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転生してもホラーにビビりまくるとは!?  作者: 半田捨句
第一章 落星盆地の安寧
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21.沿海の決戦 その後②

 周りの者は皆緊張した面持ちをしている。

 宝亀の甲羅が光り、中から人が吐き出された。

 どさっ

「うえっ…。皆さんご機嫌よう…?あら、そんな雰囲気でない?」

 なんか軽いな。吐き出されたのは真っ黒な袈裟姿の青年だ。その服装とは違い頭は刈り上げておらず、やや短めの髪は清潔感があり、優男のような印象である。

「お前は…最近のことを覚えているか?」

「なんとなく皆さんに迷惑をかけたような感じはわかってる。ごめんね。でもおれの本意ではないんだ。」

「それはわかっている。おそらくお前は3か月ほど前にこの世界に呪われた状態で顕現し、正気ではなかったのだろう。お前のことを教えてもらってもいいか。」

「おれは黒入道。海でゆらゆらしている。」

(黒入道があたっていたのか。)「俺と友誼を結ぶつもりはあるか?」

「あんた、おれを助けた人でしょう?ついていくよ!」

「ではお前はこれから…クロウだ。」

 黒入道の体が少し光った。これで眷属となっただろう。

「クロウ…おまえ陸を歩けるのか?」

「ちょっとだけなら海から離れられる!」

「なら…一緒には行けないか…」

「まじかー。なら海際にいるときだけか。」

 そういえば、手帳をチェックしてみるか。…やはりページが増えている。


 5ページ目

 『黒入道』-くろにゅうどう-

 性質:海妖

 海にあり惑わすもの

 技能:航海 巨大化 人化 蛸化 影真似 ぬるぬる


 ぬるぬる…?

「ぬるぬる?ってわかるか?」

「あー…。おれ元の姿は鯨みたいな感じなの。でも蛸になれるじゃん?その時にね。ま、見てもらったほうが早いかな。」

 と言うなりクロウは巨大な黒い蛸となった。その八本の触手は黒く光っている。

「誰でもいいからなんか攻撃してみてよ。」

 俺はレオに目くばせし、阿砲(弱)を放ってもらった。阿砲は触手に当たろうとしたところで…

 ぬるんっ

 なるほどそういうことか。俺に結界付与した時と同じ感じだな。…ちょっと待てよ?

「これって海辺で俺達が攻撃していたやつでは…?」

「そのようだな。私たちは影ではなくてこのぬるぬるを攻撃していたのだ。そしてすべて躱されていたということか。」

 コトシロがなんとなく落胆している。

「おれって攻撃はあんまりできないんだけどよけたり逃げたりはとくいなんだよね。このぬるぬる、人の形とかにもできるし囮になるんだよな。」

 強いのか弱いのかわからん能力だな。

「ワラダで海水をすくっていたところを見て船幽霊かなと思ったんだが違うんだな。」

「んー。よくわかんないけどちょっとずついろんなものがまざってるのかもね。ほら、海って包容力あるじゃん?変な奴もいっぱいいるでしょ。たぶん海坊主とか蛸入道とかと概念が混ざってちょっとテキトーになってるんだよ。」

 確かに…。ピンクの河童とかピンクの河童とか見た後だと説得力あるな。

「航海ってのは?」

「例えばそこにいる沿海の精って、大体このあたりが縄張りなんだよね。離れると存在できないの。でもおれはそんなの関係なく海であればどこでも行けるし、連れていけるってこと。便利っしょ。」

 確かに便利なんだろう。ただ地図がないからこの海がどこにどうつながってるかわからないんだよな。

「ま、難しいこと考えずに今後よろしくぅ!」

 黒坊主が仲間になった!

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