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第二十三波、騒ぎになってないと思った? そんな訳ないでしょ




「ふん。騒々しくなってきたな。場を移すとしようか」


 フャト何とかさんとかイケメンの暴走のせいで全然気付かなかったが、俺たちかなり注目集めてんな。A-10の爆撃跡地とか俺たちを見てる奴らが軽く百は超えてら。つうか、むしろ減った奴らの方が少ないよね。


 やっべ、変な汗が出てきた。


「なあおい、あれ位のことって魔法じゃできないもんなの?」


 惨劇の地を指差しイケメンにこっそり耳打ちする。


「あんなぶっ飛んだ魔法使える人間がそこらにいてたまるか。世界が滅びてしまうだろうが」


 まるで核兵器かのような言われようだな。


「お前の非常識も相当なもんだけどな」


 だが貴族を迷いなくぶん殴ったお前もお前だろ。


「ミヤタタツオ。お前のしでかしたことに比べれば俺のしたことは枝葉末節だということは覚えておけ」


 いや、そうか? お前のせいで穏便に済ませられる場の雰囲気が一気にぶっ飛んだ気がするぜ。


「おい! 早くこっちに来ないか」


 フャト何とかさんが馬車に手招きしてるが、まさか一緒に乗れとか言うんじゃねえだろうな。


「行くぞみんな」


 あっ、イケメンのヤロウお前が一番危ういっつうのに何のためらいなく歩き出しやがって。


「道中暇だしな。ミヤタタツオのことを色々聞かせて貰おう」


 くそっ、本気かよこいつ。見ず知らずの俺をそんな簡単にほいほい招いてんじゃねえよ。俺が自爆テロでもしたら死ぬかもなんだぜ?


「しかしフャトミトュウ様。この者を信用するにはまだ早計かと」


 ひげのおっさんはそこら辺ちゃんと考えてたみたいだな。


「だが君を信用している。何かあれば守ってくれるのだろう?」


 不敵な笑み浮かべてるフャトミトュウさんかわいいです。ちょっと離れていると身長を気にせず鑑賞できるからいいわ。はあ……何で身長でかいんだよ。やっぱ肉をがっつり食ってるんかな。


「はっ! はい!」


 ひげで鼻から下完全に覆われてていまいち表情が掴めんが、イムナナの目が笑っている。主への忠誠心からの笑みだと思っておこう。


 イケメンを筆頭に次々とみんなが乗り込んでって、最後に俺が乗り込もうとタラップに足を掛けた時、おっさんが耳打ちしてきた。


「いいか、妙な真似を見せたら……命はないと思え」


 怖えええええええええええええええええ!


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