賢者の魔法
こんにちは。以下同文
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オレは道で出会った『賢者』魔キノコのノキコと賢者たちの住まう森で食事を振る舞う魔カンガルーのリンゼ。この2人…。2匹にこれまでのことを話した。
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「そんなことがあったのか…。おいら、お前に声をかけたのは間違いなかったみたいだな!」
「そうね。というかアンタこのメシどうだい?変な味じゃ無かったかい?」
リンゼはメシにがっついたオレに聞いてきた。
「ウマイっす。マジでめちゃくちゃ。美味しい…」
気づいたら涙が出ていた。
「あれ…なんで…」
「あれ?どうしたんだよ!おいら、なにか悪いこと言っちゃったか?」
ノキコが心配したようにオレの顔を覗く。
「違うよ…。なんか、なんかあたたかかったんだ」
「確かにメシはあったけぇほうが美味いもんな!流石は『食の賢者』だぜ!」
「『食の賢者』?賢者ってそんなのもあるの?」
確かにリンゼの作った料理はどれも美味しかった。ほのかに魔力を感じる。
「アタシの魔法だよ。『心飯』ってやつさ」
「そーそー!リンゼの魔法はすげぇよな!」
誇らしげにノキコは言った。
「アンタだってすごい魔法持ってるじゃないか」
リンゼがノキコに向かって言う。まるで自分よりもノキコの方が優れているかのように。
「おいらの魔法は分かりにくいからなー」
「教えてよ!」
聞いてみたい。賢者たちの持つ魔法を。
「おいらの魔法は…」
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『竜種』
多数の魔法と強力な魔法を持つ生物。長命な者が多く、進化も様々なものになっている。『竜種』には大きく2種類の進化があった。
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「いらっしゃい!魔物の素材はいるかい?」
灰色を帯びた髪の毛がなびく。
男は大きなカバンを背負いながら街中を歩いていた。
冒険者たちが彼の前で足を止める。
「魔兎の角は売っているか?」
「もちろんだとも!」
「助かるなァ!ほんじゃあ20個頼む」
「20個だと…80シルバーだね」
「80シルバー?!高すぎだろそりゃ」
「いやいや、君たちは討伐の証拠ために角を買うんだろ?ボクが君たちの手間を担っているんだ。これぐらいの値は払うべきだよ」
「なっ…。いや、でも…」
冒険者は納得していない様子だった。
「ほら、払いなよ」
「クッソ…。わかったよ…」
冒険者は渋々と金を払った。
「毎度あり〜」
「楽して稼いじゃだめだよなぁ〜」
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『商人』
多数の国を渡り、大きなカバンの中の商品を売る。彼が売るものは物体だけでなく、魔法の真髄にまで通じているという。
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「おいらの魔法は『籠る者』さ!」
ノキコは言った。
「こもりびと?ってどんな魔法だよ」
リンゼの魔法は作る料理に魔力を込め、身体を強化するものだ。一方でノキコの魔法は想像がつかない。
「『籠る者』はこの森さ!」
「へ?」
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イシン




