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俺、封筒の中身を質問する。

「これで、安心でしょう? 爆弾なんか入っていないって分かったし」

「ああ。いや待てよ。しかしその手紙に致死性の毒が塗られているかもわからない。まずお前が手紙を触るんだ」

「はははははっ。腹いたい。どんだけ人間不信なんだよお。面白すぎるよ君。あー良かった。君に出会えて。マジ感謝」

「ラッパーみたいに言ってんじゃねーよ。いいから早くその手紙を取り出しやがれ」

「あー、はいはい。分かったよ。取り出すよ。取り出せばいいんでしょう?」

 男は楽しそうに言いながら、手紙の封筒の中身に手をかけた。そして……。

「じゃじゃじゃじゃじゃーん! 招待状ーー!!」

 男は先ほどと同じように猫型ロボット風に叫んで天に掲げた。

「おい、なんだそれは。その金色に輝くカードのような物体は」

「自分で言ってんじゃん。カードだって。その通り、これはカードだよ」

「だから何のカードだって聞いているんだ!」

「さっき、言ったじゃん。招待状だって」

「招待状? でも、手紙じゃないのか?」

「ああ、そうか。そうだね。このカードは、手紙兼招待状だ」

「貸してみろ」

「いいの? さっき毒が塗られているかもしれないって、用心していたじゃん」

「それはさっきまでだ。だけど、お前が素手でカードに触っていたから、毒は塗られていないと分かった。だから、さっさと貸してみろ」

「あいあいさー」

 俺は男の伸ばした手に握られている金色のカードを奪い取るように、力任せにとった。

「ずいぶんと乱暴だねえ」

「ふん。すりガラスを破壊した人間に言われたくないな」

「ずいぶんと嫌われたもんだ」

「当たり前だろう」

「まあいいや。嫌われているの慣れているし」

「慣れるな!」

「嫌われる勇気!」

「自分を正当化するな!」

「あはは」

 男は屈託のない笑みを浮かべる。先ほどまでの、家に侵入しようとしていてピンポンをならしていた男と同一とはとても思えない。

 こんな理解できないことが起こるもんなんだなあ。

 俺は頭の中の出来事を取り出され、全てひっくり返されたかのような怒涛の展開に首を大きく横に振った。

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