1話 プロローグ
高校生っていうのは人生の絶頂期だ。たった3年っていう短い期間をどれだけ謳歌できるか、それだけで人生の価値っていうのは決まると言っても過言じゃない。かく言う俺も、華の男子高校生。1に女、2に女、3に女で4にゲームくらいの普通の男子高校生だ。世の男子高校生なんてそんなもんだろう。
高校で訪れる青春。そこだけで会える魅惑の女子高生。もうその3年を逃せば、今後JKにお近づきになれることなんてない。
そして俺は、そんな高校時代にモテるために、中学の三年間のほとんどを費やしてやった。この八代台高校一年、真宮 直哉がこの高校の美女どもを喰らい尽くしてやる!
――――なんて、息巻いてた時代が俺にもあったよ。入学早々、可愛い子に片っ端から声かけて俺の飛び抜けた頭の良さとか卓越した運動神経を見せびらかしても、ふーんとかっていう冷めた反応しかしやがらねえ。その後は俺から話しかけることはあっても話しかけられることは全くない。
違う、俺が求めていたのはこういうのじゃないんだ。もっと華のJKが俺を両方で引っ張って取り合うような、そういうのが欲しかったんだ!
だが、現実を見た俺は実にスマートだったと思う。すぐに悟った、俺はモテないと。だから、この人生は諦めて、来世に期待する。願わくば、来世はハーレム、作れますように……
4月後半、早々に諦めた俺は、そこから灰色の青春を歩む……はずだった。
あまりにそういうシーンがないので、もういいかと諦めてノクターンから移植。こちらは主人公とヒロイン達がくっつくまでを描きます。
展開次第では更新が止まる可能性があるのでご了承くださいまし。