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無限空想世界の幻想的な物語  作者: 幻想卿ユバール
第四章 楽園編
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無限空想世界の幻想的な物語~楽園~ 第5話 「最強の苗字」

ここはどこだろう、僕達はあの時森を歩いて行って、

そしたら突如謎の落石と無限の武器に襲われて・・、


「そうだッ!人類は滅亡するッ!」


「うわッ!びっくりしたッ!」


「ああ違った・・て言うかここは一体・・」


「気が付きましたか?ここは私が良く遊びに来ていた山の小さな家です」


目を覚ますとそこは見知らぬ古い民家だろうか、

ほぼ木造の小さな家の中で僕は休んでいた。

ボロボロの敷布団の上で僕は休んでいた。

隣には水の入った桶があり、

美華の手のタオルを見る限りでは、

どうやら看病されていたらしい、

なんだかとても不甲斐ない、


「ありがとう美華ちゃん、ここまで運んでくれたんだね」


「ああ・・でも、運んでくれたのはまた別の人で・・」


「また別の人?」


僕以外にもこの家にたどり着いた人がいたのだろうか?


「はい、誰かはわかりませんが・・おぼれていた美華と銀様を助けて下さった方がいまして」


謎の救世主か・・、

ここにたどり着くまでに鏡子さんと鏡之介さんはすでにはぐれてるし、

柘榴と夜桜さんもはぐれている。

じゃあ一体誰が?

気になりはしたけど、

今はとりあえず状況確認だ。


「美華ちゃん、あれから何時間ぐらい経った?」


「まだ30分ほどでしょうか、それでもまだ特にこれと言って大きな事は起きてません」


「なるほど、じゃあ・・変化無しか」


人獣山で何か起こると言っていたけれど、

一体何が起こるのかもわからない、

日も沈んでついに夜となったわけだが、

これと言って何か大きな動きが聞こえるわけでも無い、

まあ、でも本当に時間未特定だったし、

いつ起こるなんて言うのも分かるわけないが、

うっすらと不安に駆られるのが少し怖かった。


「ともかく、ここから一度移動した方が良いよね、みんなも多分探しているうちに出て来るよ」


「はい、ですが銀様のお体は・・」


「大丈夫、こう見えて回復早いから、もう平気さ」


「なら、良かったです!」


「うん!さて、行こうか」


僕と美華はこの家から立ち去る事にした。

今は山の危機であり、里の危機でもあるかもしれない、

そう思って、速やかにまた移動を開始した。

しかし僕と美華が外を出てすぐの事、

不安を煽るように事件は発生した。


「まてッ」


「・・誰だ、姿を見せろ」


その声は目の前から耳にまで響くように聞こえた。

誰もいないのに聞こえて来る声、

その正体はおそらくどこかに隠れているはず、

と、思ったその時に目の前にシュタッと現れた謎の輝かしい銀髪の男、

肩マントを羽織り、マフラーで口を隠している、

彼は一体何者だ?


「お前は誰だッ!」


「貴殿が銀殿か・・拙者は・・佐々木ゼロ・・でござる」


「ささ・・えっ?佐々木ゼロ?」


びっくりな事に苗字と名前の落差がひどい人物が登場した。

確かにゼロと言うのがピッタリなぐらいのセクシーイケメン、

畜生、女面と言われた僕が悔しい思いをしちまうぜ、

そんな事はどうでもいい、


「ぜ、ゼロ様ッ!」


「え、知り合い?」


「人獣山唯一の人間様です、忍者の中でも最高の腕を持ち合わせた方なんです」


「マジカッ!しかも人かよッ!て言うか忍者なんですねッ!忍きあるのかッ!」


「拙者こう見えても攻めるタイプの忍者、相手を困惑させず真っ当に戦う者でござる」


「本当かよ、忍者てっどの世界線でも卑怯な戦いするって聞いたけど?」


「それは貴様らが勝手に決めた法則、拙者とはまた関係無いでござる」


「・・にしてもお前拙者だとかござるだとか典型的な忍者なんだな」


この見た目は全然忍者してないのに、

何故、口調だけ忍者している。


「それもまた拙者の常識でござる、拙者はどうしても見た目が忍者に合わない」


「だろうな」


「それ故に、拙者や語尾にござるを付ければそれっぽくなると教えてもらったでござる」


「ごまかしもいいとこだよッ!」


「ああ、全くだ、しかし拙者はれっきとした忍者でござる、そして拙者はいま風の如く貴殿を倒しに来たッ!」


なーるほど、

この忍者は人獣山に住んでいる奴だから、

その恩義として尽くしているわけか、

よろしい、そのオーダーに答えてやる。


「なんかよくわからんが分かったッ!ここから先を進むにはお前を倒せばいいんだなッ!」


「その通りでござる」


「ええッ!?でもゼロ様凄く強くって・・特にシャオラン様と戦いでは・・」


「心配いらないよ、こう言ったスピード重視の相手なんて大した事無いから」


「あ、いえ・・ゼロ様の能力がとても危険で・・」


「アイツの能力?」


忍者の事だしどうせ忍法とか影系統の能力だろ。

美華は心配症だな~。


「で、能力てっ?」


「はい・・『佐々木ブースト(ささき)』です・・」


「へー佐々木ブースト・・佐々木ブースト!?」


「全国の佐々木の数だけ強くなるとんでも能力なんです、下手すればどんな能力よりも強いかもしれません・・」


「で、でもッ!佐々木と言う奴がそう簡単に・・」


「フッ・・我ら佐々木家は12人兄弟、親戚、父と母、婆、爺、ポチにも佐々木、子供も当然苗字は佐々木ッ!妻も佐々木ッ!佐々木の数だけ倍数はのびる・・伸びるでござるッ!」


僕はその瞬間体全体の汗が止まらなかった。

いやだって異世界物語だよこれ?

普通いないからね、こんな能力持った人間ッ!!


「あえて言わせてもらう・・佐々木は最強の苗字、覚えておけッ!」


「そんなの覚えてくないわァァッ!!」


「ど、どうしますか銀様ッ!」


「グッ・・だが戦わなければ生き残れないッ!」


「その通りッ!覚悟を決めろ・・銀殿ッ!」


ゼロがそういうと後ろの小刀を抜いて、

目にもとまらぬ速さで切りかかって来たッ!


「勝負の言葉も無しかよッ!【血の(ブラッド)決闘(デュエル)】ッ!」


キシャァァンッ!

僕は目の前から切りかかって来たゼロに対して片手に無限剣を出現させて、

互いの剣をぶつけ鍔競り合いへと持ち込む、

ギリギリ・・


「グッ・・力強い・・」


「忍びだからと言って素でスピード男ではない、速さだけがすべてだと思うなよッ」


クァンンッ!

鍔競り合いはゼロが距離を取る形で剣が離れあう、

この鍔競り合いで分かった事はあの忍びはとりあえず、

ただ者ではないと言う事、

当たり前の様な台詞だが、

まさにそれしか言葉に表せない、


「能力使わずでこの力・・流石だ・・」


「だ、大丈夫ですかッ!?銀様ッ!」


「大丈夫ッ!美華ちゃんは後ろに下がってッ!」


「は、はいッ!」


とりあえず今はあのゼロを倒す事に集中しよう、

佐々木ブーストがどれだけ強いか気になるが、

油断でもしたらこれはヤバいぞ、かなり(小並感)


「フム・・今のでお主の戦闘力は分かった・・では貴様が受けるにふさわしい忍法をお見せしようでござるッ!」


「な、なんだとッ?!忍法てっあの忍法ッ!?ジャパニーズ忍法ッ!?」


「ぎ、銀様若干嬉しそうですねッ!?」


「いや、なんかついワクワク感が・・」


いかんいかん、言葉に踊らされて正気を失ってはいけない、

今は真剣な戦いの場だッ!

しかし、忍法か・・アレだろ、

影分身とかそういう・・、


「忍法ッ!【右手アッパー】ッでござるッ!」


「すげぇわかりやすいの来たァッ!?」


シュバッ!!

その強く込められた言葉と共にゼロはアッパーを繰り出した。

とても力強く素早い攻撃だったが、

とっさ判断で素早く避ける。


「これをかわすとは・・流石だ・・でござる」


「いや、今のは普通の攻撃だよねッ?!」


「だが、貴様は私の術中にはまったッ!!でござるッ!!」


「な、なんだとッ!?」


まさかこれはあれかッ!

アッパーは真の忍法を出すためのおとり、

これから繰り出される技が脅威と言う事かッ!?


「くらえッ!忍法【巴投げ】ッ!!でござるッ!」


「だからそれ物理・・ウオボラァァッ!?」


「ぎ、銀様ッ!!」


意外ッ!それは柔道の技ッ!

僕は勢いよくゼロの後ろへと投げられてしまうッ!!

ズザァッと転びビタンビタンと勢いよく地面に叩きつけられ、

かなりダメージを負う。


「クソ・・ッ、ただの巴投げなのにかなり威力あるッ!」


「どうでござるかッ!これが拙者の忍法ッ!でござる!」


いや、忍法もクソもないけど確かに強い、

アイツが強いのは認める。

だが忍者としては認めんッ!

昔からみんなが憧れた存在があんな無茶苦茶で良いはずがないッ!


「フッ・・まだ続けるでござるか?」


「当たり前だ・・お前を倒してここを通るッ!」


「その精神がどこまで続くか楽しみだッ!」


「確かにッ!!」


カァンッ!!ドォンッ!!キィンッ!!

互いに力強い精神を見せつけ、

いざもう一度とまた剣と刀をまじ合わせ、

忍法と言うなの物理攻撃を避けて僕はスタイリッシュに銃弾を撃ち込む、

こっちは能力出してないのに向こうの強さは能力無しでアレだから、

非情にやりづらい、

しかもこっちは血が無いとやっていけないて言うのにッ!

そろそろ活動も限界に近い・・、


「ハァハァ・・まだだッ!」


「フフッ・・貴様がそういっても体は正直・・でござる」


「微妙にホモくさい文章で脅そうとしても無駄だぜ、僕にだってあきらめない心ぐらいあるッ!」


「だが・・それもここまでッ!忍法【連続スマッシュ】でござるッ!」


シュバババババッ!!

ゼロは近づいて来てパンチのラッシュをかますッ!

まるで少年漫画の様な技だな、

素早い、一つ一つを肉眼で捕える事はできないだろう。

だが、そのぐらいなら僕にも意地があるッ!


「うぉぉッ!!【血烈の(ブラッド)連拳(ラッシュ)】」


シュバァァッ!

殴りには殴りをッ!

僕も追いつけるかは別として剣と銃を腰にしまって、

同じく殴り合いへと持ち込むッ!


「フハハッ!!お主まで忍法を使うとはッ!!良いだろうッ!全て相殺してやるわッ!」


「望むところだッ!!」


『ウォォォッ!!』


ドドドドドドッ!!

男同士の熱きグーとグーのぶつかり合いッ!

手の甲からの出血は免れないほど勢いある疾走の戦いッ!

もはや狂気の戦いであるッ!


「グぅッ!!流石にやるなでござるが・・これで終わりだッ!」


「なんだとッ!?」


パァァァンッ!!

互いの最後の拳をぶつけ、

一気に下がる僕とゼロ、

そしてなにやらゼロが右の拳を大きく構え始めた。


「究極忍法ッ!【右ストレート】ッ!!」


ピィカァァァンッ!!

神々しい光に包まれたゼロの右手ッ!

その一瞬はまぶしくあたりを照らすッ!


「グッ・・まぶしいッ!!」


「ウォォォォッ!これがッ!全国のッ!佐々木パワーッ!!」


「なっなんだとッ?!」


いつのまに能力をッ?!

まずい避けなければッ!


「今更回避したところで・・無駄だァァァッ!!」


バゴォォォンッ!!

その速さはまさに神速ッ!

距離があったはずなのに気付いた時には目の前にいたッ!!

僕は体に一発強く打たれてしまうッ!!


「ヴァァァァッ!」


「ぎ、銀様ァァッ!!」


またしても強く地面に叩きつけられる僕、

しかも今度の痛さは尋常じゃない、

その後ろにあった自然や木を破壊しながら大回転するほどの威力ッ!

常人なら受けただけで死ぬであろうッ!


「・・クッ」


「ハッハッ・・流石にこれを受けて立てるなんて事はあるまいよッ!」


「銀様ッ!銀様しっかりしてくださいッ!」


あまりの威力で心配して近づいて体をゆさゆさと心配する美華ちゃん、

情けない・・、

1人の少女に任せろ的な事を言っておいてこの様は・・。

かっこ悪すぎて何言われてもぐうの音も出ない・・。


「離れて美華ちゃん・・僕は大丈夫だから」


「そ、そんなッ!口から血が・・それだけじゃなくても全身が痛いはずですッ!」


美華の言葉を聞かず両手に再び力を入れて立ち上がる僕、

普通ならあんな一撃を食らったら恐怖におびえたり、

もう戦いたくないとそう思うかもしれない、

口から吐血するぐらいの威力だ、

次心臓に食らった死にかねない・・、

それでも、それでもあきらめたくはない、


「・・ありがとう美華ちゃん、心配してくれて・・でも大丈夫」


「大丈夫て・・まだやるんですかッ!?もう大丈夫ですッ!やっぱ無理だったんですよ・・こんな狂気の沙汰に行きついた人達を相手するのなんて・・銀様には・・」


「無理じゃない」


「えっ・・」


「無理つうのは全部やりきってどうしようもなくなってから使う言葉だ、まだ体も手も足も動く人間が無理とか言う資格は誠に残念ながら持ち歩いてないッ!」


「銀様・・」


そうだ、ぐうの音も出ないけど、

残念だが守るべきあるかぎり、

闘う力ある限りもう戦い続けると決めているッ!

たとえ相手が無茶苦茶強い相手でもッ!

僕はボロボロになっているからだを少しずつ体勢を戻してまた、

ゼロの下へと戻り再び戦闘の覚悟をただすッ!



「(佐々木ブーストを耐えしのぎ吐血だけとは・・)フム・・中々にタフガイ、お主中々やるでこざるな」


「あたりまえだ、本編外じゃあ一様訓練しているんでね」


「フフッその訓練とやらがどこまで役に立っているか見ものでごさるよ」


確かにジンやハルさんの訓練は肉体を鍛える訓練のみ教わって来ていた。

だが、ジンからはもう一つ重要なものを教わっているッ!

肉体を使う上でこの世で最も凶器になる一撃必殺の手段ッ!

これはジンがターゲットを狩るうえで使用した最強の必殺技ッ!

これを使えばゼロは少なくとも一瞬だけ動きが止まるはずだッ!


「・・・よし」


「何を考えていたかは分からんでござるが・・少々決意の表情が変わってござるな」


「ああ、もう覚悟はできたぜ、やってやるッ!」


「良い目つきだッ!だが次もこの一撃で終わらせるッ!」


また右手を輝かせてアレを放つつもりかッ!

だが、同じ手はもう食わないッ!

僕は一気に体を走りこませてゼロの下へと向かい、

先ほどの必殺技に全てをゆだねるッ!


「ウォォォッ!」


「(走りこんできたッ!?正気かッ!?この技は近ければ近いほど威力を増すと言うのにッ!)」


「食らえッ!必殺の【ねこだまし】ッ!!」


パァァンッ!!

ゼロの目の前で手と手を勢いよく合わせてぶつけあい、

ゼロの動きが一瞬だが戸惑いが生じたッ!


「グッ・・だが古典的な方法が・・通じるかァァッ!!」


ドゴォォオッ!!

ゼロは先ほどの様にまたしても右ストレートをかますッ!

その威力は先ほどより強く強く僕の腹の中へとめり込むッ!


「ウグァァアッ!!」


「どうだッ!流石に正気を失っただろうッ!!」


確かに痛いッ!

これはもはや受け止めるべきものじゃないッ!

こんなん食らえば常人なら腹に穴が開くレベルだ。

だが、僕を・・舐めるなよッ!!


「ヴォォォッ!!」


「な、なんだとッ!?」


僕は気を保ちながらゼロのその右腕をがっちり両手で押さえる。

そう、先ほどは胸へと行って受け止める衝動が少なかったが、

あの技のからくりは心臓へ一撃を与えるのが目的、

なら場所がズレたら多少なりともその技にも変化があるッ!

流石に腹に当たってもタダではすまないとは思うけどなッ!


「食らえェェェェッ!!」


「ウォォォッ?!」


右手を掴んで空高くハンマー投げの如く投げ飛ばすッ!

そしてそのまま幻想銃を取り出して両手で構えるッ!

僕はゼロに向けて放つッ!

あの技をッ!


「【正義の《ジャスティス》弾丸バレット】ッ!!!」


パァァァンッ!!

黄金の弾丸が一筋の光描き真っ直ぐゼロへと放たれるッ!

勢いを崩さないその弾はゼロの背中を心臓へと貫くッ!

ピシャァァァンッ!!


「グァァァァッ?!」


ゼロの体は光を輝かせ雷鳴轟かせ強く強く雷を放つッ!

【正義の弾丸】はやられたダメージの分だけその弾の威力が変化する。

そして佐々木ブーストによる右ストレートは近づけば近づくほど威力が増す、

だから威力軽減をさせたうえでのカウンター攻撃をしかけたのだ。

ゼロは空中から黒焦げボロボロになり落下する。

流石にあの技に殺傷力は無いはずだから死んでいないはずだが・・、

少しやりすぎたなと反省、

僕は静かにゼロの下へと近づく、


「・・大丈夫か?」


「ああ・・銀殿か・・見事だ・・お主には一本取られた」


「いや、僕もこの技を得とくしていなかったらどうなっていた事か・・」


ジンには感謝だな、

ハルさんにも腹筋鍛えてくれてありがとうと言っておこう。


「・・一つ聞いていいか・・なぜ貴様はあの一撃であきめなかった?」


「なぜって・・俺には美華の人獣山を取り戻す役目がある、その為にも負けるわけにはいかない」


「馬鹿な・・まだ会って数時間の娘をお前は救えると称すのか?」


「時間なんて関係ないよ、大事なのはやる事だ、そいつを救えるだろうかとそういう事じゃない、そいつを救うんだよ、戦えないんじゃない、戦うんだよ、やる前から諦めたりやって諦めてはいさよならなんて・・そんなのはできないのうちに入らいなからね」


「良くわからん理屈だ・・まったくもって・・意味のない言葉のはずなのに・・どこか心に響く言葉だ・・」


「覚えておけばいつか役に立つよ、心に刻んでおけ」


「ああ・・そうしておくとする・・で、ござる」


そういうとゼロは安らかな表情で気を失った。

・・良い顔してるけどこれ死んでないよね?


「ともあれ、一件落着だな」


「ぎ、銀様~」


「あ、美華、終わったし早く行こう」


「え、でもお怪我は・・」


「心配いらないよ、さっきも言ったけど、僕こう見えてなるの早いから」


美華に心配かけまいと意地を少しはる僕、

実は少し脇腹が痛い、


「・・無茶しちゃだめですよ」


「む、無茶なんて・・」


「駄目ですッ!た、戦っていない私が・・美華が言うのもなんですが・・銀様は無茶してますッ!戦う時ずっと苦しい顔してますッ!」


「美華・・」


やっぱり美華にはごまかせないか、

結構表情顔に出てたら美華は分かりそうだなとは思ったけど、


「・・あ、余計な言葉ですよね・・すみません」


「ううん、良いんだよ・・じゃあ、美華がそういうなら少し休もうか」


「は、はいッ!あ・・民家に何か治療道具あるか見てきますッ!」


「うん、ありがとう」


そう言って元気そう民家へと向かい明るい表情になった美華、

まだあの銀様と言う言い方に慣れてないけど、

なんだか仲良くなれている気がする。

そのうち、銀とか呼んでくれたりするかな、

なんだか楽しみだなと思う自分がいる。

早くこの戦いが終わって、

美華に早く平和を届けよう、

僕はこの地から見える綺麗な月を見ながら、

そう思うのだった。


とぅーびぃーこんてぃにゅー?


感想

ここからペースを順調に取り戻せたらいいかな~と思います。

作品に関してはまあ・・色々無茶苦茶なのはいつもどおりだしな、うん

それではまた次回に、

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