第十五波、強制徴兵されるとか……。
「おーい! 連れて来たぞー!」
うわマジヤバい誰か助けろ。何か武器持った集団のトコに連れてこられた。叫んでも町の連中の方が叫びまわってて全然聞いてくれんかった。数は……五十はいるな。
くそ、俺を放した時がテメエらの最後だ! 今から辞世の句でも考えてろ!
「何かひょろそうな奴だな~」
「使えるの? というか、服装が明らかに高貴なお方っぽいんだけど……」
うわあああお前ら近づくんじゃねえ近接航空支援要請出来ねえだろうが! ミンチにされるのがそんなに嫌か! だったら俺を逃がしてええええええええええええええ!
「はっはっは! なあに、この坊主もギルドに入ったんだ! これも経験よ!」
「そうなのか坊主?」
何かガリガリな奴が事情を聞いて来た。なんだ、あんたはマトモか。
「いや、この人が無理矢理……」
「ちょっとお! 何て事してんのさ!」
おお? もしかしてこのガチムチが馬鹿なだけか? 話し合い出来る?
「おい話してる場合じゃねえぞ! やっこさん来やがったとよお!」
あ、ちょっとあんたら行かないで……。
「よっし! 皆よく聞け! 裏切り者のドラゴニック傭兵団はすぐそこだ! 迎え撃つぞ!」
お前ら、おおおおおおおおおおおおおおおおおお! じゃねえよ! 俺関係ねえよ! さっさと下ろせ! さっきの二人こっち戻って来てえええええええええええ!
「ちょっと待て! 俺はいいだろ! 下ろせ!」
「大丈夫だ! もうすぐ着くぞ!」
話が通じない! どうにかしろ!
俺はもう死ぬのか? と諦めてたら町壁の前で下された。よっしゃ! 話が通じたぞ! 諦めずに念じてたおかげだな!
「おう連れて来たぞ!」
「助かった……って、え? このお方が?」
「ああ! ギルドに入った一員だ!」
「分かった……ええと、ではこれをお持ちください」
あの、騎士さん? この槍は一体……?
「よかったな! 武器だぞ!」
「いや、事情分からないって」
「敵襲でございます」
騎士さん、何だって?
「ですから、この町に敵が迫っているのです」
何だとおおおおおおおおおおおお!? やべえじゃねえか!
「よし、来い!」
「お気をつけて!」
どどどどどどうする!? つうかまたこのおっさんに片手で持たれてるうううううう!
うわあああああああああああ壁の外に人がいっぱいいるうううううそして武装してるううううううう!
「ここがお前の部隊だ! しっかり槍を振れよ!」
そして俺は隊列の一番後ろに組み込まれた。おいおいどうすんだこれ。




