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俺、マイちゃんと話す。

「ルールは至極単純だよ。マラソンコースをただひたすら走り抜ければ、いいだけなんだ。そしてマラソンコースは分かれ道なんかないただの一本道だから、ただ道にそって走りさえすれば、目的地にたどりつける」

「え? 本当? ただそれだけ?」

「うん、基本的なルールはね」

「基本的なルール?」

 何か、含みを持たせるようなマイちゃんの言い方に、俺は少し違和感を感じた。それは歯に挟まって取れないようであった。いや、サキイカか? それともニラか? いずれにしても歯に繊維質の物が挟まったような何か違和感を感じたのだ。だから俺はマイちゃんに聞いた。

「基本的にっていうことは、他にもルールがあるっていうことですよね。何か今の話だけだど、何か歯にイカが挟まったような違和感を感じるんですけど。感じてしまうのですけれど」

「うん。もちろん。基本的にっていうことは、他にもルールはいくつか存在するよ。それを今からざっと説明しようと思っていたところだ。だけど、全ては話すことが出来ない。なぜならそれは決められたルールだからだ」

「そのルールを決めた人っていうのは……?」

「もちろんこの私だ」

 ってお前かよ! と突っ込みたくなったが、郷に入れば郷に従え、ということで突っ込むのはやめておいた。それに下手に突っ込んでマインドコントローラー、の機嫌を損ねたくないからだ。もし機嫌を損ねたりしたら、下手すりゃ、マラソン大会出場停止、そして最悪、この狭間の世界に取り残されて一生、地上には帰れなくなるのかも可能性だってもしかしたらあるかもしれないのだから。だっていくら招待されたからといって、そこは地上に住んでいる俺と狭間の世界の住人、文字通り住む世界が違うのだから、何が起こってもおかしくはない。何せ俺はまだこの狭間の世界の住人についてほとんど何も知らないも同然なのだから。

 だから俺はおとなしく、はいはいと従うことにした。

「じゃあ、その他のルールを説明するね」

 マイちゃんが再び言葉を紡ぎ始めた。

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