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パラサイト戦記  作者: 五月雨拳人
第一章 生きる目的と、その意味
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第三十五話 訓練開始

 俺を頂点、ゴブ夫を次点に据え、序列の明瞭化の第一段階は終わった。それ以下の序列に関しては、今後の働き如何で決めていけばいいだろう。

 次に俺は、ゴブリンたちの戦闘力を上げる訓練を開始した。狼の統率力の次は、戦闘力というわけだ。

 ひと口に戦闘力と言っても二種類ある。それは個としての強さと、群れ全体の戦力だ。

 まずは群れ全体の戦力を上げる。そこで役に立つのが、狼の群れでの戦い方だ。


 夜。戦闘員たちを全員洞窟の外に連れ出し、一列に並ばせる。その時俺は、それぞれが手に持つ武器に注目した。

 ゴブリンたちは、皆それぞれ好き勝手な武器を手に持っており、統一感がまったく無かった。これでは作戦や陣形を組み立てられない。

 そこで俺は、一度全員から武器を取り上げた。そして身体が大きくて太い奴、細くて手足の長い奴、がっしりして手足の短い奴、身体が小さい奴、など体型別に選り分ける。

 それからそれぞれに合った武器を持たせて、武器に合った配置ポジションにつかせ、自分たちの役割りを徹底的に叩き込んだ。

 例えば、身体が大きくて斧や剣などの武器を持った奴が前衛で敵を引きつけ、その後ろで手足の長い奴が槍などで隙を突く。小さい奴らは後方から弓矢で支援したり、他の奴らが倒した敵にトドメを刺して回る。こうしてそれぞれに決まった役割りを与え、それを果たす事に集中させた。

 ゴブリンたちは馬鹿だが、一つの事を徹底的にやらせたら、物凄い集中力を見せた。これはイケるかもしれない。俺は手応えを感じた。

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