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もう届かない

 他愛もない話に華を咲かせ、毎晩のように語らう日々。

 いつ終わるかもしれないのだから、いつでもいいように準備はしている。

 昨日までは想像もしなかったことが、ある日いきなり起きるかもしれない。

 その中で何かが弾けるように、人は現実を自覚していく。

 もう届かないと思っているうちは絶対に届かないと教えてくれるのは、一体、どこのどなたでしょうか。

 自分で気づけなきゃ一生気づけないと、そんな言葉が、ふと、脳裏を過った。

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