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第十三波、おい治安何とかしろ。職質したら捕まえられそうな奴多過ぎ




「いいか? お前はどこかの貴族かなにかの関係者という設定だ。上手くやれよ」


 門番とおっさんのすぐ目の前になっていきなりイケメンが意味わからん事を耳打ちしてきた。


「は? どういう事だ」


 俺の質問に答えずに俺から離れんな。どうしたらいいか分からなくなるだろうが。


「こやつが?」

「そうだ」

「ミヤタタツオ様というのはあなたの事ですかな?」


 おいいいいいい会話始まっちゃったじゃねえかよ!


「あ、ああ。そうだよ」

「御記憶をなくされたそうで、災難でしたなあ」

「そりゃあね」

「ここはいい街です。ゆっくり養生なさって下さい」

「おう」


 何だ、余裕で通れたな。


「どうだった?」


 門の先ではジュヴラリクさんが俺を待っていた。


「何事も無く通れました」

「そう。珍しい服装だから勘ぐられてなければいいのだけれど」


 服装? 俺が今着ている学生服は古めかしい詰襟の黒だがこれってヨーロッパっぽい服装じゃね?


「おかしいですかこの服」

「おかしいわ。服の意匠もそうだけど、材質がただの平民じゃとても手に入らない程素晴らしいもの。だからあなたを記憶喪失の貴族って事にしてみた訳」


 ほうほう。そうだったんすか。


「でも着替えればよかったんじゃ……」

「まあそうなんだけどね。でも、ただの平民じゃ入れてくれるか分からないし。私たちあんまり目立ちたくないし」


 ふうん。まあどうでもいいか。何か面倒があればエア☆ストライクすればいっか!




 しばらくして全員が町に入る事を許され合流した。

 何つーかこの町汚ねえな。せっかく石畳の綺麗な道とかあんのに排泄物とか動物の死体とかさ。臭いもよろしくない。人の往来はちゃんとあるのに、誰も気に掛けないのな。


 俺の体、免疫機構も増強されてなかったらすぐ死んでたろうな。


「というか、俺をちらちら見て来る奴らは何なん?」


 も、もしかしてこの世界では俺はイケメン扱い!?


「気をつけろ。お前の服装から金目のものを奪えそうだと舌なめずりしている」


 イケメンさ、もう少し夢見させろよ。そりゃ目つきヤバめなゴロツキも俺を見てるけど可愛いあの子や美人なあの子も俺を見てんだぜ……金銭欲むき出しにして。


 くそっ! もっとマシな反応をする奴はいないのか!?


「ここでは人の流れもまばらだから大丈夫だろうが、人ごみでは気をつけろよ? 油断してるとあっという間に身ぐるみはがされるぞ」


 治安やべえええええ。


「俺もお前たちみたいな格好すれば襲われない?」

「馬鹿。俺たち冒険者の持っている物も大概貴重品だ。大して変わらん」

「ま。私ならそんな連中返り討ちでありマス。山道でへばるようなミヤタタツオは私から放れちゃ駄目でありマスよ~」

「ぐ……」


 お、俺だってそんな連中が来たらやっつけてやるもん!

 A-10の30ミリガトリング砲でがんばるもん!


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