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無限空想世界の幻想的な物語  作者: 幻想卿ユバール
第三章 夜桜編
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無限空想世界の幻想的な物語~夜桜~ 最終話 「終わって始まる物語」

※視点が銀へと移ります。


ようやく帰って来たリアリナさんとジャックさん、

その後日だが、なんとジャックさんの髪型が短くなっている事に気付いたッ!

なんか超クールでふわふわした癖のある髪の毛だった。


鋭い目つきにだからなんだかロン毛の頃よりカッコイイなあと思う僕だった。

それとコイツらまた服をボロボロにしてきたから、また寝る前に少し手入れした。

全く、寝るのが30分延びて大変だったよ。


それとジャックさんの本名も後で聞いた。


名前はハルバード・ルクウェインと言うらしい、

リアリナさんはそれを略してハルと呼んでいたので僕らはハルさんと呼ぶことにした。

ハルさんは「むずがゆいな」凄い恥ずかしそうにしていたけど、

まんざらでもなさそうだった。


そして、旅で何があったのか事情もちゃんと聴いた。

アビス・・人の恨みや心が弱っている所に付け込む種族、

僕達はこれからこいつらを相手にしていくのだと改めて決意を固める。

全く今度リアリナさんやハルさんをひどい目に遭わせたらただじゃおかない所だよ。


疲れ切った彼らを祝福すべく、僕達は今日、

お嬢様に内緒でリアリナさんとハルさんを祝勝する会を上げることにした。

ロビー貸し切ってやることにしたから、とても盛大にだ。


時刻は祝勝の時間になり、夜の祭りは今、幕を上げる。


「よーし、リアリナさんとハルさんの勝利を祝ってかんぱーいッ!」


『かんぱーいッ!』


「いやー、お疲れ様でしたお二人とも・・ところで・・」


『まことに申し訳ありませんでしたァァァッ!!』


「あの、土下座軍団とその他大勢はどちら様?」


ぼ、僕の知り合いじゃないんだけど・・、

まさか、リアリナさんだろうか、

いや、しかしこんなきれいな土下座をする人達がまさか・・、


「ああ、私が旅でお世話になった人達ですッ!土下座してるのはその・・今回敵としてあらわれた人達でしょうか?」


「こんなにッ!?て言うか呼んだ覚え無いんすけどッ!!」


「まあまあ、銀君そんな興奮するなよ~」


「そうだよ銀君、せっかくの祝勝だ盛大にやろうじゃないかッ!」


「いや、灯先生はわかりますが隣のあんた誰ッ!?誰だい君はッ!虹色ヘアー君ッ!」


「ああ、僕は白鶴 鏡之介さ、ドタバタの中すまないね」


「いや、呼んだ覚えはないけどッ?!」


なんだか、カオスな人達が増えたな・・、

しかも凄い肩に乗せて来るしッ!

なれなれしいよッ!ありがたいけどッ!

でも、両肩が重いよッ!


「この度は誠にそちらの屋敷の者にご迷惑を・・」


「つきましては侘びとして里の物を持ってきましたッ!」


「あと詫び石と侘助も持ってきましたッ!」


「もう、頭上げていいからッ!!て言うか侘助だれッ!?そこの銀髪の頭ッ!?」


「これは失礼、私は夜桜秋斗だ」


「そして光太郎」


「みなみはr」


「古いよッ!今の子そのネタわからないよッ!こいつら敵だったんだよねッ!?試合始める前もこんなネタキャラだったの!?」


「いえ・・あの時はとても強そうな風格を漂わせてクールな人達だったと思ったんですが・・」


「私達はあまりにも型にとらわれ過ぎた・・だから少し型破りをしてみたのだッ!」


「これならなじみやすかろうッ!」


「そうだろうぉ?そうだろぅッ!」


「1人いまだにネタキャラとゆがめない人物いるんだけと気のせいッ!?あんな可愛い顔してネタキャラなのッ?!」


「あまり強い顔はしない方がいい・・よw」


「止めろッ!その台詞はあまり使わない方が良いッ!怒られるッ!全国のファンに叩きのめされるッ!」


「何それ怖いッ!ファン怖いッ!」


こんなカオスな人達とよくわかり合ったモノだよリアリナさん・・、

そりゃあどっと疲れて寝込むわけですわ、

そしてあちらのひときわ火花散らしてる席は・・、


「ショコショコ~?どうッ?結婚相手見つかったッ?て言うか最近どうッ?」


「何のことだかわからないけど~?て言うかお前こそ何百年と医者続けてんのに誰も寄り付かないとか笑うわ~、やっぱその胸は飾りっすねッ!」


「おッ?てめぇも肉の塊つけてんだろ?痴女魔術師コラッ?ええッ?」


「オッ?魔術師なめんなよッ?」


「二人とも~その辺で暗黒の笑みでにらみ合わないの~ッ!白鶴も止めてよッ!」


「うーむ、このまま続けばドキッ!春のキャットファイトが見れるからもうちょい・・」


「それは今年も成長しないギリギリBの私に言ってる?ねぇ白鶴」


「ちゃうんすよッ!別にそんな・・やめてッ!そんな暗黒笑顔で睨まないでッ!乱暴にする気でしょッ!?」


「そ う だ よ」


「白鶴ボコボコ合戦だねッ!わかるともッ!」


「ああ、余は楽しいッ!」


「3人まとめて殴りに来たァァァッ!?や、やめろぉぉぉッ!?ア゛ア゛ぃ゛っダイめがぅぁッッ!!!↑」


「(あの席に近づくのは止そう)」


白鶴さん、大変そうだな・・、

あんなに囲まれて・・ハーレム系男子の末路か、

うちのジンの様に・・、


「やあやあ~君が銀君だね?」


「えっと・・今度はどちら様?」


「私は天津酒 ロキ、こっちの堕天使みたいな野郎がルシ、基本しゃべらない」


「私は・・コミュ症ッ!」


「うわーまた濃いの来たな~・・にしてもロキさんお美しいですね」


「それはどうも、美に関してはアダルトに生き続けたからねッ!」


「つまりBB・・」


「それ以上はいけない」


色んな人が生き続けたとはいえ、まさかこんな風に生きる人もいるとは・・、

種族が広いな、この世界の住人達は・・、


「それで、そんなロキさんが何しに?」


「いやね、今日は祝勝会をやると聞いて思わずね」


「うん、呼んでないけど・・どんちゃん騒ぎはじめてくれましたね」


「ええ、そう・・なんでわかったと思う?」


「うーん、誰かが呼んだ?」


「それもあるわね・・けれども、半分正解と言ったところかしら」


ど、どゆぃみ?

他にもまだ方法があると言うのか・・、


「私はね、魔術が使えるの、それも予知系の」


「予知系の・・魔術?」


「いつ、何がどこでどうすればいいのかが分かる単純かつ純粋な・・」


「なるほど~、それで僕らの宴が分かったわけだ」


「それに参加許可をもらったのは彼女にね、まあ、大勢で押しかけたのは悪かったわ」


「本当ですよ、僕焦りましたからネッ!」


「それで・・話は変わるけど、その予知を使って予測した事を貴方に伝えなければならないの」


「・・予測した事を?」


「そう、これから起こる事は・・全て貴方に伝えろと言うお告げが出た、それはなぜかは分からない」


「けれども・・僕に伝えなければいけないと・・」


「そう、予知が何を予知しているかは分からない、けれども貴方が関係しているのは確か、それを踏まえていくつか出た事を言うわ」


この楽しい宴の中、僕とロキさんは雰囲気を一転させる。

少し、鋭く冷たい声でロキさんは真剣な表情になって行く、

僕はそれに失礼のない様に真剣に聞く事にした。

突然で待ってと言いたい気持ちはある。


けれども、ここで話を止めては・・覚悟は決まらない、

むしろ突然だからこそ、受け入れなければならない、

それが、世界を救う為になるのならなおさらだ。


「一つ目、『古き雄々しい里にて獣達を率いて暴れ出す暴君』2つ目『恨み妬みを抱いた薄幸の物語を進んだ幻影少女』3つ目『自覚無き過ちを犯す聖道者』4つ目『偽りを語る偽物の正義』・・今はこの4つ、そして一つ目はもうすぐ訪れると言っていた・・3日後、夏風の里に行ってほしい、これはおそらく貴方に仕向けられた挑戦状、何故あなたを刺したのかは分からない、けれど・・」


「理由なんていりませんよ、僕に送られてきた挑戦なら受けるまでですッ!」


「フフッ、頼もしい限りね、流石は・・シルバー・ウィルコンティ・・彼女が選んだのも分かるわ」


「彼女?」


「いえ、こちらの話よ・・それより、この件は貴方の主人さまにも伝えなければならいのだけど・・」


「あー・・あいにく今留守でして・・」


『あぁぁーッ!!銀ッ!』


まるでフラグ回収の様に声を上げるお嬢様、

上から聞こえてきたと言う事は、

窓からお帰りになられたと言う事か、

アグレッシブすぎだろ。


「すいません、帰ってきましたね」


「とても賑やかなご主人様ね、ところで玄関ではなく窓からなんてずいぶん・・ダイナミックね」


「貴方、私に許可なくこんなパーティを・・・」


「す、すいませんッ!」


「こんな淫乱女よりッ!私を呼びなさいよッ!」


「そこッ?!」


もっと突っ込む所あるだろう!?

勝手にロビー使われた所とかッ!!


「淫乱だなんて・・そんなはしたなく見えてしまうかしら?」


「なんで僕にフッたの!?」


「当然よッ!あんたがこの淫乱呼んだに決まっているわッ!大体こんな悪女を家に入れるなんてぇぇッ!」


「あらやだ、そんなにきぃきぃ言ってると、また一つ歳とるわよ?」


「黙れッ!私よりはるかに年上の風格の癖にッ!!」


「(げぇぇッ?!しかも知り合いなんかーいッ!!)」


もう、何がなんやらだな・・、

いい加減お嬢様の人脈がどうなっているのか知りたくなったわ。


「よしッ!銀ッ!私がこの女を引っぺがすからお前はあられもない姿を撮っておけッ!」


「フフッ、久々に酒に酔わせて黒歴史を大好きな使用人の前で暴露させてあげるわよ・・」


「黒いッ!どっちも黒いよッ!!お前ら過去に何があったんだよッ!幼稚園でトップ争ってたろッ!」


この後二人のごたごたに巻き込まれる僕だったが、

それはまた別のお話、グダグダでめちゃくちゃな宴会は長く続いて、

なんだかとても楽しい日になった。


無駄に張った伏線、無駄に出会えた人物、

そんな人たちと今日、楽しい日々を過ごして、

なんだかとても満足な1日だった。


めでたしめでたしッ!


「いや・・まったくめでたくはないけどォォォッ!!」



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