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無限空想世界の幻想的な物語  作者: 幻想卿ユバール
第一章 真紅編
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無限空想世界の幻想的な物語~真紅~ 最終話 「終わりを告げて昇太陽」

「うぉぉぉぉぉオッ!!!?」


「どうなるッ!?」


妹様は苦しそうに両手を苦しそうに広げる、

そして当たった銃弾から空間が広がり、

何かが飛び出してくるッ!!


「何だッ・・」


「己れッ・・よくもッ・・」


「霊の様な何か?でもどこか妹様にそっくり・・」


「私はコイツのもう一つの人格【ヴァレッタ】ッ!いまの今まで遊んでいたのは私サッ!」


「なるほど・・それで狂っていても・・どこか救いを求める声があった」


「そういう事だ・・、だがどれだけ助けを求めたところで・・何も変わりはしないッ!」


「いや・・変えて・・見せるッ!」


「何ッ!?」


「【正義の弾丸(ジャスティスバレット)】ッ!!!」


銃に魔力を混めて、あの霊に向かって弾丸を放つッ!

素早く発射された銃弾が奴目掛けて命中したッ!

放たれた銃弾は神々しい光を放ち命中にとてつもない衝撃の音を立てるッ!


「うおぼろぉぉぉッ!?オ・ノーレーッ!!」


霊の様な何かは光になって消えていく、


「許さんッ!許さんぞッ!!」


小さな粉一つ一つの様に、


「だが・・たとえ今消してもこれは一時しのぎだッ!貴様のその・・お人よしがいつか・・禍するだろうッ!」


僕はその一瞬で、何かを悟るように静かに答えた。


「それの時も僕は君を迎え撃つ、何度でもね」


チリジリに消えていく、


「・・・おの・・れ・・お゛ボェデロォォォォォッ!!」


「・・恨むなら、僕を恨むがいいさ」


きっとあの霊はまたいつか僕の前に姿を表すだろう、

うらめしやと言うやつだ。

霊よ、とりあえずはさらばだ。

光はやがて消え、謎の空間は閉じて、妹様は暴走を止めた。

静かに妹様へと近づいて確認したが、

息はまだあり、なぜかあの大穴も消えていた。

超常現象でも起きたのだろうかはさておき、

とりあえず無事で良かった・・、


 ◆


戦いは終わった、長く、苦しい、

果てしない争いは・・ようやく終わりを告げた。


「勝った・・勝ったんだッ!」


「銀ッ!心配掛けやがって!」


「一時はどうなる事かとッ!!」


またしても後ろからドカドカと背中を叩かれる。

今度は気配を大きく感じ取った。

ジャックさんとリアリナさんだ。

ジャックさんが嬉しそうに笑顔で俺のことを見てくる、

どんだけうれしいんだか、

リアリナさんは泣きながら背中を何度も叩いてくる、

ちょっと力入ってて痛かったけど、

心配してこれだからあんま嫌がれないや、


「そうだ、お嬢様~!」


僕は今度こそ、お嬢様の下へと駆け寄る。

お嬢様もちょうど眼が覚めたのかムクッと体を起こし始めていた。


「あれ・・ポチ・・」


「良かったッ!ご無事だったんすねッ!」


「あれからどうなったの?フレアは?みんな?」


「大丈夫、みんな無事ですッ!・・て言うとちょっと嘘に・・」


僕は不安そうなお嬢様に対して満面身の笑顔でグッとガッツポーズで答えた。

そしたらお嬢様はボロボロ涙をだして、

優しい微笑でこう僕に言った。


「そう・・ありがとう・・ッ!」


「ちょッお嬢様ッ!?」


お嬢様のハグキタァァァァッ!!

や っ た ぜ !メインイベントktkr!

CGがまた一つ埋まるよこれッ!

と、おふざけはさておき、

このままではただふざけるだけの僕が描写されるので、

少し冷静な表情に戻ろう、


「最初はどうなるかと思った!でも良かったッ!本当にいたんだ!白馬に乗ってないけど!別に毒りんごか

じったからと言ってキスで目覚めさせてくれるわけじゃないけど!男気もないけど!イケメンじゃなくて美人な面でとても愉快な・・愉快で元気で笑顔ですっっごい品は無いけど・・最高の王子様だよッ!!!」


泣きじゃくりながらも感謝の言葉を述べて、

こんな豪華なご褒美をくれたお嬢様に、

僕は元気よくこう言った。


「お嬢様ッ!ポチ、頑張ったワンッ!」


そうするとお嬢様は涙が一瞬にして吹き飛び、

クスクスと笑いながらも明るい声でこう言ってくれた。


「フフッ!うんッ!えらいッ!」


暖かな気持ち、心地よい空間、

退屈な日常はいつのまにか、

壮大な非日常へと変わっていた。

僕はこの瞬間から、この世界も捨てたものじゃないと思ったのだった。


悲しく降り続けた雨はもう聞こえない、

赤く照らし続けた月はもう無い、

ただ、影から見えたまぶしい太陽の光が、

勝利の祝福をしてくれたいる様に見えた。

燦々と輝く光、小鳥の囀り、

僕の新しい日々の始まりなのかもしれない、


長い銀髪を結んだ髪の毛、ボロボロのタキシード、

女みたいな美人顔と言われる男の主人公である僕、

そんな僕の・・これからはまだまだ・・始まったばかりだ!


END




「ふーん、なるほどね」


太陽が昇る朝、今日も1日が始まろうとしていた。

本来ならば、今日と言う日は君は生きているはずがないのに、

奇跡にも今日と言う日がキミを迎え入れた。

おめでとう銀君、君の勝利だ。


「でも、意外だね、夜桜君の予想を越えるなんて」


「さあな、奴にも主君へ捧げる気持ち次第で運命とやらが変わったのだろう」


運命が変わったか、

なるほど、運命さえも彼を止める事はできない、

彼は自由奔放に生きるゆえに、

運命の道筋はいともたやすく捻じ曲げられてしまう、


「なるほどなるほど~」


「何か解ったのか?」


「いや、別に」


「フンッ・・よめない奴め」


「そうかな~実は心の中では一番理解してたりして~」


「・・・」


「冗談だよ!そんな顔を睨めつけないでよ夜桜君」


「まあ、良い、貴様などの戯言にいつまでも付き合ってられん」


「アハハ・・ところで・・」


「なんだ?」


「僕はそろそろお暇させてもらうよ、家でコメットがおなかをすかせて待っている」


「さて、それは本当か?」


「どういう意味かな?」


「さあな」


おやおや、これは怪しい怪しい雰囲気だ。

どうやらのんびりしている暇は無いみたいですよ~、

君の屋敷での物語はこの無限に抱かれる空想世界に続く幻想的な物語の一つにすぎない、

さあ、銀君、行こう、次なる物語へ・・、

とは言え・・次は君かどうかも怪しいけどね・・、

まだ始まったばかりさ・・始めよう、無限の物語をッ!


NEXT・・



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