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妖し少女あずき  作者: 椎名 園学


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10/11

雨っていいよね

「君たち人間が意識してないだけで妖怪は意外といるんだよ」

ポテチを食べ終えるとあずきはすぐに家を出る。家来になってしまった俺も、むろんそれについていった。

前と同じ場所で仕事を行うとのことなので、同じ電車に乗り席に座ると

あずきが言い出す

「そういわれても見たことないしなあ」

まあ妖怪としか思えないあの戦闘を目の当たりにして、なおかつ今この話を妖怪としているのだから認めるしかいが。

「まあ大体は科学とかでそれっぽく説明されるから仕方ないかもね」

「例えば?」

「夜になったら風が陸から海に向けてふくようになるのは、妖怪海ざらい。科学で言う海風。

小豆洗いは昆虫の鳴き声。そして今から合う、あめふらしも偶然的事象と言われているね」

時間帯が違うので、人は前と違いいつもどおりに少ない。こうして話している声も車内に良く響いていた。

あずきはまた透明になっているので、客観的に見れば俺一人がしゃべっていることになる。

「そういえば妖怪度1って言ってたけどあれは何なんだ?」

反対側の座席に座ってるおばあさんが、俺の方をじろじろ見始めたので、俺は窓を向きながらあずきだけ聞こえる声でそういう

あずきは俺の質問にめんどくさそうな顔で「強さ」それだけ答えた

「じゃあ1って一番強いってこと?」

あずきは表情はいつも通り死んだままで、俺に聞こえるでかいため息をした

「妖怪度は1から7までで数字が高いほうが強い。サンタクロースは3で私は5」

「二つ違うにしては前死にかけてなかったか?」

「悪かったね」

それだけ言うと会話は止まった。また怒ってなければいいんだが⋯⋯


「私に来る依頼はほぼすべて、妖怪の抹殺。そいつが良いやつでも悪いやつでも、そいつを殺さないメリットが、依頼金額を含めて私がもらうはずだったメリットを上回らない限り殺す」

透明のまま改札を抜け透明化をとくとあずきが言う。

「まあ俺はクールキャラだから全然大丈夫だ」

「あんだけ悲鳴上げてたのにクールキャラになれるんだ。クールキャラだからクラスで特定の人以外と喋ってないの?」

あずきが起こっていないか確かめようと軽く冗談を言ったつもりが、思ってた以上の強いパンチが帰ってる。俺は慌てて

「なんでそれを!?」

「学校から近い君の家を学校の怪談の際の仮宿にしようともともと君のことは調べてあるからね。君が夜パソコンに向かってはうるさいのに、クラスでは静かなことも。いつもクラスの浅田茉奈と付き合ってあんなことしたいって思ってることも。二日に一回は「茉奈ッ⋯茉奈ッ」て声出しながら、布団の中でごそごそしてることも、浅田茉奈の体操服盗んで⋯」

「ちょちょちょちょーー!!待って。わかったから、ストップ」

「茉奈ッ⋯」とわざと俺の声で、顔をそれっぽくしながら言った辺りから体がガット熱くなり、あずきを止める。こいつは一体どこまで俺のことを知っているんだ⋯⋯。こいつが今言いかけた体操服のことは、通行人い聞かれたら、通報は免れず即逮捕案件だ⋯⋯

「何?ここからが面白いところだよ?」

「今度、ポテチ買ってあげるので勘弁してください」

「それ家で言った次箱で買うやつのこと?」

「いえ、新しく買わせていただきます」

「ならしょうがないな。まだまだ君のことは知ってるからね。っさ今日もがんばってもらうよ」

また俺の役割はおとりだろう。かと言って、弱みを握られている以上断ることは絶対無理だ⋯

妖怪度3のサンタよりは大丈夫だと思うが⋯⋯

「それで今回の妖怪はどこにいるんだ?ここに来たってことはまた海からやってくるのか?」

「それじゃあいいことを教えてあげる。ここ金沢は北陸三県の中で、もっとも人口が多い。だから君の知り合いもここに住んで率も他より高くなるわけ」

あずきは意味ありげに言う。

「まさかと思うが⋯」

「そのまさか」

さっきの話からだんだん次に出てきそうな言葉が浮かんできた⋯⋯⋯

「紙によるとあめふらしは浅田茉奈に憑依している」






金沢から海を見ることは無理です。まあ地球ことは言ってないので

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