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藤本落語  作者: 藤本GJ
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派遣会社

日本ほど派遣会社がたくさんある国は無い。


そんな派遣会社のシステムはいわゆるピンハネ方式。


派遣社員の時給をハネる代わりに仕事を紹介するシステム。


例えば、ホンマやったら時給1200円の所を時給1000円にして1時間あたり200円抜く。


これは日本って国の手抜きの産物である。


直雇いにすれば、みんなもう少し時給が良くなるが、シフト組んだり面接したり面倒臭いから大きい会社や工場は派遣会社に丸投げした。



派遣会社は派遣会社で自分が一緒に働くわけでは無いのでヒドイ人も入れる。


要は誰でも雇う。


ヒドイのが来られると困るのは現場である。


現場の人を困らせ、貧乏な人を増やした派遣システム。


派遣会社は現場に見回りも行かなかった。


シフトを組んでただけだ。









地獄に落ちた派遣会社で正社員だった日本人は意外な光景を目にする。


パンツ一丁の小泉と竹中が足に鉄球を付けてこき使われてる。


鬼たちが2人に指示を出す。


「小泉!2リットルの水着と酒をC棟50階の5003号室に持ってけ!」


「さっき!70階まで行ったばかりじゃないですか…休ませて下さい!」


「うるせぇ!」



100階建てのビルが15棟建っていて、小泉や竹中みたいなパンツ一丁の人間はエレベーターを使えず階段しかダメらしい。


エレベーターを使えるのはカードを持った者だけで、地獄に落ちた人間は貰えない。


地獄に落ちた元派遣会社勤めは鬼に聞いた。


「僕も同じ事しなきゃダメですか?」


「お前はこっちで良いよ」


連れてかれたのは10階建てのマンションが10棟建ってる場所だった。


男は思った


『まだ、マシだな』


男はある部屋に2リットルの水とカレーを10階まで階段で登った。パンツ一丁にされたが、足に鉄球をしてない点もマシだった。


部屋に入ると、自分が派遣社員として雇っていた85歳の爺さんがいた。


男はギョッとした。


生前、男は誰でも雇っていた。


現場から「若い人を」と言われても「人が来ない」と無視をして老人を雇っていた。


シルバーじゃないのに勝手にシルバー人材の現場にしていた。


男は水とカレーを置き、何も喋らず逃げるよう部屋を出た。老人はずっと睨んできた。




さらに生前、住所が空き地で会話が通じないヤバそうな奴も雇っていた。どうせ自分が一緒に働くわけじゃないしと雇っていた。



変な人達も自分よりだいぶ年上なので、おそらくどこかの部屋にいるんじゃないか?


85歳の爺さんに水とカレーを持ってった後、すぐに鬼に指示された。


「次はこれ、E棟の1050号室に持って行って」


パンとジャム、ナイフとフォークを渡された。


ナイフ!


「誰に持ってくんですか?」


「お前がよく知る人だよ」


鬼はニヤリと笑った。さらに足に鉄球を付けられた。




「ギャーッ!!!」



遠くの方で叫び声が聞こえる。

ホラーテイスト

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