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第二十四波、軽々しく異世界出身とばらしてるが大丈夫か?




 俺が乗りこんだ馬車は対面式のもふもふソファ、中央に設置された折り畳み式卓がある結構贅沢そうな代物だった。左右に設置されたソファの間隔はかなり広い。卓さえ撤去すりゃ新幹線の通路より広いじゃねえか。これ位新幹線の通路も広けりゃ両腕に手提げかばん持ってても両脇の席の人に気遣いしなくても済むんだがまあ日本は狭いから仕方ねえよな。


 一番奥右側にフャトミトュウが座り少々隙間を空けて隣を侍従っぽい女性二人が占めている。左側には奥からイケメン、レェヴェチ、ジュヴラリク、おっさんが座っている。まあ無難におっさんの隣に座るか。


「おお来たか。さあ、ここに座れ」


 と思ったが、フャトミトュウが自分の正面に座るよう指図してきた。イケメンが奥から妙に隙間を空けてると思ったらそういうことか。


「おう」

「フャトミトュウ様には敬語を使え」

「……はい」


 イムナナに後ろから脅されたんだけどおおおおおおおおお! こいつ要注意人物だわ。いやまあお偉いさんにタメ口は失礼だとは思うけどさ。


 って、お前フャトミトュウの隣に座るのかよ! こいつとは近くにいたくねえええええええええええええ!


「ふふふふ。さあて、何から聞くとしようかな?」


 あんたは上機嫌でなによりだよ。俺はお前の隣のひげ野郎からプレッシャーかけまくりなんだぜ。気付いてくんねえかな。


「最初に聞きたいのは君ほどの力の持ち主が今まで何をしてたのかだ。どうも力を隠す気はないようだが、ならば何で噂にならなかったのか腑に落ちない。答えてもらおうか」


 今までは学生してたんだよくそが!

 どうする? こいつに俺の素性をばらしていいのか? ちくしょう! この世界の事情なんかほとんど分かってねえのに的確な答えが導ける訳ねえだろ!


 助けろイケメン! ちらっ。


「好きに言ったらどうだ?」


 くそっ! 頼りにならねえな! 好きに言って信じてもらえるとか思ってねえよ!

 

 だが好きにしろっつったのはお前だからな! 言ってやんよ! ばーかばーか!


「実は俺は異世界から来たんだぜ!」


 しーん。沈黙。


 おいいいいいいいいいいいいいいいいいいいイケメンんんんんんんんんん!


 ごめんなさいこの空気どうにかしてえええええええええええええええええええええええ!


「それは本当か!」


 食いついたあああああああああああああああああああああああああああ! 身を俺に向けて乗り出してきたああああああああああああ! 碧眼がきらきらと輝いているうううううううううううううう! ちくしょうかわいいいいいいいいいいいいいいいいいい!


「そんなこと信じられるか!」


 やっぱイムナナはキレたあああああああああああああああああ! ひげが逆立ってるうううううううううううううううう! どうする俺!?


「そう怒鳴るな。もし(たばか)るなら殺せばよい」


 えっ。


「は……」

「さあ。では聞こうか」


 さっき殺すと言ったときの目。あれ絶対本気だよやべえしゃれにならねえぞ!

 心して説明しなくては。ぐだぐだしゃべってたらヤられる。


「俺は別世界に住んで平凡な学生生活を送っていた。けどあるとき世界に歪みが発生した。その歪みに呑みこまれた俺は気が付くと異世界に辿り着いたのだった!」

「ふざけてるのか!」


 俺もこんなこと言ってる奴見かけたらそう思うわ。


「嘘じゃない! ただ証明する術など持ってないから信じるかどうかは任せる」


 なにしろ衣服しか持ってない。ポケットに突っこんでた携帯でもありゃ分かりやすかったんだが携帯はおろかポケットティッシュとかもなくなってやがる。


「こんな戯言フャトミトュウ様が信じると思うか!」

「イムナナ。私は信じるよ」

「何ですと!?」


 何だと!?


「正直に言うと君の前歴になぞ興味はない」


 それはそれでひでえな!


「でも、ま。君の言ったことが事実なら好都合でさえあるな。君の存在は敵に知られていない……少なくとも詳細は伝わっていないだろう。私には教えてくれるかな? 君がさっき何をしたのかを」

「近接こ……」


 おっと。もっと基礎から……いや、何が出来るかさえ言えばいいか。面倒だし。


「俺は強力な力を持つ飛翔体を呼ぶことが出来る。さっきあんたらが見たようなとんでもない奴らだ」

「それは魔物か何かか?」


 おいおいひげのおっさん。


「魔物何てちんけなもんじゃない。化け物さ」


 呼べるかは知らねえが、戦術核搭載可能な機種もいるしな。非核兵器でもクラスター爆弾、燃料気化爆弾、ナパーム弾、対地誘導弾……どれもこれも食らう側になったら怖気が走る。


「ふふふふ。それは実に頼もしいじゃないか」


 誤爆とかないだろうな……。


「それで? その化け物とやらはどれだけ呼べる? どこから来る?」

「どこから来るかは俺も知らんが、近接航空支援の内容次第でいくらでも来そう気がする」


 そういや、どこから現れてるんだ? こう、何もないトコからぱっと出て来てるのかねえ? まあ後で現れるトコを見てみよう。



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