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我が家の完成です!!


「やっぱりレナトゥスだけじゃ頼りないわね。だから言ったじゃない。私こそが貴方に必要だって!!」


救いの神の声はすれど、姿がない。

まさかの、また腰の剣とかかな?


「やだー!私は剣なんて無粋なモンじゃないわよ。相変わらず失礼ね!!」


「主人よ。お主の懐にその煩いオバハンはおるのだ。出せば少しは静かになるだろう。」


超嫌そうな声でレナトゥスが教えてくれたけど、懐って?

Tシャツにそんなモノあったっけ?


あー!!!

俺の服って、いったいどんな構造なんだよ。

紐がいっぱいの複雑な服だな、コレ。

えーっと、懐、懐と。あ、あった!


取り出したのは、所謂『水晶の球』だった訳で。

待ってよ、この世界の俺ってまさかの占い師??


「きぃぃぃー。なんて失礼な!!占い師の球如きと同じに扱うなんて。私の名前は『アルクトス』よ。さあ。ちゃんと呼びなさい!!」


「アルクトス」


呟いた途端、逆の手首に痣が出来ました。ま、分かってたけどね。もの凄く言わなきゃダメな勢いに負けたよ、俺。まぁ巻かれる性格だからね。


「レナトゥス。どう?

私もお前と同じになったわよ。これで主人を連れて行けるわ!!」


「え?何処へ?

俺はこれからココに家を建てるという壮大な夢が。」「ダメよ、ダメダメ。貴方はあの椅子に座らなきゃいけない人なのだから!!」


椅子…。

その途端、あの『王様の椅子』が頭に浮かんだ。赤と金で彩られたあの…。

ダメだ。あれだけは絶対ダメ。


「わ、分かったわよ。そんなに気を込めないで。壊れちゃうわ、私。

それなら、まずは夢とやらを叶えましょう。そうすれば。。」


少し震えていた身体を抱きしめていたから最後の方は聞こえなかったけど、なに?


「だから!私は知識の番人なのよ。だから貴方の問いかけには何でもこた…」「じゃあ、家の建て方をお願いします!!」



。。。



「家の建て方です!!」



。。。



「だから、家の」「分かりました。分かりましたとも。私に頼むのがまさかソレだとは思わなかったから。心の準備に時間がかかって。」


え?無理なお願いだったかな?


「あ・の・ねぇ!!家の建て方如きが、無理なんて言わせないわよ。レナトゥス!!あんたが付いていてそんな事も出来ないの?」


「煩い。吾の権限というモノがな。」


「あー。また始まった。お堅いのは身体だけにしてよね。もういいわ。じゃ行くわよ。受け取りなさい!!」


「。。了解した。」


はい!!

ここまで怒涛の数分間。


インスタントラーメンじゃないんだから。

そんな簡単に家とか建てられるハズない。

よね?普通さ。


出来ました。

目の前に建つイメージ通りのラグハウスが。あ、間違えた。ログハウスだった。


人ってあんまり驚くと変な間違いするよね?

。。



とにかく!!

何故かインスタントラーメン時間で、我が家の完成です!!


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