表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無限空想世界の幻想的な物語  作者: 幻想卿ユバール
第四章 楽園編
58/150

無限空想世界の幻想的な物語~楽園~ 第3話 「正義を示す時」

人は誰かを守るため時には権力に押しつぶされ抵抗できずにやられる事がある。

だがこの男はそんな権力さえももろともしない、

むしろ、だからどうしたとッ!

普通なら歯を食いしばってでも手は出さない、

だがこの男にそんな常識は通用しない、

何故かって?

自らの許せない心が勝手にそうするからだッ!


「ウボァ・・なにしやがる・・クソガキッ!!」


ふっとばされて立ち上がるデブ男ッ!

そして次の瞬間、銀はこう言ったッ!

何の迷いも無く、ただ強く、指を指してッ!


「我慢ならないッ!お前の様な悪党をほっといていいはずがないッ!僕はキレたッ!マジギレだッ!!」


「ふざけやがって・・まあ・・いいさッ!こんな事してただで済むとおも・・」



『タダで済ませる為に必要なヒーロー参上ッ!!』


その時、神社の屋根にそびえる1人の影ッ!

あ、アレはまさかッ!?

いや、そんなはずはない、彼女がまさかこんな場所にいるはずがと一同が疑ってしまうほどの人物・・、

それこそ、あの人物だッ!!

さあ、叫ぼうみんなのヒーローッ!!

ご都合主義大好きヒーローッ!!


「じゃーんッ☆!正義の味方あっかりィだよッ!!」


「あ、あぁ・・あっかりーんッ!!」


「白鶴さん、それ別の人ですッ!!」


「それはそうとさっそくだがこれを見てくれッ!コイツをくらってどう思うッ!!」


屋根から投げられる謎の四角箱、

それはデカい巨大なアタッシュケースッ!

そしてアタッシュケースパカッと開くとそこに入っていたのは、

なんと契約終了のお知らせだったッ!!


「あ、わからないなら説明してあげるぞー☆FF外から失礼するぞー☆この企業クソすぎ~!自分買収いいすかッ?アビスとつながってそうだから牢獄にぶち込んでやるぜーッいきなり買収してすませんッ!なんもしませんのでッ!許してくださいッ!なんにもしないのでッ!(なんでもしないとは言った)」


「ヴぉぉぉッ!?貴様ッ?!」


「あ、灯ィ!!?」


「さんを付けろよ素麺野郎ッ!」


「今そのネタわかる人いねぇよッ!!」


この女、やのやがったッ!

やりやがったぞ灯先生ッ!

自ら大金を差し出して土地ごと購入する、

これはもはや大企業にしかできない事だッ!

こんなにこやかなで爽やかな灯先生見た事無いッ!


「と言う事で・・おい?ここからは正義のお仕置きしてもええんじゃろ?」


なんという事だ、先ほどまで強きだった密猟兵たちの顔色が青ざめのは無理はないッ!

だってもう守れる特権が存在しないッ!!!

ここまで調子に乗っていたら流石にこうなってしまっては、

もう逃げるか土下座すれば大抵の事は許されるが、

こ い つ ら が ゆ る す か な ?


「は、話を聞いてもらえないでしょうか?」


『断固として断るッ!☆』


処刑宣告が決まった所でここからは一致団結したシーンを解説するだけだ。

みんな、クソグダグダですまんな


「これより生贄を葬る死へ誘う最古にして最強の魔術を唱える・・因果混沌全てを滅ぼせ【破滅地獄(カオス・ラグナロク)】ッ!!」


「これは最果ての地を統べて根絶やした許されざる禁忌・・【千本(サウザンド)光陰(ライトニング)の矢(アロー)】ッ!!」


光り輝く三本の矢を力強く引いて天空へと放たれるッ!

放たれた千本の無数の矢と重なるようにいくつもの爆発を起こす大魔術ッ!

これは地面を揺らがして暴れ狂うッ!


「お前らに耐えきれるかな?不滅さえも殺す炎の鉄拳ッ!!【不死鳥鉄拳(フェニックスブロー)】ッ!!」


その中の全てを雑魚を天高くからまるで一つの隕石の様に落下し一撃を決めるッ!

正義の鉄拳ッ!

シュゴォォォンッ!!


全てを貫いて、全てを燃やして、全てを根絶やして、

最後は一体誰が裁かれるのか、


「あ・・ああ・・ッ!!」


「やりなさい、いまこそ四天王最強の座である君が出る時だ・・」


「言われなくても・・分かってるよ」


「い、いやだッ!!助けてくれッ!」


デブの男は腰をぬかして後ろへ後ろへと下がる、

だが助けの声は届かない、誰にも届かないッ!

そして、風吹き荒れる中、心愛は冷酷な目でこう言った。


「さあ、裁きの時間だッ!!クズ野郎ッ!!」


「命だけはッ!命だけはッ!!」


「例え善が許しても、私は許さない・・命を奪い続ける者をなッ!!【命を穿ち(ライトニング)続ける槍(ゲイ・ボルグ)】ッ!!」


シュバババババッ!!バッシュゴォォォッ!!

12本の槍を華麗に操りデブの男に突き刺す惨い攻撃が炸裂するッ!

これぞ神の怒りッ!

一本が神速に彼を貫き、叩き、殴り、ありとあらゆる攻撃でデブを抹殺するッ!


「息はしているか?もうしていないよな?じゃあ・・返事はいらない、トドメだッ」


スバァァッ!

12本の槍が空中で見事に彼を貫き裁きが終了した。

もう、息はしていないだろう、もう何も考える事はないだろう。

終わったのだ、惨たらしい憎き争いは終わりを告げたのだ。

かくして、銀達の綺麗な勝利で幕は閉じたのだった。


「じゃねぇーよッ!!」


「えっ?」


「調子のってなんの前触れも無くまた現れたな暇人ッ!」


「やあ、銀君ッ!私だッ!灯先生だッ!安心しろッ!買収したぞッ!」


「だろうなッ!大企業のアンタらしい作戦だよッ!ありがとうねッ!でも、やりすぎだからッ!」


「そうかな?加減はしたよ、ほら仕事人も一様報酬の範囲内でやってるじゃない」


「誰がいつ必殺滅殺人呼んだよ、運営にそろそろ怒られるぞッ!!」


「その時はもしもしポリスメン焼き殺しておきますで」


「だからなんで毎回あんたの脳裏に〇〇さんなんだよッ!!あと、その台詞だとわりとやべー方向から四方八方から怒られんぞッ!特にヤバい所からッ!ヤバい組織からッ!」


このままだと灯先生だけで単行本10本は完成させてしまうので、

割愛と言う名の手抜きカットがお送りされます。

まあ、どのくらいとぶかはさておき銀がとても嬉しそうに激しいツッコミを入れて、

やく数分後、デブは奇跡的に生きていた。


「凄い、流石灯先生」


「いやー、ココナンが手を抜いてくれたおかげサッ!」


「フンッ、これっきりだ・・」


「(いや、あからさまに死人出てたぞあの火力馬鹿達よる災害は)」


「それよりもだ・・灯、よくもまあ土地買収なんぞやってのけたな」


「四天王辞めてすぐに医師の勉強したからねッ!今やトップクラスッ!能力によるハッタリでどうにかしちゃうのですッ!」


「今、ハッタリて言ったぞッ!」


「国家ぐるみの場合は犯罪にならんから平気平気」


「どこの王様だよッ!」


なんだか無茶苦茶が過ぎるがこれが灯クオリティ、

これぞ灯先生ならではのマジック・・じゃない治療だ。

みんなももしこの世界に転生された時はまず灯医療センターを目指そうッ!

場所はロンディニアから北北西・・エエーッ!?北北西ッ!?大変だッ!


「うるさい黙ってろ」


「なんだか今日は賑やかだね、誰だいこのイケボは」


「灯先生ッ!これ以上話の人数を増やすとただでさえ分かりにく小説が分からなくなってしまうのでその辺でッ!ちなみに僕様は白鶴ですッ!」


「そうだね、一度整理するためにも一旦区切ろうか」


『(メタイッ!)』


ここで一旦CM、

やれやれ、ナレーションも肩が折れますなー、


「何もやってない癖に・・」


と、油断した所に銀はナレーションにツッコむのだった。


「汚いッ!流石ナレーション汚いッ!」


「はい、ギャグ展開はそこまで、読者が求めているのは素早い展開であって我々のわけのわからん話合いじゃないよ?おけ?」


「はいはい、わかったから・・んじゃわかった所で灯先生はなぜここに?」


「最近この辺で密猟者増えたと報告が知り合いから入ってね~原因を探る目べくちょいちょいと知り合いに頼んでハッキングしてもらったデータがあってそれで今に至った」


「へー、わけわからん」


要するに灯先生はこの里に住むう知り合いの依頼によってどうにか助けになれないかと思い、

広い人脈を生かして、里の出来事の履歴を隅から隅までテクノロジーで解決ッ!

結果、な、なんだこれは・・汚い契約書じゃないかッ!

と、思い買収したわけだ。

これは凄まじい、やる事が違うのは流石灯クオリティ、


「どうッ!私凄いでしょッ!今回見事に戦闘も参加したしねッ!」


「怪我人出すのはそれ医者としてどうなの・・」


「ともあれ、助かってよかったじゃない」


「まあ、そうですね」


なんだかんだホッと一息する銀であった。

そして銀のもとへとお礼を言いに来たあの少女たちの姿もあった。


「少年、借りができたな」


「ああ、神様それに美華ちゃんもッ!」


「・・・ッ!」


恥ずかしいのか神様の後ろに隠れてお辞儀をする。

よっぽど嬉しいらしい、おちたな(確信)


「(このナレーションうぜぇ・・)にしてもずいぶん仲良いんですね」


「ああ、こいつは昨日保護してたんじゃ、最も今日の朝にはいなかったがな」


「なーるほど、それで仲が妙に良いと思ったら・・」


「ワシから2人分言わせてもらうと・・まあ、ありがとう・・その・・なんだ・・たすかっ・・たぞ」


「ええ、僕も神様も美華ちゃんも無事で良かったですッ!神聖な神様やか弱い美華ちゃんイジメるなんて許せん不届き者ですよ」


「し、神聖なッ!お主ワシを神聖な神様と言うのかッ!」


「えっ?おかしな事言いました?」


「アッ!?・・イヤっ・・なんでもないぞッ!褒めて遣わすよッ!ハハハッ!」


「?(なんかやけに照れ照れしてる・・)」


「(これが幼女キラーか・・ヤるな・・主人公ッ!)」


灯先生が認める幼女キラー、

流石である、これは将来が楽しみですねー・・。

一方で豚箱輸送の為にすべての兵隊をす巻きにし終えた白鶴たちは、

一服ついている所だ。


「お疲れですッ!鏡子ちゃんッ!」


「おう、助かる」


「いやーッ!今日も見事な裁きでしたッ!流石は四天王の1人ッ!」


「そりゃどうも」


「見事な闘いっぷりだねーッ!僕様も見習わなくっちゃな~ッ!!」


「その道化の革いつまで被るんだい?」


「・・ん?」


一息ついて楽しく会話していたかのように見えた。

しかし、やはりその会話はどこか一直線だったのはごまかせていなかった。

楽しく会話をしているように見えるだけと言う奴だ。


「あんたさ・・苦しくないの?そんなに笑い続けて、そんなに・・アイツの事を忘れないように生き続けて」


「・・アイツてっ、アルテミスの事かい?」


「そうだ、忘れちゃいない、俺はあの日事も、あの日以降も忘れてない・・アルテミスは殺されたんだ・・お前に」


「・・そうだよ、アルテミスは僕様が・・いや、僕が殺した」


静かな狂気の笑顔、静かな殺気の空気、

この二人の会話空間は一気に凍りついた。


「教えろよ、なんで殺した」


「知りたいかい?なら、協力してほしい」


「裏切り者にか?」


「銀君をサポートするのさ、彼は実に良い時空の柱・・いや、世界の柱にふさわしい、彼が今後世界の軸になるだろう」


「ほう・・その根拠は?」


「今回の事件は銀君無しでは解決できない、君と僕が偶然この場所で鉢合わせたと思うかい?」


「・・狙ってと言う事か?」


「イグザクトリー、彼1人で事件解決が出来なくても彼が求めいる人物を束ねて事件解決は可能とする、いったろう、彼は軸だ、彼の下に人は集まる」


白鶴が言いたい事はこうだ。

今回銀が予測によって来る様に言われていただけで、

彼らや四天王たちは一切情報無しでここまでの人物が集まった。

と言う事は予測によって決意を固めた彼の下に自然と人は集まり、

これから事件解決するごとに人脈は増えて行き、

世界の事件解決のカギとなるだろう、と言う事だ。

結論から話すなら、天津酒の予言から出た全ての事件に携わるごとに人脈は増える。

その人脈を元にこれから事件解決に必要な鍵もドンドン増えていく、

より世界的、ヒーローの誕生だと言う事、

1人で成り立たない主人公だが、

1人より大勢を固めて人を大事にしていく戦いが極めて強い人物と言える。


「・・じゃあ、あいつがいれば」


「叶うかもしれないよ、アビスの討伐も、世界の同調も全て、だからまず僕らが人脈になるのさ、いや、ならなくてはいけない、仮初ではなく、本物のね」


「アビス・・討伐・・世界の同調」


かつて、ここにいる四天王たちが望んだ言葉だ。

ある一人の魔王が言った「世界の魔物や人間が一つになって協力しあえる世界がほしい」と、

その世界は今も叶っていない、

しかし、彼の様な存在が居ればどうだろう、

もしかしたら、何かは変わるかもしれない、

同調につながるかもしれない、

心の中でひっそり熱い心が燃え始める鏡子だった。

冷え切ったはずの熱意が、今、不死鳥の様に蘇ったッ!



「・・一時的にお前を信用してやる、感謝しろ」


「ういっす・・信用できなくなったらいつでもその時は・・殺せ、僕を」


「殺せるわけないだろ、アルテミスがそういう風に・・したのなら・・お前の話が本当なら・・」


「アハハッ!分かってるならいいじゃない・・ここから先はまた後で話そうか・・僕らの戦いはここからが本番さ、100年間生き抜いてきた年長者の実力・・見せてやろうよ」


「ああ、分かってるぜ、不死鳥の鏡子様の実力・・見せてやるッ!」


気合を入れる不死鳥と魔術師の2人ッ!

仲が悪い事で有名な彼らが初めて意気投合した瞬間だった。

後に実はかなり仲が良かった事がバレるが、それは後程のお楽しみ、

そして、一方銀はある重大な任務と決断をしている最中だったッ!


「さて、銀君・・補助治療はこれぐらいで終わるが最後に・・今山はとても危険だ、いくら里の安全が確保できても、山は人獣たち・・と言うよりは一人の悪ガキの支配下になっている」


「1人の悪ガキ?」


「その名は【風浪 闇裏】 地上最強の男だ」


地上最強の男の名とは一体何なのか、

この先の事件に一体何が待ち受けているのか、

次回へと続くッ!  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ