二百文字詩集「虹色交差点」

笑っちゃいなよ

　たとえば考えてる言葉がなにもかも伝わるとしたら、人間の文化で言葉は廃れていくんだろう。

　そんな風にさ。泣いてばっかいると、笑い方忘れちゃうよ。

　悲しむのも大切だけど、僕はそんな君を笑えないよ。

　すこし寂しくても、思い出せればいつだって近くにいるって思えるはず。

　泣き顔が似合う君じゃないからさ。

　どんなに辛くても前を向けとは言わないけど、俯いてばっかだと誰かにぶつかるよ。

　落ち着いてからでいいから、前向こうぜ。