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21話 魔王様も雑魚だったんですか?

( 厂˙ω˙ )厂なんとなく、2話投稿(ノシ 'ω')ノシ バンバン

 おいおいおい、何かさ、新しい欄がステータスに増えてるわけよ。これ何さ?


『《称号》


『第一魔王を倒しし者』

その名の通り第一魔王バルトラ・アッシャーを倒したものに送られる称号。女神イリアのお墨付き』


 おい、ちょっと待て、魔王何時倒した?


「あー、ご主人? 凄く言いづらいのだけど、雑魚狩りしてた時にそういえば一つだけ大きい気配があったわ……」


「あー、そういうやつ? デタラメにやってたら知らない間にルート攻略してた的なやつ?」


「おい、油断するなよ。その称号は一年前に俺達も入手してるから」


「え」


 どういうことだ? ちょっと良く意味がわかりません。かってに墨つけてきた奴呼び出してやろうか。物理的にあのクソ幼女の顔面を墨付にしてやらァ。


「まぁ要するに、バルトラの体と精神を分離させることが出来た人間に必ず与えられるだけで、本当には倒せてないんだよ。神様がバルトラの能力を見誤っていたからそれだけで勝ったことになってるだけ」


「……まぁいいや、とにかくその精神体になったバルトラをボコればいいと」


「いやお前触れないものをどうやってボコるつもりなんだよ」


 ヤン兄にバカにされるのはかなり癪なのだが、今回ばかりは俺の負けだ。誠心誠意謝ってやろう、心の中でな。


 それにしてもどこまで行っても廊下で一向に階段部屋に着く気配がない。


「あいつの精神体なら魔法武器で攻撃すれば一発だと思うわ」


 気だるげに、しかし会話を途切れさせたくないからかシルティスが呟く。


 たしかにこれだけ延々と同じ景色が続けは、いろんな意味で疲れてくるだろう。ましてや薄暗く狭い廊下だ。魔族は人間の主要都市のほとんどを占拠したというのに、どうしてこんなにも不便な城を作ったのだろうか。そこまでで資源が枯渇しているのだろうか?


「おい、魔族はなんでこんな不便な城を作ってんだ……」


「……魔族は飛べるから、城の中のこととか気にして立ててないのよ。侵入者対策に大きく入口だけ作って最上階と繋がってないだなんてことはよくあるわ」


「それはじめに言えよ」


「だって現に後ろの坊やたちはここから突入してあのクソ雑魚ゴーストと戦ってるのよ? ここの城は繋がってる城なんだと思ったから言う必要ないと思って」


 侵入されたらそれを対策してくるだろうという頭はないのだろうか。魔族は自分たちがやられると思ってないからこそ、どいつもこいつも人間に対しての反応がナメクジ程度。勇者でやっとネズミ程度にしか考えていないように見える。


「シルティス、次からはそういう情報はちゃんと話せよ」


「……はーい」


「……暴帝様、そろそろやめて頂けませんか?」


 そっとマキナがそう呟く。


「えー、マキナー、もっと魔力補充させてよぉ……」


「既に魔力全快ですよね!?」


「ここさわさわもみもみしてれば心の魔力がフルチャージされるのよ」


「暴帝様の触り方が下手すぎてちぎれそうなのでやめてください」


「……お前らさっきから何してんの?」


「「尻尾をいじってる(いじられてます)」」


 はい、今いやらしい事考えたそこの諸君。そこに座りなさい。そして坊さんに煩悩を払ってもらいなさい。


 それにしてもこの二人本当に仲いいよな。


「マキナ、お前閃帝の部下だったんだよな? こんな簡単に寝返ってもいいのか?」


「私自体が閃帝の隷属下だったのを暴帝様が上書きしたので、私の立場が変わったことは彼女も理解しいると思います」


「……これで泣かれないといいんだけどねぇ」


「ですねぇ……リエラ様、もう一人で寝られるようになっているといいのですが」


「無理でしょ、あの娘には」


 シルティスとマキナが思い出話をしているのを横目に、むさい俺たち男3人はぼんやりとしながら延々と続く廊下をあるきつづけるのだった。



 ……そろそろぶち壊してもいいかな、天井。もう歩くの疲れたよ。



 え、だめ? まじかぁ。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





 新たな体に移ろうとするも、何故かどの体も拒否反応を起こし映ることが出来ず、元の体に戻ろうと画策するも拒絶されて立ち入ることが出来ないバルトラ。


 自分が倒されたことに怒りと焦りを感じ、急いでクシャナが運んできた体に片っ端から憑依を試みるけれど、どの体も力が大きくなりすぎたバルトラの精神体を受けきれるだけのものではなかったらしい。


『くっ、何故だ、なぜ体に乗り移ることが出来ない!?』


「魔王様、やはり魔王様の精神はこの人間以上の器でないと適応出来なくなってしまったのではないでしょうか」


 クシャナはそっとつぶやく。ガーゴイルである彼が次々と連れてきたその体たちは、バルトラがどうやっても乗り移ることが出来ずに、精神の容量を超過して精神崩壊を起こしてしまっていた。


 精神力が肥大化しすぎたバルトラの精神体を受けきれる体はなかなか見つからない。というかほぼほぼ無いと言っていいだろう。しかし、力のない器では最早てに負えない息に達してきている。体のないバルトラなど、吹けば飛ぶ塵と何ら変わりないのだ。


「先程のあの男に乗り移りましょう、魔王様。この体を一撃で倒せるほどの器、きっと魔王様が魔王八柱の頂点に返り咲くことも容易でしょう」


『お前がそこまで言うのなら、ひとつその案に乗ってやろうではないか』


 不敵な笑みを浮かべてエイジの進んだ方向を見つめるバルトラ。その時彼の足元にある益村太一の体が動いたのだが、クシャナはそれに気づくも、バルトラがそれに気づくことは無かった。

( 厂˙ω˙ )厂読んでくださりありがとうございます!


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