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第十七話 攻めの姿勢
省略できる動作。
それは、根本的な事だった。
食われる事。それが最も無駄であり、ここが改善できれば能動的な寄生ができるのではないかと思われる箇所だ。
そもそも俺は、過程はどうあれ相手の脳に取り付ければ良いのである。寄生するためには相手に食われなければならない、という規制はどこにもなかったのだ。
要は相手の体内に、もっと極端に言えば相手の血管の中に入れさえすれば、血流を通って脳内に辿り着く事ができる。
だったら話は簡単になってくる。
何らかの方法で目標の身体を傷つけ、そこから体内に入り込めば良い。
ね、簡単でしょ?
では次に移動方法だ。
相手の傷口から体内に侵入するには、俺が脳から離れて爪や牙で待機しておかなければならない。効率よく相手の体内に移動するには、噛みついたり引っ掻いたりするのと同時に傷口に侵入するのが最善の方法だからだ。
そこで問題が出てくる。
俺が脳から離れると、この身体は制御を失って活動停止してしまうという事だ。現段階では、俺が脳から離れると、身体は何もできなくなるのだ。
これは困った。
この問題を解決するには、俺が脳から離れても身体を制御する方法を見つけるか、一瞬で目標の体内に潜り込む方法を編み出すしかない。
こうして俺の攻めの寄生方法を確立するための修行が始まった。




