転生してのんびりライフ〜と思ってたのに!?
前世はそれなりに普通の生活をしてた、とびきり裕福でもなく逆に酷く貧乏でも無い...可でも不可でも無い生活だった、だけど朝、駅のホームへ行く時、階段から落ちた。足を滑らせたのではなく背中を押され意図的に落ちた
その後のことはよく覚えては無いが、地面は赤い液体が広がり目は霞んだ。
(あぁ死ぬんだな...)
もし、漫画やアニメのような世界ならば転生というものをしたいと半端冗談で悲鳴を他所に俺は目を瞑った。
俺は宋史、ここアルベスク王国に住むただの農家だ。
俺はあれから本当に転生というものをしたらしく漫画やアニメの世界でしか体験できないような世界...そう、魔法が使える世界へ転生した。日本では見られないような生物がおりそこそこ満喫した第二の人生を歩んで行く...と思っていたのですが、国王が昨年亡くなり、王位継承権第一位であられる白雲様が王位を受け継ぐはずが王位継承権第二位であり第二王子の黒雲様の横暴により白雲様は行方不明に...そして黒雲様が王位を受け継いだ今、この国は税が上がったりまた他国との魔法戦争も始まろうとしていた。
そんな国を抜ける人も多く俺もその一人だった。そこからは国から少し離れた森にすみ農作物を育てながら自給自足生活を送っていたがまぁこれが楽しいこと、またのんびりライフを楽しもうとしてましたが...
「な〜ん」
現在、目の前に白い猫が居ます
「お前...国から来た猫じゃ無さそうだな、あっちへは言ったらダメだぞ、お前は白猫だから殺処分されちまう」
この国は王位が黒雲様に変わると白雲様を表すような白いものは消されて行った。
(こんな世の中になってしまったのはどうしてなんだろうか…)
なんて答えが返ってこない考えをしていると白い猫が「な〜ん」と鳴き俺の体が黄色に光輝いた
「な…なんだよこれ!?」
光は強く輝いたと思うと徐々に小さくなり治まった。
「なんだったんだ??」
体が光ったと思ったらなんら変化もなく一体なんだったのか不思議だった。
「まぁ、猫の御加護とだけ考えておくか」
「御加護ですか、それは嬉しいです」
「ん??」
男性の声が聞こえたと思い後を振り返るが誰もおらず、空耳かと思うと「下です下」とまた同じ声が聞こえたため下を見るがそこには白猫のみ、俺は訳が分からず混乱していた
「驚かせてしまいましたね」
目の前に居る白い猫は申し訳なさそうな顔をして喋った…
「…ね…猫が喋った!?!?」
俺は驚きのあまり後ろに尻もちをついてしまった。猫はそれが面白いのか前足を口元へ持ってきて笑った。
「ご安心ください、私が喋っているように見えるのは魔法でそうしたからですよ」
物腰の柔らかそうなその猫は状況を分かりやすく説明してくれたが納得いかなかった。この世界は魔法に精通する動物は居るが猫は使い魔などにしたり魔法を使えるためにするには訓練が必要なため野良でこれは無い…
「君は...何者なの…」
色々と浮かび上がる疑問点を解消するため喋れるならと名前を聞いた。
「これは申し遅れました。私はここアルベスク王国第一王子、白雲と申します、ずっと貴方を探しておりました、国をお救いになられる旅人様」
「はぁぁぁぁ!?!?!?」
この時から俺ののんびりライフは冒険サバイバルライフへと変わった
初めまして、柚子桃【ユズモモ】と申します、初作品及び長編作品のため至らないところもありますがよろしくお願いします。
次回からは国の現状などこれからの物語に欠かせない要素盛りだくさん...なはずなのでよければ応援してください!
ではまた次回作で。