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詩置場

孤独な即興曲

作者: さわい

孤独な奏者は夢を奏でる

いつか感じた世界の理

到達し得ない変化の終わり

求めさ迷い まだ永久に


二座が雅にそびえたつ

誰もが見上げるその姿

欲することなどたやすくて

手にすることなど果てがない


鈴が揺らめき音が渡る

澄んだ震動 心を揺らす

草むらステージ大合唱

真似た震えはうわずって

怯える小鹿に及ばない


どんなに思いを募らせて

こんなに全てを寄せたとて

近似線上どこまでも


孤独な奏者はかまわない

ただただ奏でるそれだけだ

でも欲を言うならば

観客一人は居て欲しい

罵倒も援助も選ばない

そんな奏者にただただなりたい

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