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第二十一波、これはもう殺されるかも分からんね




「いい加減にしろ!」


 い、痛みが去った……?


「大丈夫かミヤタタツオ」


 イケメンが助けてくれたのか。マジイケメン!

 つうか……助け出された辺りの記憶がないんだけど。


「俺は一体どうなってたんだ?」

「あの二人に腕を引っ張られ気を失っていたようだが、気が付いたか」


 イケメンが数メートル先に倒れているふゃ……何とかの方を見る。レェヴェチは向こうでジュヴラリクさんに怒鳴られてるみたいだ。アァドバァグのおっさんはその隣で騎兵に取り囲まれている。ん?


「おいおっさんが!」

「ああ、お前を助けるために貴族を殴ったからな。時間稼ぎをして貰っている」


 うわあああああああああイケメン何してくれちゃってるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!


「ななななな何をしているんだよ!」

「何がだ?」

「何がだじゃねえよ! ああああんなことしたらタダじゃ済まねえだろうが!」

「殺しちゃいない。ちょっと転んだだけだ」


 何でそんな平然としてられるんだこのボケ!


「おのれフャトミトュウ様に何たることを! おい、こいつらを始末しろ!」


 ほらあああああああああ! フャトミ何とかのお付きのひげのおっさんがお怒りだよおおおおおおおおおおおお!


「待たんかイムナナ!」


 頬をさすりながらフャトミ何とかが立ち上がる。あんな美少女躊躇なく殴れるイケメン死ね。ああ、ちょっと右頬が赤くなってるけど後は残ってないことだけは不幸中の幸いだぜ。


「し、しかしフャトミトュウ様!」

「構わん。私も少々頭に血が上っていた……だがな」


 ひいいい! 真っ白な(左)頬を桃色に染めて怒っておられる! 背後に漂うオーラ半端ねえ怖えええええええええ!


「この落とし前はつけさせてもらうぞ、ミヤタタツオの肉体でな」

「俺の、肉体……?」


 何それ卑猥!


「いや、その、お気持ちはありがたいんだ! でも、こういうのはさ、気持ちからじゃないかな?」

「ばっ、馬鹿!」


 ん? さっきまでの威圧感は吹っ飛んで、顔を真っ赤に染めたただの美少女になったぞ。


「肉体とはそういう意味ではない! 改めてお前が私の配下になったと言ったのだ!」


 ああ、何だ。期待してたのに。


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