表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

わたしおれシリーズ短編集

感謝の言葉

作者: 祈夕

……早く、逃げなくては。


 全身が生傷だらけで火傷のようにヒリヒリと痛む。そんな身体を引きずりながら、私は路地裏の細い道を必死で走っていた。


 知らずに“ヤツら”の領域に踏み込んだのが失敗だった。


……背後から徐々に気配が迫ってくる。


 しつこく追っては来るものの、なんとか今さえやり過ごせば諦め去っていくような短絡的な連中だ。


――ガチャ!!


 突然、真横の建物の扉が開き、反射的に身を引いて止まってしまう。


 そこには老人が立っていて、驚いたように私を見ていた。


……まずい、このままではヤツらに見つかってしまう!


 不安気に顔を見ていると、老人は悟ったように「大丈夫だよ」と優しく微笑みながら私を部屋の中に招き入れ、パタンッと扉を閉めた。


 その優しい声音に敵意は無く、心底安心できた。



 私はそんな命の恩人に精一杯の感謝を伝える……





 「ニャ~オ」





ฅ^._.^ฅ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ