10億円の刑
ブランドで身を固めた女がいた。
10万以上の腕時計しかしない。
100万以上の指輪、ネックレスしかしない。
年収1000万以上の人以外の話は聞かない!
家の茶碗やコップも高級品!
1万以上しか認めません!
ランチは2000円以上!
そんな女にも寿命が来た。
真っ暗な世界。向こうの方に明かりが灯ってる。これがあの世なの?
女は明かりに向かった。
神さまらしき人が立ってた。優しそうな老人だ。
「あなたは経済を回してくれましたね」
「私のブランド至上主義は経済に役立ってたのね」
女は喜んだ。天国に行ける!
「ただ、お金のない人をバカにもしましたね?」
「えっ!」
女に暗雲が漂う。
「まぁ、それ以外にも色々あるけど、10億円上げます」
「やったぁ!」
天国コースや!
「これが無くなるまでこっちの世界にいなさい」
「一生天国に居座ってやるわ!…えっ?」
神さまは10億円を直に持って来た。
あまりの量にビックリした。
「口座作るから銀行の場所教えてよ?」
「そんな物は無い」
「じゃあ、この札束どうすんのよ!」
「背中に背負ってもらう」
言った瞬間、周りに鬼が現れて手足を抑え、無理やり背中に金を背負わせた。
持てない分はトランクケースに入れた。
「私は神さまでは無い。悪魔だ。」
優しそうな爺さんは恐い閻魔に変身した。
女は10億円を背負ってあの世を彷徨っている。
周りに悪さした政治家や議員やった人が金を背負って生活してる。
10億円=100kg