6歩目 樹海へ
今更ですが個性の濃ゆいキャラクター達が出てきます。
※人前や電車の中なので読む事をお勧めしません。
※笑い過ぎて、お腹が痛くなって来たら読むのを一旦止めて下さい。
それでは、お楽しみ下さい。
光輝くタロタロス様、何故かこのタイミングで元の大きさに戻ったレンチョン様、一見聖女だけど多分違うマコ達、農夫のユイシャさん、そして帰りたい僕。
僕達は、視線を集めながら次の場所へと向かいます。
「次は、また森の中なんですね?」
「森って言っても人も滅多にいかない樹海なんだべ。」
「どうしてそんなところに?」
「次合う人は、森の守り人、ハーフエルフのミサ様だでよ。」
「エルフ! 会うの初めてですよ!!」
「めったに他種族とかかわらない種族だべ。 長命だからオラ達とも違う感覚で生活しているべ。」
「なるほど、ちょっとワクワクする反面、緊張します・・・・。」
そして、樹海に入って2日ほど経った時、僕は油断していました。
「ふむ、どうやら道に迷った様だ。」
「へっ?」
「この樹海を守る為、ミサがマキヤットゥに頼んで惑わし結界を施して貰ったのだが我等も引っかかってしまった様だ。」
「身内が引っかかってどうするんですか!?」
楽観的な英雄パーティーと樹海の中をさまよい続けると突如、何者かの声が聞こえてきました。
「止まれ! 何者ですか?」
「おお、ミサか! 久しぶりだな。」
「リーダー達ですか、珍しく侵入者が有ったと聞いて来てみれば。」
どうやら、この声の主がが探していたハーフエルフのようです。
「初めまして、王様から手紙を預かってきました、フルッチと言います。」
「そうでしたか、私は、エルフの里の戦士、プリティミサと言います。」
「・・・・、よろしくお願いします?」
「よろしくお願いいたします。」
プリティって何でしょう?
姿を現したミサ様は、辺境の民族特有の化粧でしょうか?右半身が黒に、左半身が白い肌をしていました。
「あの、失礼ですが・・・・どこまでがお名前でしょうか?」
「?ああ、人族は、偉い者にしか家名が有りませんでしたね。 名前がプリティで家名がミサです。」
「そっち!?」
「?」
「いえ、何でもありません。 その肌の色も種族特有のものなのですね?」
「そうです、ハーフエルフですからね。 右半身に父のダークエルフの血が左半身にハイエルフ血が色濃くでます。」
お化粧じゃありませんでした!
ハーフエルフって、そういう事なの?
僕の常識がどんどんと崩れています。
ミサ様は、僕達を里へと案内してくれます。
道中、狩も見せてもらいました。
「しっ、あそこに魔物が2匹います。」
そう言うとおもむろに弓を取り出して、構えます。
その矢の先端が赤いハートマーク型になっているのは、僕の気のせいでしょうか?
ピューン ・・・・プス!
仕留めた様です、見事に魔物達に命中しました!
ですが魔物達は、倒れる事無く動きません。
「魔物の様子がおかしくありませんか?」
「あれで良いのですよ、この矢は、エルフ族に伝わる相愛の矢と言って、射られたモノ同士を恋仲にする事が出来るのです。」
「・・・・はぁ?」
しばらくすると魔物達は、互いに見つめ合い頬を染めています。
互いに手を取り合って、ルンルンと来た道を戻って行きます。
なるほど、無駄な殺生はしな・・・・
ピューン ・・・・ドカーン!
眺めている僕の横を「リア充滅びよ。」と言う言葉と共に爆弾の付いた矢が飛んで行きました。
「何やってるんですか!?」
「つい、破滅の矢を射ってしまいました。」
「ついって!?」
「ミサは、そろそろ、150歳になるからな。 思う所もあるのだろう。」
「まだ、150歳です! 姉のラブリーも170歳で結婚したからまだ大丈夫なんです!!」
「分かったからその性転の矢をこちらに向けるな!!」
ミサ様が激怒してしまいました!
何とか話をそらさないと!
「あ、あの! エルフの里までまだかかるのですか?」
「? エルフの里までは、運次第ですよ?」
「はい?」
「マキヤットゥに施してもらった結界で何処にいるのか分からないのです。」
「アンタもか~い!!」
そうして、僕達は、もう科2日間ほど樹海の中をさまよいました。