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何の為の

 黙って突っ立っているだけじゃ、誰も何も分からないよ。

 何の為の口だ。体だ。言葉だ。

 死んだような目をする前に、一度ちゃんと世界を見つめろ。眺めろ。捉えろ。捕まえろ。

 掴める程度しか見えていない癖に、其処迄の努力も放棄するつもりなのか。

 何の為の目だ。光だ。色だ。

 何の為の熱だ。音だ。香りだ。

 君の目が耳が、五感が捉えるべきものは、そんなに大それたものじゃ無い。

 目の前も見えないで、君は一体、何が夢だと云うんだ。

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