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【Prologue】

「こちら渋谷は、まさに…地獄絵図です」


 緊急特番では報道ヘリから撮影された映像が生放送されている、そこに映る街並みは若者で活気の溢れたいつもの景色ではない。

 そこらじゅうのビルは無残に倒壊し、死体は山となり、街中は火の海と化していた。

 昨日からしんしんと降り続ける雪、積もった雪はどこもかしこも赤く血に染まっている未だ負傷者達のうめき声と助けを求める悲痛な声が至る所で上がっている。

 駆けつけた警察も機動隊も虫けらを払うかのように一瞬で壊滅させられた、人間の無力さと絶望だけを残し、まるで何事もなかったかのように。

 

「…鬼の姿を捉えました」その惨劇を報道ヘリからリポーターが震えた声で伝える。

 ビルの倒壊や火災により巻き起こっていた煙の隙間から、その元凶がかすかにカメラに映る。

 たった一瞬で一つの街を殺した赤くおぞましい姿をした怪物。

 

次の瞬間リポーターが声を張り上げた。

「あっ… 赤鬼と何者かが交戦中のようです、繰り返します何者かが赤鬼と交戦中」

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