

あの楽器の子、そうドラム違う鈴蘭の故郷に修業に行っているらしい、

もうじき帰って来ると言っていたし、帰ってきたらきっとびっくりするだろうなー、


まあ、なにはともあれしばらくは新しい日々がちょっと楽しいです。

またいつか、あんな大冒険したいなーと思う僕だった。

そんな思いを秘めて今日の夜もベッドにインして寝ることにした。


明日も素敵な一日であるように、僕は願い続けるばかりだ。

また、素敵な冒険ができるようにね・・



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