プロローグ
この作品はR18を、R15に書き直した作品です。大筋は変わりませんが、表現を変えたり、加筆したりして、少しは読みやすくなっていると思います。完結している作品ですので、なるべく早くこちらのほうに写して行きたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。
最終話のあとに、番外編も予定しておりますので、そちらまで、お付き合いのほどよろしくお願い致します。
王子と過ごした熱い夜
恥じらいながら……伯爵令嬢は語った。
「馬っ鹿じゃぁない!そんな秘め事を新聞に書かせている時点で、恥じらいなんてないじゃん!」
下がってきた黒縁眼鏡をずり上げながら、叫んでいたのは…ロレーヌ国の貧乏子爵令嬢のマリー。
そして新聞のゴシップ欄…否、その社交欄の一面を飾っているのは…
長椅子に寝転び、白金の髪を掻き揚げながら、澄んだ青い瞳を細め…
「誰だっけ…この令嬢?」と言いながら新聞の社交欄を見つめる
その人、エフレン国の王子様ラファエル。
一昨日は、ライン国の薔薇と誉れ高い美女と過ごした夜を書かれていたが、どうやら覚えていないらしい。
だがそれは毎度のこと…
このお話は、そんなふたりが恋に落ちいる……お話。