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第19話 新たな漁り人


「カンネルさん。余りにも正直すぎませんか? これじゃ人来ないですよ?」


「嘘は書けねぇだろ? 入ってこねぇのは困るけどな」


 嘘は書けない。もしも、募集内容と違うなんてトラブルになってギルドに告げ口されたりしたら、信用問題になるしな。


「もう少し……キラキラした内容にすればいいじゃないですか! 僕達と共に冒険をしよう! みたいな」


「俺には無理だな。そういうの思いつかないし」


 そりゃ俺だって新しいメンバーに来て欲しいから色々考えたよ。その上でさっきの文なんだよ……


 それからは暫く雑談を続けた。仕事の依頼は討伐クエストがメインだった為、俺らじゃ何も出来なかったからな。

 気が付けば夕方になっていた。


「カンネルさん、やっぱり募集内容変えませんか? 人来ないと意味無いですよ」


「うーん。そしたらアリシア、書いてくれ」


「えぇ!?」


 そんな時、声を掛けられる


「ちょっと良いか? この、カンネルってのはアンタか?」


 見れば背丈ほどある、大柄な戦斧を持った女性が立っていた。


「パーティーメンバーを募集してるって聞いて来てみたんだが、攻撃力には自信がある。どうだろうか?」


 呆気にとられていると、そんな主張をしてきた。


「あー、ありがとう。すまない、まさか本当に来てくれると思っていなくて、まぁなんだ? とりあえず座ってくれよ。すみませーん、飲み物1つ追加で!」


「ありがとう。アタシはリーシャ。戦士をやっている。君たちは、ゾンビに特攻があるそうじゃないか!

  アタシ、ゾンビとゴースト系だけはどうも攻撃が通りにくくてな? 前のパーティーも、ゾンビやら、ゴーストによって壊滅させられちまってさァ? 今フリーなんだわ。流石に戦士1人じゃ勝てるもんも勝てねェ。だから是非ともパーティーに加えて欲しい!」


 ふむ、戦士か。悪くないんじゃないか? 魔法使いに戦士、シーフも欲しくなる組み合わせだな。

 っといかんいかん。俺としても願ったり叶ったりではある。俺らのパーティーの欠点を完全に補う形になってくれる。これで本当に対処出来ない魔物はゴースト系だけになるはずだ。


「カンネルさん、良いんじゃないですか? 戦士なんてどこのパーティーに行っても重宝されるんですし、限定的とはいえ、カンネルさんの職業の騎士とも相性悪くないと思うんですけど」


「なんと! カンネルは騎士だったのか! なお、良いじゃないか! 前衛の攻守の要、それにそこのお嬢ちゃんは魔法使いだろ? バランスも取れる! どうだ!? アタシを」


「分かった。分かったから。そんなに畳み掛けてくるなよ。まだ俺達の自己紹介すら済んでないんだ。それに俺達はちょっと特殊な事情があるから」


 そう、俺たちは伝えなければならない。俺の特性と、アリシアの事情を。隠して騙し通せるわけが無いからな。


「事情? なんだ?」


「俺達のパーティーは今の所攻撃が通るのはゾンビだけだ。俺のスキルによる縛りで俺は攻撃そのものが不可能」


「私もウィザードですが……攻撃魔法への適性がほぼありません」


 さぁ、どうなる? 正直、攻撃能力を持っているメンバーが1人ってのは負担が大きい。出来れば避けたいはずだ。


「なんだ! そんな事か! だったら関係ねェぜ? アタシは魔物を狩れれば良いんだ! パーティーに入れてくれ」


 マジか。俺らとしちゃ助かるけど、本当に良いのか? いや、本人がいいって言ってんだ。


「そうか、そしたら頼むぜ? リーシャ!」


「おう! 来る敵全部纏めて吹っ飛ばしてやるぜ」


「私からも、よろしくお願いします!」


「あいよ! お嬢ちゃんのこともしっかり守ってやるぜ」


「私はアリシアで」


「アリシアな! わかったわかった! よし、パーティーも組めたし、早速討伐クエストに行こう!」


「えぇ、私の自己紹介……」


「ちょっと待ってくれ、俺達準備らしい準備してないんだ。それに、パーティー登録もまだだろ? 明日からでも」


 そう、パーティー登録をしていなければトラブルが起きた時に厄介なのだ。しかし


「そんなもの後からで良いだろ!? もし、帰ってきてからやっぱり〜ってなったら面倒だしな! だったら確実な時に確実な方法で! だろ?」


 うむ、コイツは所謂脳筋ってやつだな? ちょっと嫌な予感がし始めている。とはいえ、今のパーティーには必須の戦力……まぁリーシャの言うことも一理あるしな。行くかぁ


「分かった。少し買い物をさせてくれ。夕方までには戻る」


「おう! それじゃまた後でな!」


 嵐のような奴だった。


「カンネルさん……リーシャさん、大丈夫ですか? なんか私は少し苦手なタイプです」


「そう言ってやるな。……俺もそう思うがな」


「あはは」


「「はぁ」」


 準備しなければ……今日はそこまでガッツリやるつもり無かったんだがなぁ。


〜〜〜〜〜〜


「お待たせ」


「おう、遅かったな!」


「すまねぇ、今日は討伐行くつもり無かったからな。準備するものが多かったんだ」


「まぁいい、行こうか! 今日の目標は……オオトカゲモドキだ!」


 ……え?

いつもご覧頂きありがとうございます!


さぁ、新しいキャラクターが出てきました。リーシャ、大分自分勝手な感じがありますが・・・今後どうなるのでしょうか? 新たなパーティーメンバーとして迎え入れられるのか!


皆様のお陰で、もう少しでPVが1000に届きそうです。本当にありがとうございます! この作品が面白い、続きが読みたいと思っていただけましたら、是非! 評価やブクマ、いいねをよろしくお願いします!

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