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第十四波、ギルドに入ったら拉致られた




 俺がイケメンたちと道中を共にすると、煉瓦で出来た二階建てのでっかい建物に着いた。看板が目の高さの辺りにあり、剣を持った男が倒れた竜の上に立っている。


「ここってもしかして、ギルド?」

「そうだ」


 おっひょおおおおおおおおおおおこれがギルドか!

 い、一体中はどうなっているのか!?


「お邪魔します!」


 勢いよく飛び込んだら何か冷めた目で見られた。だからどうした!

 ほうほう、これが噂のギルドって奴か。受付嬢に、張り紙の張られたボードに、武器を持ったヤバげな野郎たち。やばい怖い逃げろ。


「失礼しました!」

「何馬鹿やってる。さっさと進め」

「お、おう」


 いやでも何なのあいつら武器持って粗末な服着ておまけにジュヴラリクさん見て表情変えやがって。

 

 目ぇ合わせたら言いがかりつけられてぶん殴りそうな顔しやがって。


 怖いんでこっち見ないで下さい。


「なぁにビクビクしているのでありマスかぁ?」


 うわあ、こいつうぜぇ……。


「もしかして怖いんでありマスか? プププッ! お姉ちゃんが守ってあげるでありマスよぉ〜」


 おらあ! 俺の右ストレートを味わいな!


「ふっ! その程度、私は十歳で極めたでありマス! くらえ!」

「ごふう」


 は……腹を躊躇いなく殴りやがった。


「い……いいこぶしだったぜ」


 がくっ。


「おふう」


 床に倒れて鼻ぶつけた。地味に痛え。つうか、俺はちゃんと手加減してたのにあいつという奴は……。なあにが十歳で極めただ、俺が本気を出したら……と、とんでもないんだぞ!


「遊んでるんじゃない。ミヤタタツオもこっちに来い」


 おっさんに呼ばれたので受付嬢のトコに行く。


「この討伐依頼を受けた者だが」


 おっさんは受付嬢に何かボロい紙切れを渡す。


「はい、討伐はされましたか?」

「したにはしたのだが、我々ではなくこの者が行った」


 おっさんは俺の肩をポンと叩く。


「ええと、この方は?」

「ミヤタタツオ。どこぞの貴族らしい」

「どうも、宮田竜夫です」

「しょ、少々お待ちいただけますか」


 受付嬢奥に下がっちゃったけど、これどうなるの?


「そうだな。依頼状が討伐した事は認識してくれるだろうが、問題は報酬だな」

「こういう場合は報酬はなしだったな、アァドバァグ」

「ええ!? ホントでありマスか!?」

「まあ、ミヤタタツオがギルド所属者だったらもしかしたら彼が報酬を貰えたかもしれないわね」


 ぐるりとレェヴェチの首が俺に向けられる。


「ミヤタタツオ! ギルドに入るのでありマス!」

「おい手首引っ張るな!」


 レェヴェチに引っ張られて、少し離れた別の受付の前に立たされる。強引な奴め。


「ギルド所属希望者でありマス!」

「かしこまりました。では、これからいくつか質問をするので答えて頂けますか?」


 という事でギルドに入る事になった俺は受付嬢の質問に答えていった。戦闘経験とか聞かれたからティーハドゥ倒したって言ったらちょっと目つき変わったな。ふっふっふ、やはり俺は一目置かれるのか。困っちゃいますなあ、はっはっは! どうだよレェヴェチ、っていないんかい!


 で、渡された金属板。文字は日本語じゃないが何か読める。それはいいとして、クラス一って初心者じゃねえか!


「俺、ランクA倒したんすけど」

「あれはあくまで参考として聞いただけです。実績を積んでクラスを上げて下さい」


 何だよそれ。聞く意味なくね?


「クラスを上げるにはどうすればいいんですか」

「クラス一から二への昇格には実績値を百貯める事が必要となります」

「実績値っていうのは?」

「各依頼の難易度によって付与される物です。依頼を達成し実績値を貯める事でクラスを上げる事が出来るのです」


 そういうもんか。後はおっさんたちとかから聞いていこう。


「じゃあ俺は行きます」

「ご利用ありがとうございました」

「おい坊主ギルドに入ったのか!?」


 俺が颯爽と受付嬢の元を去ろうとすると、ガチムチなおっさんに声を掛けられた。


「そうだよ」

「よっしゃ! じゃあついて来い!」


 おい! 俺を持ち上げんな!


「ちょっとあんた何なんだ!」

「はっはっはっは! ちょうど手数が足りなくてな!」


 話を聞けよ!


「新人にはいい稼ぎ場だぞ! 運がいいな!」

「いやとりあえず放せ!」

「心配するな! 俺が付いている!」


 おいいいいいいいいいいいいいいいいいいい! 誰か助けろおおおおおおおおおおおおおおおおお!


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