無限空想世界の幻想的な物語~真紅~ 第1話 「始まりを照らす月」
始めまして、このたび初投稿となるユバールです。
若手のまだまだ未熟ながらオリジナル小説を書かせていただきました。
意味不明な点なり、自由すぎる表現が多いかもしれませんが、
なにとぞよろしくお願いします。
追記05/21ようやく誤字・誤用の修正が完了しました!
突然だが、君はこの世界の事を知っているだろうか?
いや、知るはずもないだろう、ここは誰も知るはずの無い世界だ。
ここは、いやこの世界は君たちとは違う異世界。
分かりやすく言うなら君たちの住む「地球」と言うすばらしい惑星があるとしよう。
ここは異常こそが日常とする世界、通称【イフニア】。
異世界と言えば魔法や物理で戦いこそ正義を示す物と見られがちだが。
ここは違う、科学、魔法、物理、三つの基準があれど全ての法則を無視したおかしな世界線。
しかし人によるがもしかしたら見た事のある話。
もしかしたら君たちの世界でも見た事がある機械。
もしかしたら君たちの世界でも聞いた事のある魔法。
そんな世界かもしれない。
だが、侮るな。
あえて言うならここは法則が超越の物語。
この世界だけの常識と法則がこの先の物語で君を待っているだろう。
だからこの世界だけの理屈としてとらえてほしい。
これは他愛もない、ただの異世界物語だと。
この物語はそのただの異世界物語の第一幕、真紅の物語だ。
物語を始める前には基本的に絶対にくっだらないあらすじと言うのが入っている物だ。
そう、例えばこの作品だ。
なんだこのなんの意味も無い文章。
特に理由もなくちょっと「うわ、俺って天才」みたいな感じで並べられた物語を語る文章。
最初の二行ですでにみんなはブラウザバックしてます。
最初の段階なんだからもっと列車が走っていたりとか。
爆発でズドォォンとかなったほうがいいとおもうんだよ。
何故、世界の説明。
なんでこの世界の常識を語る。
ナレーションもたいがいにしろと言いたい。
そして皆様に残念なお知らせだ。
この物語の始まりは屋敷と言う古典的な場所から始まっているのです。
雨降る屋敷、イスに腰を掛けてだらーんとする僕。
あえて言おう、この物語の主人公であるとッ!
えっ?なんで主人公なのに屋敷でだらーんとしてるか?
もちろんボンボン・・だったら苦労はしない。
僕はただの使用人だ。
特殊能力で何かできるわけでもない。
特に優れた力があるわけでも無い。
平々凡々な僕、一般ピープルと言う奴だ。
ここの屋敷に来た理由なんて話さなくても良いが。
簡略に言うと弟の紹介で一年前ぐらいからここに配属。
かなりギリギリの範囲で合格し。
ここの家主になにやら印鑑的なものを手の甲にしてくれた。
全然見えないけど。
しかし、この屋敷は最近暇だ。
雨が降り続けるせいでやる事も特に無し。
ここには優秀な人がいるので僕は必要ないのだよ。
その分楽ができるから良いけど。
「・・・本当に退屈だ、何か面白い事ないかな」
おっと・・自己紹介が遅れた。
いや僕みたいな主人公はきっとどこぞのオーソドックス自己紹介したところで。
急に学園論破物が始まるわけがないが。
まあ、しておこう、一様主人公だし。
この世界を知るにあたって僕の存在は必要不可欠と言えよう。
名は【シルバー・ウィルコンティ】めんどくさいので【銀】とでも言ってくれ。
僕の日課はこの大きな屋敷、【ヴェネリア邸】の令嬢に仕えている、いわば使用人です。
毎日毎朝この特に一般の執事と変わらない黒いタキシードを着て。
長い銀髪の髪の毛を結んで仕事へと移る。
まあ、僕みたいな力も無い非力使用人のできる事なんぞ、洗濯と掃除ぐらいなのだが。
クッソ人数が多くて暇を持て余す。
今日は雨が降っているのでより暇、めっちゃ暇、もう一人しりとり始めるくらい暇。
鏡を見ても別に美人なんていないし、むしろ僕が毎日。
「銀てっ美人面だよねー」って言われるくらいだし~
分かりやすく言うなら僕は女面と良く言われる。
おまけに声もかなり女子に近いと言われ。
よく初対面の人間に「君可愛いね?てかラ〇ンやってる?」とか聞かれる。
僕自身そういう勘違いはまんざらでもないけどね。
ある意味特徴と言えよう。
ちなみに他にも。
食事の時も「銀てっ女子力高いよねー」とか「すごい丁寧な食べ方だよねー」とか。
後は「手が小さくてっ可愛い」とか「寝顔とかめっちゃ天使」とか・・。
ほぼ、男子の感想だよなこれ?あれ、僕ってもしかしてそっち系だった?
違うよね、違うと言え、君ならわかるはずだGOD!!
※個人差のある感想です
嘘だ・・開幕BL同人でも描かれる設定は僕の人気に関わるぞ・・。
いつかこのシリーズで人気投票やったら下手したら「主人公のくせに13位」とかありえるぞッ!
「はは・・そんなわけ・・」
これは流石に頭抱える、いくら撃たれ強い僕でも頭抱える・・。
「何を一人ガラスに話しかけてやがるクソガキ」
「あ、ジョーカーさんちっす」
このクールなイケメン面を見てたら一瞬にして悩み吹っ飛んだわ。
そうだ、いるじゃないか僕よりBLネタに走りそうな野郎が。
この人はジャックさん、僕より二年前からこの館で執事をしていたらしい。
基本的になんでもできるパーフェクト執事。
ただのイケメンポニテ男に見えて超クール(ただのスカした野郎とも言う)、超できる。
この男は・・やるッ!と。
一目でわかってしまったんだ僕は。
あった時からなんだかいじりやすそうな面してんなと思った。
実際教育係についていた時も世話になった。
なんどもミスを怒られたり。
なんども花瓶をぶつけたり。
何度も皿の破片を投げてしまったり。
なんども、ナイフを投げられたかな・・。
どれも良い思い出だ。
「なに、ニヤニヤしながらこっちを見ている」
「いえ、ジャックさんと僕の教育されていた時の話を思い出してね~」
「ああ、あの一年前の・・、あれはひどかったな、なんどもなんども庭をぐちゃぐちゃにしやがって・・」
「いやあの、それはその・・」
「まあいい、過ぎた事をなんども引っ張るのもいやなんでな」
「流石ジョーカーさん!マジジョーカーさん!伊達にメイド長と・・」
「何か言ったか?銀?その面に今から千本のナイフを刺しても構わんぞ?」
「サーセン、気を付けます」
千本のナイフなんて刺せるわけないじゃんwwワロスワロスwwと思うじゃろ?
そんなどっかの王様じゃあるまいし無理無理ッ!と思うだろ?
残念、この人は魔法的な何かを使える、この世界ではそれを能力と言う。
条件はわからないが、反射的に何か使えるようになる。
魔法と違い才能とか血筋で身に着ける物ではない。
本当になんか反射的に使えるようになるらしい、とジャックさんが言った。
ちなみにジャックさんの能力は作成。
これはその名の通り、物を作成できる能力。
宙に浮かせて真っ直ぐ発射なんて事もできる。
ジョーカーさんの場合はナイフを大量に作成して、相手にババーとぶっさすえっぐい能力だ。
一見単純に見えるが。
作成できる場所は範囲内ならどこでも良いらしく。
どこからとんでくるかわかったもんじゃない。
しかしこの能力を発動するには体内の依存【マナ】が必要らしく。
より優れた物を作成するには大量のマナを使わなければいけないらしい。
なれれば消費は少なくなるという。
ジャックさんの場合、使いやすいし戦いやすいナイフを生成するらしい。
もっとデカイ武器でも良くない?
と話したところ。
「剣を生成して戦いはしたいが、そんな物生成したら一発で体がだるい」と語る。
剣生成するのに一体どれだけ必要なんだと言ったがジャックさんは。
「なんでもタダで生成できたら世の中のバランス悪いだろ?そのための等価交換、錬金術だ」と語る。
とてもわかりやすい、とても良い答えだ。
ともあれ、物騒な能力と物騒な言葉が目立つ人だが、根は良い人だ。
面倒見もとても良い、それに部下の事をちゃんと良く見てくれる。
このジャックさんは屋敷に入ってなんとすぐに執事に任命されたらしい。
元からいたメイド長に劣らず変わらずと言った感じらしいが。
男性使用人からの信頼はとても高い。
女性からの注目も高いが、言うまでもなくメイド長の方が男女問わず人気も信頼も厚い。
僕からしてみれば最高の使用人がなんで二人もおるのと言う感じだが。
その辺は良くわからない、サブリーダー的な何かなのかな?
まあ、どうでも良い事だろう。
「何をぼーとしてやがる」
「いえ、考え事を・・」
「ほう・・お前も考え事するんだな・・」
「失礼ですね~、これでも一応使用人ですからね?」
「へえー・・そう」
「なにその反応ッ!どういう意味ですか!?」
「どうもこうもねぇよ、くだらねぇ事言ってねぇで仕事しろ」
その仕事が無いから今ここでガラスを前に喋っていたんだろうがッ!
この野郎、いつも状況判断が遅れる野郎だ・・。
「あなたにはわからんでしょうねッ!」
「なんの話だッ!?」
「ちくしょう!また理解できなかったな!お前はいつもそうだ!」
「いや、何の話だよッ!?」
「この雨はお前の人生そのものだ」
「何のことだ!?まるで意味がわからんぞ・・」
「お前はいつもメイド長に負けてやがる・・」
「喧嘩売ってるな?貴様」
「お前はいろんな勝負を仕掛けるが、ひとつだって勝てない、てか無理、完全敗北ッ!」
「作成:ナイフ、サバイバルナイフ、ダガー、包丁・・」
「その時誰もお前を見てない」
「シネィッ!」
「ホワンヌッ!」
無数のナイフが僕を目掛けて飛んでくる、駄目だこれ終わった。
残念、僕の冒険は始まってもいないけどここで終わってしまった!
と、思った矢先だった。
『光を越えて闇を裂き、何もかもを越えてゆこう私だけの時間』
詠唱、それは一瞬だが耳に響く呪文。
数秒だけ聞こえた美しい声、間違いないこの声はあの人だ。
「後輩におしおきだなんてみっともないわね、ジャック」
「ゲッ・・リナリアか・・」
「リナさーん!!助かったー!!」
僕の目の前に突如現れ、すべての刃物を指に挟み止めた人。
や は りリナリアさんだった。
彼女こそが白銀の女王またの名を完璧メイド長ッ!
ああ、いつみてもエr・・じゃなくてお美しい・・。
白銀のセミロングくらいのヘアーよく整っており、ギザギザしているのになぜかふわふわしても見える!
黒いメイド服ッ!とてもフリル多いのになんでかとてもかっこいい!
というか何きても似合ってしまうくらい美人で美形だから困るッ!
それでいて良く成長していらっしゃる!
どことは言わないけど!
良く成長していらっしゃるッ!
・・うん、良く・・成長した方だよ。
あと、ミニスカニーソがたまらんらしいけどよくわかりませんッ!
ちなみにさっき時が止まった感覚は【魔法】だ。
先ほどの能力とはまた違う。
魔法もマナの消費によって使える一つの武器だ。
先ほどのは魔術師や魔法を勉強した人が使える時空系統の魔法。
別にリアリナさんに限った話じゃないが中々使える人はいない。
「暇なのね・・あなたも、こんなのの相手しなくてもいいのよ?」
「おい、俺に向かって こ ん な の は無いだろ!せめて言い方変えろよッ!」
「じゃあ・・私の部下?」
「よろしい・・決闘だッ!」
このジャック、立場が同じゆえにいつもリアリナさんと何かしら決闘したがる。
いつも負けてるけど。
「全戦全敗の奴が何を・・今日は何かしら?」
「今日は部屋の掃除だッ・・部屋のカーペットからベットのシーツまでなにからなにまで・・」
「あっ、それ三回目よね?私の勝ちでいいかしら?」
「すがすがしい顔で言ってんじゃねぇよッ!」
凄い!凄すぎるぞ!白銀の女王!
あのジャックさんが両腕をワキワキして怒りをあらわにしている!
対してリナリアさん、笑顔で振る舞い、余裕が見える!
何この子可愛いとか心の中で言ってそうなレベルッ!
て言うか幸せそう!超幸せそう!もう犬と飼い主!
「しばくぞッ!銀!」
「なんでッ!?」
「これ、ジャック、また後輩にあたらないの、負けたからってやつあたりなんて、子供じゃないんだから・・」
「負けてねぇよッ!」
この光景を見るのは初めてではないが、とてもあれだ、和む。
僕らは常に仕事をする使用人、休息なんて一週間のうち何日でもあるが。
そんな退屈な日より、こういうやり取り見てる方が個人的にはとても楽しい。
ああ、今日は今日でとても良い日になりそうだ。
この後、お昼の前に即落ち2コマの様な悲惨なありさまがあったのは言うまでもあるまい。
お昼、それは食事タイムと言う、僕ら使用人の出勤日における一時の休息だ。
今日は特になにもしていないけど、僕合わせて20人近くの人が食堂でのお昼を取る。
この場所はとても清潔感あふれる。
キッチンは白く、食卓はこの妙ににじみ出る・・食卓感(小並感)
こんな場所で食える飯は最高だろう。
「さて、ジャックさん、今日は何を・・」
「作らないぞ、だいたい今日はいつもの健康ハンバーグ定食だろ」
「うわ、あのマズイ肉じゃない、肉を使ったハンバーグだ・・、あれ嫌なんですよ、僕ら人からしてみたらあんのカニみそとなんら変わりませんよ」
「カニみそに失礼だ、コメがマズイ弁当屋の飯と言え」
「いえ、どちらも失礼ですよ、お二人とも」
『だってまずい』
ここの飯のまずさは異常だ、ハンバーグの見た目は普通なのに口の中に入れた時の味がもう無理、
絶対あれ肉じゃない、中でしゃきしゃき言うもん、あれ絶対中身大量の玉ねぎだよ、拷問だよ。
「玉ねぎなんて滅べば良いのに・・」
「玉ねぎは貴重な野菜だよ、兄さん?」
「あ、お前は・・ジン、ジン君じゃないか」
「やあ、兄さん」
唐突に表れたこの男はジン、僕の弟だ。
金髪の髪の毛をなびかせ、ショートとロングの間と言った感じか。
絵にかいたような美少年、瑠璃色の綺麗な瞳をしており。
今年入ったばかりの新人なのに、数日でやる事全てを覚えた。
僕は2か月かかったのになのんだろう、この圧倒的差は・・。
どこかの偉い人は、「兄より優れた弟なんていない」なんて言うけど。
あれ嘘だよ絶対、どっかの配管工も結構L人気だもん、絶対嘘だよ。
僕は昔から弟と差は感じていたからもう気にしていないが。
何をやってもあいつに勝てない。
腕相撲、数学、国語、保険、高校選手権、チェス、オセロ、ビリヤードと友達の数。
とりあえず、あとはイケメンである事である。
何コイツ、どこの王子様?てっ思ったよ僕は。
だが、こいつの良い所は僕を敬えるところだ。
どんなに地位が低くても「流石兄さん」と一言くれる!
優しい、どこの奴よりも優しい!だから生きてられる!
「僕はお前がいて幸せだよ・・」
「それは良かった兄さん、俺も飾り立てできる兄さんがいて幸せだよ」
「おお!僕の事を褒めてくれるのかッ!」
「(完全に今馬鹿にされてたぞ)」
「(気づいてないのね、この子・・)」
「それと、ほら兄さん、これ今日の食事、玉ねぎが多めに入ってるらしいけど、よく噛んで食べれば気にならないよ」
「ありがとう!我が弟!でも半分食べてッ!」
「しょうがないなー兄さんは~」
「(ああやって手なずけられているのか)」
「(完全に飼い犬ね)」
ああ、地獄のような玉ねぎハンバーグから。
こうやって地道に逃れられるとなるともう幸せな事この上なし!
これぞ一時の幸せと言うやつだろう!
「さあ、いただきまーす!」
僕は手と手を合わせていつものあいさつをした後。
丁寧に残りの半分の玉ねぎハングをいただく事にした。
どう考えてもシャリシャリと音をたてて切れていくこのハンバーグ。
うん、絶対肉無いなこれ。
「まあ、二分の一からさらに6分の1ずつきれば問題ないはずだ!」
そう思って口へといざパクリと一口食べる。
口の中でしばらくほどよく静かに噛み。
中で明らかにありえないほどのしゃきしゃきと鳴るこれはまさに、
「まずい」
「そうかな?俺は良いとおもうけど」
「いや、まずい、今日のは一段とマズイ」
「・・ノーコメントで」
満場一致とはいかないが。
や は りまずい、なにこれピスタチォではなくなにこれオニォンと言いたくなる。
共通点はどちらも鬼だ。
「ジャックさん、やっぱ玉ねぎは剣士だけで十分です・・」
「銀、口を閉じて食べろ、そして噛め」
今日の食卓はA~Dの評価与えるならDです。
しばし無言の中、玉ねぎ試食会は無事終わる事となった。
続く
いかがでしたでしょうか?
中々にひどい作品でしょう、これからもこのシリーズがいつ消されるかわかったもんじゃないですが、
とりあえず頑張って行きたいと思います。
それではまたお会いしましょう。