人間拒否
来世を決める神様やその部下達は驚いていた。
「来世もう一度人間になっても良いですよ」
と徳を積んだ人間に言っても、みんな人間になるのを嫌がるのです。
優しい人や周りから慕われてた人ほど人間を拒否するのです。
障害のあった人に聞いても同じで、拒否します。
身体であろうと知的であろうと、彼らも拒否します。
「来世は健常者として」と言っても拒否します。
徳を積んだり、不便な思いをした人ほど拒否します。
彼らは来世、動物や植物になりたがります。
人気だったのはタンポポです。花開きやすいからだそうです。
人間を拒否した人に第3希望まで聞くと、必ずどこかにタンポポを入れてました。
逆に嫌な事をした人間ほど、「もう一度チャンスをくれ」と人間になりたがります。
「もうしませんから」
「次は真面目に生きますから」
こんな奴らの言う事などこっちサイドも信用しません。あっちの周りにいた人達と同じです。
とりあえず昆虫になってもらいます。
どうしようもないのが悪い政治家で
「オレは日本と中国の仲を取り持ったんだ。和歌山にパンダ送ったんだ。貢献しただろ!」
となぜか怒りながら人間にしろと言って来ました。当然昆虫です。
しかし、良い人ほど人間を拒否するのか…
悪い奴ほど人間になりたがるし…
困ったな。僕らの間では大当たりの来世なんだけどなぁ。
良い人がそう思わないなら、隕石でも落とすか。
そんな訳で、今の地球にはタンポポと昆虫しかいません。




