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俺、異空間狭間マラソンのスタート地点に到着する。

 俺がどこへ行くべきなのか迷っていると、突如一部の床が発光し始めた。

「あ? 何だこれは?」

 すると、その発行した床の模様が徐々に形作られていき、やがて矢印になった。

「おお、これはいい。面白いな。この矢印の方向に進めっていう意味か」

 科学技術なのかそれとも魔術の類なのかは分からないけれど、とても退屈しないですんだ。

 バッグはかなり詰められているが、そんなには重くはなかった。バッグの中身のほとんどをお菓子が占めているからだ。

 俺は一度立ち止まると、バッグを開け、ウッキーキーを取り出した。ウッキッキーは昔から人気のお菓子で、猿の形をした棒にチョコレートが上手い具合にコーティングされていて、老若男女問わず幅広い人気を誇るお菓子だ。

「これこれ、これがないとチョコは語れないよね」

 ウッキーを齧り一人呟きながら俺は歩いた。

 ウッキーは齧った時に棒の部分に特殊技術で加工されていて、齧って割ると、ウッキーという感じの音がなるのだ。それと猿の形のお菓子なので、ウッキーキーだと聞いたことがある。

「あ、あれがスタート地点だな」

 まるで運動会の入場ゲートのような場所が視認できた。

 あれを潜ればスタート開始か。でも、スタート時間はいつだろうか。先ほどヨークやマイちゃんと話をしてもう日付は変わっているはずだ。そう、つまり今日がマラソンが開始される日だ。

 まあ、とりあえず、あそこまで行ってみるか。

 てくてくと、俺はまるで幼稚園の頃の運動会を思い出すかのように、子供特有のどこかぎこちない歩き方で向かって行った。

 そして、目的の場所に到着したと同時に、「あ、それ美味しそう、ちょっと頂戴?」と声がどこからか聞こえた。

 え? 

 何か声が聞こえたと思った刹那、俺が手に持っていたウッキッキーの上半身部分がいつの間にかなくなっていた。

「ああ!? 俺のウッキーがウッキッキーが!!」

 俺はもしかして鳥などに食われたのかもしれないと思い、辺りを見回した。でも、こんな異空間に鳥などがいることなどあり得るのだろうか。いや、異空間だからこそ、何が、どんな生物が潜んでいてもおかしくなどないのかもしれない。

 俺はもうモンスターが出現したのかもしれないと思い、警戒心を強めた。

 

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