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第十一波、異世界来て就活かよ……。




 俺たちは朝食を食べ休息もそこそこに町に戻る事にした。俺にとっちゃ戻るんじゃなくて向かうんだがな。

 だがよう。


「しかしミヤタタツオがそんな能力を持っていたとはびっくりでありマスなあ!」

「本当よ。これで私も楽になれるわ」

「ミヤタタツオの住んでいた世界は興味深いな。もっと話してくれないか」


 イケメンどうした。お前全然会話に入ってないぞ。何か考えてんのか?

 あ、もしかして活躍の場がなくなりそうでビビってんの?

 安心しろよ! 俺は近接戦はからっきしだからお前の出番はなくならないって。


 ま、近づく前に全部ミンチにしてやるけどな!

 これからは俺の露払いよろしく!


「なあジャァグ。俺ってもしかして冒険者やっていけるんじゃね?」

「討伐依頼なら楽勝になるでありマスな!」


 だよな。近代兵器無双だぜ!


「いやそれはない」


 え、何コイツ嫉妬してんの?


「そうだな。簡単ではあるまい」


 あ、あれ? おっさんまでどうしたんすか?


「あなた恵まれた生活をしていたみたいだから……冒険者はどうかしらね」


 ええ? ジュヴラリクさんまで!?


「ああ……確かに問題はそこでありマスな」

「てめえレェヴェチさっきうなづいてただろ! 裏切んな!」

「何で私にだけつっかかるでありマスか!?」

「お前に馬鹿にされるのは腹がたつんだよ!」

「でも、ミヤタタツオは今日お風呂に入れないと文句言ってたでありマス! そんなの冒険者なら当たり前でありマス!」


 何だと……。


「歯を磨くなんて貴族のする事でありマス! 食事にパンが出るだけでも幸せでありマス!」

「やめろ! 俺に現実を見せないでくれぇ!」

「ふはははは! 残念でありマしたな! この世界はミヤタタツオの世界よりずっと劣った世界なのでありマスよ! あれ!? 何か負けた気分でありマス!」


 くそ、信じられねえ……何て世界だ。住みづらいとかそんなレベルじゃねえ。生きるのに生理的嫌悪感すら覚えてくる。


「レェヴェチの言った通り、冒険者になれば我慢する事が多々ある。俺はお前には厳しいと思う」


 くやしいがイケメンの言う通りだ。正直魔獣の死体見るだけで吐き気を催す俺に冒険者は出来ない。


「じゃあ何しろって言うんだよ。俺には近接航空支援しかねえんだよ」


 だがもったいなさすぎんだろうが! この能力なしじゃ俺はただの一般人なんだぞ!

 他にどうやって生きろっつうんだ!


「ふむ……まあ、な……」

「んん……そうでありマスな」

「う~ん……そうねえ」

「そう聞かれると、な……」


 おい。


「せめて何か言えよ!」

「お前が何を出来るのかなんて分かるか」

「何しろ異世界から来た人間に出来る仕事と言われても困るでありマス」

「まあ簡単な力仕事位ならあるんじゃないかしら」

「そこら辺は町に着いてから考えよう。何か見つかるかもしれん」


 幸先悪いな……。


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