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十話目 ダインジョンへ

あれから1年がたち、魔王様も2歳になられました。

冒険へのリハビリという事でダンジョンに潜るそうです。


魔王城近くのダンジョンということもあり、モンスターも普通ではありません。

 馬の上半身に人間の下半身のサオタウロス

 やたらと説教して来る人面岩のホイ

 現れる度に自滅するノッカーのヒロポン

 今まで人が来なかったので指揮官まで進化し、互いに指示し合う上司ゴブリン

どのモンスターをどう対応して良いのかさっぱり分かりません。


タロタロス様が照らし、レンチョン様が敵の攻撃を受け、ミサ様が援護射撃を、ユイシャさんは、シイタケ栽培キットを設置していました。

魔王軍もルシタン様がダンジョン内の掃除を開始し、グレルン様がヨダレを垂らしてモンスターを見つめて、復活したリッチーのミリャン様がマコ様と棺の取り合いをしています。

英雄パーティーや魔王四天王もそう出でダンジョンの中に潜ってます。

魔王様も緊張した面持ちで話かけてきます。


「ポンタ、ヤバミ~。」

「どうしたんですか、魔王様?」

「恥ずかしいから、フルッチに戻って~。」

「いやいや、そう簡単に・・・・あふん」


すかさずミサ様が性転の矢で射ってきました。


「・・・・、それで、どうしたんですか?」

「お漏らしした~。」


魔王様にも異性に知られたくない羞恥心は、有る様ですが性転した所で同じ人には変わりないですよ?


 『悪魔と天使が語り掛けて来て、草』

 『チュウ悪魔「Yuu、漏らしちゃいなYO~」』

 『チュウ天使「いけません!ポンタさんの背中が濡れてしまいます。」』


とのやり取りが有ったとオシメを変えながら聞かされました。

その間におっしゃってくれたら漏れずに済んだのでは?


ダンジョン探検は、苦労の連続でした。

ホイが愚痴や説教を言いながら転がって着いて来たり、モンスターが襲って来るかと思っても来なかったりと色々ありました。

しまいには、メイド服で男のままの僕に肩に手を置き、親指を立てているサオタロウスがいました。


「あのミサ様、ポンタの方に戻してくれませんか? このダンジョン辛すぎます。」

「尊かったのにダメですか?」

「ダメです!」


最終階層の10階に着くころには、私のハートはボロボロになっていました。


「ここで終わりですね!」

「フルッチ、マキヤットゥが早く着きすぎたからこのダンジョンをアトラクションにしてくれるって言ってたから嬉しミ~。」

「えっ!?」


時すでに遅し、帰り道の分からない迷宮と化していました。

一緒に着いて居て来たモンスター達も何故かパニックに陥っていました。

君達は、出る必要ないから良いでしょ?


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