Ⅷ話 絶望の淵へ
後編始まり!
前回のつづく!今回の始まりって何なんですか!?
天の声かなんなのか知りませんが勝手に話の中に入って来ないでください!!
えっと、何の話していたのか?
そうそう、赤ん坊の泣き声な様な声が聞こえて来て、僕達は、すぐに部屋の中へと進みました。
そこにいたのは・・・・
「皆、遅かったねぇ~。」
「ばぶぅ!」
「えっとどちら様でしょうか?」
「えっ? あんなに絡んでいたのに忘れるなんてフルッチ君ヒドイ!! エグエグ」
「??」
「皆のアイドル、賢者マキヤットゥよ!」
胸を張る自称マキヤットゥ様が現れました。
後ろを振り返り、英雄パーティーを見ると頷いています。
どうやら本物の様です。
「・・・・マキヤットゥ様がどうして、こちらに? 王都にいたのでは?」
「それは、テレポートして来たからに決まってるじゃない、おかしなこと言うわね。 フフフ」
「・・・・テレポート出来るならマキヤットゥ様が皆を集めたら良かったのでは?」
「えぇ~、めんどくさい~。」
僕は、何のためにここまで苦労してきたのでしょうか?
とりあえずこの話は置いといて、今一番重要な事を聞かなくては。
「それでその抱いている赤ん坊は、何なのですか?」
「ぽっ、ヒ・ミ・ツ!」
「ぽっ、じゃありません! 話を長引かせないで下さい!!」
「もうせっかちね、この子は魔王チュウよ?」
「ばぶぅ!」
「はい?」
「魔王が復活するって言ったでしょう?」
「言いましたけども 赤ん坊からのスタートですか?」
「だからこうやって面倒見に来たんじゃないの?」
「倒すんじゃなくて・・・・?」
「何て恐ろしい事を! こんな赤ん坊を倒すだなんて!! それに英雄パーティーの一員よ!!!」
マキヤットゥ様は、赤ん坊をさっと隠し、僕を警戒していました。
いやいや、僕だって赤ん坊に手をかけたくないですよ、ましてや英雄パーティーの一員なんて・・・・?
「ん? 英雄パーティーの一員?」
「しらなかったの? 王様やあなたの上司も英雄パーティーの一員よ?」
「うむ、ワシ等も英雄パーティーの一員じゃ。」
「フルッチ、任務ご苦労だった。」
「ええぇぇぇ!? って、なんで王様や執事長がいるんですか!?」
「? テレポートして来たからだが?」
「アンタ達も出来るんか~い!!」
「ばぶぅ!」
魔王チュウ様がいつの間にか僕の背中にくっ付きおんぶ紐まで装備されていました。
フルッチは、魔王のおかんの称号をえました。
いりません!
天の声も勝手な事を言っています。
「それにしてもいつの間に背中に?」
「ん? テレポートして乗ってたじゃない?」
「クソゥ! 出来ないの私だけですか!」
皆が頷く中、僕は絶望の淵へと追いやら手ました。
つづく
またか!