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無限空想世界の幻想的な物語  作者: 幻想卿ユバール
第一章 真紅編
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無限空想世界の幻想的な物語~真紅~ 第6話 「反逆の蝙蝠」

どうもみなさんこんにちは、さっきまで出番が無かったシルバー・ウィルコンティです。

話をしよう、あれは数時間前の事だ、僕は人知れず良くわからない部屋に入ったのち、

なんかよくわからない吸血鬼の家主と遭遇しますた。

て言うか主人公不在の三話目の心配した結果強引に四話とつなぎ合わせるとか言う。

完全にタブーな小説なのですがそこらへんどうなの貴様、

むしろこの先に控えてる話と諸事情によってこうなってしまったこっちの身にもなれと言うなッ!!

これだから後付け野郎は・・、

とまあこれ以上メタな話はさておき、

そろそろ物語に戻ろう。

彼女いわく「力を取り戻して今の家主をボコりたい」との事、

良くわからないけどわかった僕は彼女の力になりたいので、

彼女の封印を解くカギを見つけようとしたら、

あらまびっくり!トゥルースリーパー仕様のベッドでも見つけたのかと思ったら大間違い!

見つけたのはなんと敵さん達!

ええーなにそれー超うける~と思いつも、

自分の使用人を容赦なくライダーもびっくりなキックをぶちかますお嬢様、

これはもう、格闘技だぁぁぁぁぁア!

凄い!凄すぎるぞ!お嬢様!

しかし、このお嬢様ノリノリである。

実に部屋を破壊するのに戸惑わなかった時間わずか数秒、

後悔した時間訳1分45秒!

よくわからない状況になりつつも、

今はただ、お嬢様の援護をする僕だった・・、

・・そんな季節も僕にはありました。


「・・これは、僕必要ですか?」


次から次へと蹴りとスタイリッシュな動きで敵を圧倒するお嬢様、

某有名なファイナル戦えとかどこぞの魔界なんとか村のアー〇ーもびっくりな動きかもしれない、

と言うか、お嬢様だよね?

ふつうこの流れてっさ、僕がなんか覚醒して剣とかもっちゃったりしてさ、

お嬢様を救う流れなんじゃないんすかね、

そこんところどうなんですか製作者ッ!

「知らんな」じゃすまさねぇぞ!

「気にするなッ!」てっ言っても駄目だからなッ!

そんなこんな僕の考えをガンガンアストロ・・ゲフンゲフン、

ガンガン突き進む我がお嬢ロゼ様、

もう、「さくせん いのちをだいじ」に とかいらないんじゃないかな、


「お嬢様、手加減無用ですね」


「あたりまえよ、このぐらいやってやらないと気が済まないもの」


「ええ、気持ちはわかりますが、窓や天井や床がぶっ壊れフィーバーしているのでなにとぞお控えしてもらえると・・」


「大丈夫よ、こういうのは大抵どうにかなっちゃうものだから」


「ああ!つまり修復魔法とかがあるんですねッ!もしくはもう某有名なギャグ漫画みたいに何事も無かったかかのように復活したり!」


「そうよ!最後のは意味不明だけど・・正解よ!流石は私の王子様!」


「ええ!・・しかし、なんか王子様てっ言うのは慣れないな・・」


「あら、そうなの?」


「昔から誰かを守るというより、誰かを守るための盾みたいな感じでしたものだから・・」


むしろ、似合わないと言いたい僕だ、

確かに普通の一般系主人公ならば「えっ!俺が王子様!?やたー!」となるかもしれない、

きのぼう一本とぬのの服一枚の装備した主人公からしてみれば、

もしくは平凡なDT少年が突如異世界へ飛ばされて言われたのなら、

でもだよ、僕みたいなもろ異常が日常みたいなやつが王子様なんて言われたら


「えー、何この人~、超うける~」


みたいなチョーベリーバットテンションなんだよ!

ドゥウユーアンダスタン?(理解したか?)※て言う意味だったと思う

奇妙な冒険じゃなくて微妙な冒険なんだよッ!

むしろ奇妙な冒険を見ればいいと思うよッ!

きっと味もみておきたくなるよッ!

・・話がそれたけど、

要するに変に格上とか特別扱いされても困るんだよね、

棚上げされただけ期待に応えられるわけでもないし、

実際なんか従者みたいだしさ、


「まあ、なんていうかさ、もっと親しみある言い方が良いかなーてっ」


「あー、じゃあ、ナイトは?」


「ランクは下がったけど肝心の役割は大して変わってませんよッ!?」


「じゃあ、子豚!」


「もうちょい上でッ!確かにこの世の中では下であり上な存在だけどッ!彼らだって立派に生きているんですッ!子豚愛護団体に喧嘩売るような行為はやめてくだされッ!」


「えーとっ・・じゃあ・・ポチッ!私だけのポチよ!」


「喜んでッ!ポチ、お嬢様に着いて行きますッ!」


「良かったー!じゃあ、よろしくね!ポチ!」


「わんわんわーん!」


なんだか天にも昇る気分で超気楽~!

これでもう、変に期待される事はないぞ~!

この後、ようしゃなく繰り出されるお嬢様の蹴り技を見て、

僕は後方でそれを眺める大人しいわんちゃんをしていました。

蹴っては飛び散り、蹴っては飛び散る、

館が、崩壊の悲鳴を上げる。

小石がポロポロと、木材の破片がバラバラと、

次から次へと飛び散るのだ、

ああ、窓ガラスよ、どうして君は窓ガラスなんだい?


「いや、お嬢様ストップ」


「えッ?」


「いや、エッ?じゃなくてね、崩壊学〇もびっくりの崩壊ぷりだからやめようか、さっきなんて使用人一人に大技決めて壁の向こうにドーンしていきましたからね」


「ああ、ごめんねポチ、加減が難しくて・・」


怪力と言うやつか・・、

なんとかヴァンパイアと聞いていたがよもやここまで強いなんて・・、

吸血鬼てっ凄いなー、アグロしちゃうんだもん、

今はエルフがヲタクになっているとかて言う時代だもんな、

そりゃあこんな見た目超かわいいのにチートやチーターやになりますよね、


「お嬢様・・慌てるのは良くない、少し落ち着こう」


「うん・・だけど不安がさっきから収まらなくて・・」


「不安?なんか心配でも?」


「ええ、リアや他のみんながね、心配してないだろうかって・・」


「ああ、そういう事か・・大丈夫ですよ、あの人達めっちゃ強いし魔法使えるし、僕より立派な人達ですよ」


「そう・・そうよね!ポチよりみんな英雄だもの!」


「ええ!そうです!僕みたいな飼い犬より、立派な防犯システムですから!」


「一気に安心したわ!ありがとう!ポチ!」


「礼はいりませんッ!後でほねっこちょうだい!ついでに撫でてッ!」


「あら可愛い!フフッ!」


ああ、両手をあげてバンザーイと喜びを表現できるほどうれしい、

お嬢様の笑顔とはこんなにも美しいんだな、

漫画とかでしか見た事ないから全然ありがたみが無かったよ・・、

俺、非リアで良かった!

じゃなかったらこんな笑顔を見て満足とか、

幼女の頭なでなででここまで喜んでない!

最高だよ!ファンタジーの世界!僕、ファンタジーの世界の主人公で良かった!

情けない非力的主人公で良かった!

ありがとう神様!作者はいい、どうでも、

「さて、じゃあ行きましょうか、さっさと偽家主と鍵ゲットして平和を取り戻しましょう!」


「ええ!取り戻したあかつきには、あいつの大事そうに抱えてた杖をお持ち帰りしちゃいましょう!」


お持ち帰り!そういうことやっちゃうのか・・、

戦利品ほしい奴はもち返れという事か・・、

「よし、それじゃあ、さっそくお持ち帰りをしに・・」


「きぇぇぇい!」


「ぎゃぁぁ!さんかくとびしそうな奇声!!」


それは突然現れた謎の使用人、

僕の目の前に突如黒いオートマチックピストルと刃型の先端のみが丸くなっているナイフを片手に、

僕へと切りかかってくる!

これはまずい!非常にまずい!

どのくらいまずいかと言うと!

先生に提出しろと言われた課題を忘れた時ぐらいまずい!しかも国語ッ!

思わずフッジサーンと叫びたくなるが、

それを言わせまいと後ろから驚異の速さで敵の背後に回り込む謎の影が、

その正体とは・・、


「うでがぁぁぁ・・!」


「やめて!それ以上いけにゃい!」


思わず止めにはいる僕、

あからさまなアームロックを決めるお嬢様、

これはひどい、こんな出落ちな敵キャラがかつてあっただろうか、

強く握りしめていた武器を思わず話してしまうほど強力なアームロック、

そしてお嬢様はアームロックを止めて、すかさずバックドロップッ!!

もう、最初のカリスマお嬢様はどこへと消えてしまったのだろうか、

不安しか残らない一面だった。

「お嬢様、お見事です」


「ありがとうポチ、はい、ご褒美!」


「これは・・先ほど敵が持っていた銃とナイフ・・」


敵は気絶しているし、確かに相手の武器を奪って次の戦闘へ役立てるのは基本だ。


「流石に何もないとさっきみたいに襲われるしね、安心して、一発なら誤射じゃないわ」


「すごーい!結局なんの解決にもなってないね!」


先行き不安だが、ともかく今後はこれでもう穀つぶしとはならなくてすむぞ・・、

僕はこの先もお嬢様の後ろから援護される形で前に進む、


少し歩くと待っていたのは大きな大扉、

これはまさしく中に入ると、待っていたぞ冒険者よ的な未来を醸し出すに違いない、


「長かったですね・・ここまで!」


「そう?結構速かったような・・」


「そこは無理にでも長いと言ってください」


「長かったわね・・ここまで!」


「ええ!長かったです!」


そう、この先にこそ、僕達の望むべきものが・・、

待てよ、そういえばまだ肝心のカギが無いような・・、


「お嬢様、まだ鍵探し終えてませんよ?」


「ごめんなさい、それに関してはおそらくこの先よ、つまりカギはあいつが持っているの」


「マジで?それほんとでござるか?」


「本当も本当、ほんとでござるよ、最初から私が動くのは計算済みよ、本来ならあなたが見てない間にケリつけるはずだったのだけれど・・予定外にも付いてきちゃったからね」


「誠にもうしわけない」


「まあ、この際仕方がないわ、とりあえず、戦闘が始まったら下がってちょうだい、私が・・一発でケリを付けるわ」


今までに無いくらい緊迫なムードなお嬢様、

これは何か冷静になるほどカリスマあふれる作戦がッ!


「食らえッ!スカーレットキッック!!」


「と、思ったら普通に正面突破したッ!!」


僕が瞬きする間にはすでにケリの構え、

迷いが無いのはいいのだが、

考えに致命的な思考があるのが残念だ。

ドアはお嬢様のケリに直撃、

コメディな漫画ならバラバラのぼろぼろにそれはもうド派手に爆発するであろう、

爆風の中、僕は両手で煙を目に入らぬよう防ぐのが必至だったが、

なんとかそれでも室内に入る事に成功、

なんとなく久々だが、家主様との再会だ。


「さあ、出てきなさい!あなたがここで引きこもっている事は一目瞭然よ!」


『我が神聖な場所に対して・・貴様愚かな真似をしてくれたな・・』



「あんたね・・人の屋敷と人の名誉をぶんどっておいてその言い分は無いんじゃない?」


『さあな、いつの時代も我とともに・・私に跪いた者しか見た事がない我にとって・・反逆の民は目に入れておらんからな・・』


「良く言うわね・・それがあんたの言い分てわけね、ヴェネリアッ!」


『随分と威勢がいいな・・小娘ッ!』


2人の緊迫する会話を後ろから眺める僕、

実際見るとこれは凄い緊張の走るシーンだ・・、

僕の目の前には怒りのオーラを露にする吸血鬼の少女、

白黒の羽を逆立たせ、今までにないぐらい地から怒りの振動が聞こえる。

対して向こうには何本のキャンドルが階段に並べられている先に、

王座に堂々と王の風格を漂わせる女王・・ヴェネリア嬢、

両者から伝わるのはどちらもただものではない事、

だが、今まで何人もその足と拳でなぎ倒したお嬢様ならきっと今のヴェネリア嬢にも勝てるはず!

今始まる、王者同士の対決ッ・・!


「それじゃあ、さっそく・・スカーレット・・キッック!!」


先に動いたのはお嬢様、地に力を入れて勢いよく飛び立つ、

この最大の一撃ならさすがにあのお嬢様も倒れるはずだ!


「ハッ!どんな手を使うかと思えば・・単純かつ芸の無い戦いだッ!【呪縛:封印の銀輪(シールシルバー)】ッ!!」


「なッ!?」


「お嬢様!?」


馬鹿な、あの凄まじい力技を一瞬にして、

あのヴェネリアの持っている杖から、

謎のチェーンでつながれた銀の輪がお嬢様の足を止めて、

攻撃を止めたッ!?


「確かにその攻撃ならば私は倒せるだろうな・・だが・・それは私が魔法を使えなかった場合の話、どんな時代にも力は魔法には勝てない、いわばジャンケンで言うパーの存在!お前がグーを出すなら私は後からパーを出せば勝利は確実だという事だッ!」


「それ卑怯じゃないッ!!」


「黙れッ!勝てば正義、負けたものが敗者!これが戦いの世だという事をしるが良い!!【悪魔の聖域 (エビルサンクチュアリ)】ッッ!!」


その一瞬、地が大きく揺らぎ、

僕の目の前で信じられない光景が目に映る。

僕のあの明るかった表情は一瞬で凍りつく、

そう、この大量の大きな無数の槍を見てだ。


「ア゛ガ・・ッッ!!」


「お、お嬢様ァァァッ!!」


何てことだ、足枷をされたまま、

空中で身動きが取れず、

天井や床や壁からいたるところで何十本の槍が彼女を突き刺すッ!

大きく太く突き刺さる槍が彼女を突き刺す。

肉体の部分によってその刺さる槍が違う、

この槍は、刺すべき場所で確実に遊んでやがるッ!

これは女帝の憎悪を具現化させた槍だろう、

だからこそだ、だからこそこんな悪質な槍が生まれる。

酷い物だ、こんな悪の塊の様な槍をいともたやすく生むとは、

人の苦しむ姿も人を苦しめる姿も全て知ってやがるッ!

そして女帝はにやりと笑い、

ゴミを見るような目でつぶやく


「くたばれッ・・小娘ッ!!」


奴はその言葉だけを言うと、

槍を全て体から引き離し、

女帝の杖から凄まじい魔力のオーラを感じさせ、

間もなくどす黒い放射魔法が放たれたッ!

お嬢様にそれをぶつけ、

地面を抉り続けながら放射させるッ!

地面にぶつかり始めた時、地は揺らいだッ!地面は抉れたッ!

俺は投げ飛ばされたお嬢様を目の前にして巨大な絶望を相手しているッ!

だが、ここで逃げるわけにはいかないッ!


「そして、そのまま貴様も滅びろッ!」


「誰が・・滅びるかよッ!!」


「何ィ・・」


「ウォォォォォオオオッ!!」


僕はただひたすら目の前から押し寄せるお嬢様を受け止める構えをし、

地に足を這いつくばさせる。

そして、ついに目の前に来たお嬢様をガッと抑え、

僕は必死に受け止めた。

たとえ歯を食いしばって血が吹き出ようと、

足の激痛が激しくなろうと、

手の爪がはがれようと、小石が俺の顔を刻もうとも、

僕は決して、離さなかった。

ただ、守りたいという思いを抱いて、

僕より何倍も苦しんでいるのはお嬢様だ。

あんなに余裕だったお嬢様が、

こんなにもあっさりとボロボロにされたんだ。

闘えないからこそ分かってやらなきゃならない、

闘う者の痛みをッ!!


「うぉぉぉぉッ!!」


地面は削れ、背後にはあのいつもいくつにしていた雨の音が寂しく鳴り響く、

目の前にはボロボロの体になったお嬢様、

顔はところどころ傷が開いて、あの白く美しい手は黒くやけどを負っていた。

美しく広げていた翼は両方とももうありたっけの血を流して続けていた。

僕はただ、この光景が悲しく映る。



とぅーびぃーこんてにゅー?

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