無限空想世界の幻想的な物語~序幕~ プロローグ
2017/5/2追記:誤字を修正しました!
ある日の事だ。
ある日突然の事、遠い遠いどこかの次元。
そう、そこは君たちの世界と違う別の次元。
どこか遠い未知な世界、けれどもどこか君たちの世界とも似ている。
私はそこを「イフニア」と呼んだ。
私はこの世界事をよく知っている。
それはあの多くの歴史を見届けたからだ。
何千、何億の歴史を積もってできたイフニア。
この世界には無限の物語がある。
それは今もなお、続いている。
そう、例えばそれはこの戦争だ。
キィシャアッ!ドォンッ!グシャアンッ!パァンッ!
鋼の音鳴り響く剣、大きく鳴り響いた大砲の音。
踏みつぶされる大地や肉、何発も発砲される銃弾。
この地にはそれだけじゃない、魔法がある。
魔法は【マナ】というエネルギーを魔力に変えて。
みんなはそれを魔法にする。
一般的にマナは体内に潜んでいる。
依存マナは使えば使うほどなくなるが。
それと同時に使えば使うほど多くなる。
ほかにはマナを体内に補給するなど。
方法はさまざまだ。
ピイシャァァァンッ!
光り輝く魔法、これは【光白の魔法】
クァァンッ!
黒くすべてを飲み込み破壊する魔法、これは【暗黒の魔法】
ボォォンッ!
すべてを燃やし尽くす【赤炎の魔法】
ビリィビリィッ!ヒュァァァンッ!
この雷鳴と豪風は【黄雷の魔法】【風緑の魔法】
このようにほかにもさまざまの魔法が存在する。
ほかの世界とは異なるかもしれないが。
この世界の基本は【赤炎・水青・黄雷・風緑】
ちなみにどれがどれに強いか。
赤は緑に、青は赤に。
黄は青に、緑は黄に。
このような四すくみがあるわけだ。
大体この四つが基礎魔法として知られている。
【光白・暗黒】は互いに強い。
つまり両方とも同じ者にはふつうだが白なら黒に、黒なら白に強いわけだ。
そんな魔法がぶつかり合い。
剣も銃も存在する世界だが。
この世界にはこの二つの文明に加えてもう一つ。
もう一つ存在する・・それは【科学】だ。
ドォォォンッ!ズドドォォォンッ!!
一つは純粋に機械としてあり続ける古来より成長し続けた【正当科学】
もう一つは【魔法科学】
二つも分類は科学だ。
一般的にも最近はネットワーク、コンピューター技術、プログラムなど。
多くの科学を利用して作られた機械たちも世界にはまだ少数ながら存在する。
戦地へ赴くのは戦車、魔力粒子戦車など沢山の戦争兵器も生み出される。
まだ戦地へは赴いていないが、【ロボット】なんていう科学兵器も製作中らしい。
こんな世界を見てて私はかなりの成長ぷりを見てわくわくしていた。
これからどうなるのか、これからどうなっていくのか。
そう、この戦争のようにね・・
グァァァンッ!!ドォォォンッ!
ぶつかり合う炎の鉄拳と禁忌の魔法。
それはある二人の魔術師の戦。
「・・いい加減・・白状しろよッ!鏡之介ッ!!」
「やだね・・僕は言わない・・僕はもう引き返せない」
「どうして・・どうしてッ!どうしてアルテミスを殺したんだッ!」
「鏡子ちゃん・・僕はね・・それについて語ることは・・ないよ」
「グッ・・クソッがぁぁぁぁぁぁっ!!」
ズドォォォンッ!!!
互いのぶつかり合いに水を差した一人の裏切者。
「・・うそだろ・・なんで・・おぬしが・・」
「そんな・・そんなばすは・・」
「やってくれたな・・アモンッ!!」
「コクリュウ、心愛、星奈・・みんな・・ごめんね・・アハハッ!!とでもいえばいいいかなッ!?」
真実を求めてただひたすらに剣を交えた。
二つの白翼と黒翼の剣。
「ロキさん・・あなたとは・・こんな形で戦いたくなかった・・」
「私もよ・・どうして・・こんなことなってしまったのかしらね・・」
「・・・ルシさんも・・どうして・・どうしてッ!」
『私とロキと互いに一心同体、このようにこいつの鎧となって戦う以上は・・止めるな』
「クッ・・あなたと・・私は・・やり合うしかないのか!?あの日・・一人の巫女が死んでしまってから・・あなたはどうしてッ!!」
「昴・・私は・・あなたにこの戦いを交えて教えなければいけない・・混沌と秩序は分かり合えないと」
「クッ・・ウォォォッ!!」
貫き通さなければ生きられない。
ここを守らなければいけないと。
互いの思いが交差した一人の人間のための戦い。
「灯・・私が勝ったら・・もう闇裏は私の弟・・いいわね?」
「いいわ・・けれども・・もし私が勝ったら・・闇裏は私の弟・・私が本当の姉として今後もあの子を育てる・・ジャリュウを殺し・・瑛里華・・あなたには死んでもらう・・」
「その言葉そのまま返す・・私は死なない・・あなたにも負けない・・あなたたちに・・あの子は渡さないッ!」
「そうね・・こんな戦いで負けるぐらいなら・・もう死んでもかまわない」
「嘘だよね・・姉さんッ!なんで・・なんでそんな怖い顔するんだよ・・なんで・・どうして僕のことでそんな争うんだよッ!・・ねぇッ!センセェッ!!止めてよッ!!みんなを・・止めさせてよッ!!」
「・・・すまない、私には・・この三人を止めることはできない・・私には・・どうすることも・・」
「そんな・・いやだよ・・やだよッ!やめてくれぇぇぇぇッ!!」
そして、混沌と秩序のぶつかり合いの始まりでもあった。
一人の赤き巫女と黒きマント羽織った魔王。
その二人にはこの戦いはどうも違和感を感じていた。
「魔王・・人間も魔物も愛していたあなたにならわかるはずです・・今この場で私たちが争っている場合ではないと」
「そうだ・・我らが戦うべき相手は秩序でも中立でも混沌でもないッ!!我らが真に戦うべき相手は・・ッ!」
「いるんでしょう・・でてきなさい・・高みの見物はいい度胸ですね・・?」
おや・・ばれてしまったか、
せっかく、ばれない様に君たちの見えないところから話しかけていたのに、
「やれやれ・・見えないはずの私の気配を感じとるとは・・さすがだね」
「ようやくご登場か・・真打・・創世神・・ルイカッ!!」
「いつからだい?」
「ずっと前から・・裏切りの神の存在などどんなに消えていてもわかります」
「さすがだね・・君は・・」
「あなたこそ・・いつからそんな禍々しい姿になられてしまったのでしょうね・・」
「・・さあね・・もはや創世神ですらない私には・・どうでもいいことだ」
「さすがだな・・元創世神・・現・アビスの第一柱ッ!!」
「フフ・・アハハ・・アハハハハッ!!そうとも・・私こそ・・私こそが・・・アビスの柱ッ!」
「そうか・・この裏切者めッ!!」
「生命の・・恥さらしがッ!!」
裏切者・・生命の恥さらし・・。
そういわれて仕方がない。
私は・・あの人を殺してしまったのだから。
そうして・・生きてきたのだから・・。
『また・・・会いたいね・・』
『せめて・・・あなただけでも・・生きてください・・』
ああ、悲しく映る過去よ。
この過去を消すように・・私は叫んだ。
「かかってこいッ!二つの白黒よッ!」
ズドォォォォンッ!!
その後、二つの勢力はぶつかり合った。
それがこの後どうなったかなんて私の知ったことではない。
これは私の世界の物語だ。
この物語は絶望に満ちていた。
この世界は絶望していた。
だが、数百の時を得て・・世界は再び希望へと動き始めた。
それは・・その希望の始まりは。
ある日の屋敷で始まったのだ。
雨滴る梅雨の屋敷に一人。
窓ガラスに椅子に座って思いふける一人の少年の姿。
私は、この少年ことを知っている。
彼の感じすら読み取った。
まるで・・私の思い描いた王子様のようだ。
きっと・・こういう人が世界を救うのだろうと。
私は確信したのだ。
銀色の髪をなびかせた少年が一つの扉を開けた時。
世界は・・その瞬間から・・希望の話が幕を開けたのだ。
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