無限空想世界の幻想的な物語~真紅~ 第4話 「屋敷奪還作戦」
前略、僕は今日を持って平凡な日常が終了してついに始まるカオスな恐怖のパーリィナイト、
何が言いたいのかさっぱりだと思うけど僕も何が言いたいのかさっぱりだ。
頭がどうにかなりそうだった。
催眠術だとか、夢落ちだとか、そんなちゃちな物じゃなかった。
て言うかパロ多すぎじゃない?大丈夫?著作権管理団体呼ぶ?
いや、落ち着くのだ僕よ、
目の前に美少女が現れて「王子様!」とか言われてきょどっている場合ではない!
今はこの状況を把握する事が状況を一から整理するんだ!
そう、整理整頓、突っ込みたい箇所がいくつかあるけど今は増える前に整理整頓!
「ねぇ、王子様、さっそくで悪いのだけれど・・喉が渇いたわ、ティータイムにしましょう」
はい、フラグ回収乙、
見事に今三つぐらい突っ込みどころ増えたよ、
超増えたよ、うんめっちゃ、
駄目だ、もう考えるより話した方が速そうだ。
「ええーと・・すいません、何がなんやら良くわからないので、とりあえずその、自己紹介かなにかを・・」
「えっ?ああ、そういえばあなたにまだ話していなかったわね」
良かった、これでとりあえず良くわからん悩み地獄からは抜け出せそうだ。
「私の名前はローゼリッテ・ガーネット、ガーネット家のデュアルヴァンパイアを受け継いだ者よ」
より、意☆味☆不☆明。
知らない単語がいくつも出て来てどこからツッコめばいいのか。
「すいません、ローゼリッテさん?それとも様?」
「ロゼで良いわ、みんなそう呼んでいたから、あと様とかさんとかは自由になさい」
「あ、ハイ、それでロゼ様、いくつか質問よろしいでしょうか?」
「なんでもいいわよ、私の王子様」
凄い緊張感が走る。
思わず正座をしながら今この場を座っている。
周りは変な物置部屋なのに、
ロゼ様が座っている棺桶だけなぜか凄いカリスマを溢れ出す様に輝かしい、
足をクロスさせ、両手を指と指の間にはさむ、
これだけでもわかる、たぶんこの人王女様かなんかなんだろうなと、
しかし、まあ、小さいな、ずいぶんと、
僕が170あるとして、ロゼ様一体何センチ・・、
いや、失礼な考えは止めよう、
とにかく、今は聞きたいことを聞かなければ、
「ロゼ様、何故僕が王子様なんでしょうか?」
「強いて言うならあなたはこの部屋に入り、この封印の棺を開けたのよ、それだけでも十分にあなたが王子様ととらえれるわ、この部屋はね、この館を乗っ取ったクs・・ではなくヴェネリア嬢が作った配下には見えない部屋」
「え、じゃあ、ロゼ様はここの家主?」
「そうね、そうなるるわ」
「ちなみに配下には見えないと言いますが僕も一様今はあの人の・・」
「それに関してはあなたから匂わない奴の呪痕ね、普通、アイツの配下になったら呪痕を付けられるはずなのだけど」
「あー、それってあの手に何か焼印入れる奴?あれならやったけど・・」
「嘘ッ!?だってやったのなら、あなたはこの部屋に来ることすら・・て言うかなんで匂わないのかしら」
「まあまあ、細かい事はどうでも良いんですよ、あんまり設定作るとここら辺でみんがブラウザバックをしてしまうので、と言うかここまで見る人もいないですよねー」
「えっと、何の話をしているかはさておき、とりあえず今はあなたがヴェネリアの手先じゃない事を確認したわ」
要約するに、
僕は今本当のこの屋敷の主の前にいて、現家主様は実は偽物、その偽物はこの本物を閉じ込めて、
これから入る新人部下たちには開けさせないように、呪痕とやらを入れていた。
要するにパルスのファルシのルシがパージでコクーン?そういう事なの?
「まあ、大まかな説明としては他にはないわね、わかったかしら?」
「良くわかんないけど・・わかった!」
「まあ、簡単に言うと、私はこの家の家主、そして今この家の家主は偽物、それだけでも理解しておいて」
「おけーい、任せてくれ!」
「(大丈夫かな・・)」
まあ、ほかにも気になる事はあったけど、
大した問題でもなさそうだし、その辺は放置で十分やろ、
気になったら後で聴けばいいし、
今はとりあえず、この場をどうするか考えよう、
「とりあえず、どうしますか?」
「まず、私の状況を説明すると、私はこの腕輪とこの首輪のせいで羽以外まともに機能しないの、そこでまずはこれのカギを入手してほしいの、そうすればヴェネリアなんて一撃で粉砕できるわ」
「なるほど、第二の封印を時放てばよいのですね!」
「ええ、そうよ、私のこの封印さえ解き放たれればぜっったいあんな淫乱女消し飛ばしてやるわ!」
だんだんカリスマがブレイクされている様な気もするけど、
そこはもう触れないでおこう。
「とにかく、わかりました!僕が今からそのカギ見つけてきます!」
「ええ、よろしく頼むわ、くれぐれも怪しいとか悟られてはだめよ?」
「了解ッス!」
僕は堂々と背筋を伸ばし、お嬢様に敬礼をして、この部屋を後にする様にスタスタと扉へ向かう、
ドアノブに手を伸ばし、いざお嬢様の為とガチャリと扉を開けた。
光さす懐かしき廊下の扉、その先に待ち受けていたのは、
「・・・」
「オーノー・・」
大量の・・メイド&使用人が待ち受けていた。
おそらく先ほど説明されていた呪痕なる物が大量に目に映る。
殺意の瞳、黒く光が無い真っ黒なほど病んだ目、
そしてにじみ出る殺意のオーラ、
ああ、これが世に聞く絶望てっ奴じゃないかな、
「お邪魔しました~・・」
僕は静かにドアを閉めてそっと閉じた次の瞬間、
なんとドアの向こう側から大きな槍やら剣やらの刃がこちらをさしてきたではないか!
それはもう僕は目を細くして思わずびっくりして転びました。
「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛~!!心がバクバクするんじゃけンンン!!」
「落ち着きなさいッ!高々ドアを刺されただけでそんな慌てないッ!」
「これが慌てずにいられるかッ!ともあれまずは落ちこうッ!水道管の元栓を閉められたあの4月の本当の様にッ!」
「この上なく錯乱してんじゃないわよッ!」
僕とロゼ様がやり取りを交わしている間にも次から次へとドアに穴が開く、
このままでは某有名なヴァンパイアハンターの如く、
デレデレデェェェンIGAAAAと言う不毛なエンディングを迎える羽目になるのではないのかッ!?
IGA、パロディしても許されません!!※むしろ許されないのはこちらである。
というか、このままでは全滅不可避!
どうする僕ッ!
「ちょっと、退きなさいッ!」
「えっ?あ、はい」
僕はロゼお嬢様に言われるがままドアの前から下がる。
すると、ロゼ様の方から突然巨大な力を感じ始める。
それは魔法、それは魔力のオーラだった。
お嬢様はドアに向かって何かするような構えを取り、
それはまるで壁に蹴りに行くような構え・・まさか?
『紅の貫きッッ!!』
それは一瞬だった。
僕が瞬きもする暇もなく皆殺しではなく、
赤い閃光が前を突っ切って行き、
ドアは見事に粉砕、
漫画で擬音を付けるならきっとドゴォォォンがお似合いであろう風景が、
今、目の前で行われていたのだ。
「・・しゅごい」
「どうやら足までは流石に封印してなかった様ね、お間抜けさんだ事」
ボロボロと壁から石ころが崩れ落ち、
もう、暗かった部屋はどこへやらとドアのあった場所から光が差し込んだ。
僕は一瞬放心したが、
この世界は魔法も何もかもが異常な世界と考えれば普通だなと心の中で納得した。
「あ、使用人さん達は・・」
「ああ、この子たちなら大丈夫、気絶してるだけよ、私も蹴りで人が殺せるだなんていうメルヘンやファンタジーの化け物じゃないからね」
「ああ、そうか・・・えっ?」
「とにかく、行くわよッ!目指すは鍵のある部屋ッ!」
「あ、はい!わかりましたッ!(これ、僕がいる必要あんのかな)」
こうして僕とロゼ様による。
盛大な屋敷奪還作戦(笑)が始動する事になりました。
先は長いけど、きっと僕とロゼ様なら無事に奪還できるはずだ。
がんばれ、負けるな僕ッ!
「て言うかこれ、今回ひでぇrk(殴とぅーびぃーこんてぃにゅー?