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転生してもホラーにビビりまくるとは!?  作者: 半田捨句
第一章 落星盆地の安寧
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11.海へ!②

 海に行くのは女性リーダーのラトゥ、前村長で人望の厚いガトウ、そしてミュイとなった。ミュイはなぜ…?と思ったが若干凹んでいるガトウの目付け役と、あとはラトゥが爆弾発言をしていた。

「ミュイはタケルに求婚されたから今後どこに行くとしてもついていくらしいぞ。」

 どうも、「料理をつくってくれ」という言葉は求婚と同等に受け取られるとのことだ。思い返すと…確かに初めて話して干し肉をもらった時に言った。「この世界にきて一番うまい…また作ってくれ。」あれか。赤くなっていたのはプロポーズを受けた時の反応だったんだな。

「にしても…ほかに結婚の話はありそうなものだが?」

「父があんな感じで、ミュイ自身も狩猟採集の名手で気が強いとなれば皆少し引いてしまうのだ。…私も人のことは言えないが。ただ、あまり本気で考えなくてもいい。ミュイはタケル達についていきたいだけだ。」

 ガトウはタケルならOKと言っていたよ、とラトゥは付け加えた。


-----------


 さて、出発だ。食料は大量に持ったし、ミュイ達もそれぞれしっかり武装している。ミュイは弓、ラトゥは槍、ガトウは石斧だ。武器を持つと皆狩人の顔になっている。なお彼らには異次元収納やコマ、レオの真の姿のことは話して実際に見せている。いざというときに使えないと困るからだ。

 出発といったものの、目標はずっと見えている。お俺達が入ってきた門の裏側から海に向かい下っていくだけなのだ。見晴らしもよく不意打ちもないだろうが、コマはアンテナを常に張っている。

 一番意気揚々としているのは山の精…と思いきやコトシロだ。そういえば、漁業の神で趣味も釣りだった。まだその腕前は見ていないため是非拝みたいものだ。

 山の精はご機嫌に歌いながら歩いている。そういえば、

「お前の姿を山の民たちが見たいとなればどうすればいいのだ?」

「簡単じゃ。わっしと同じ紋様を体に書けばよい。」

「それだけ!?じゃあなぜそんな簡単なことを…あ、俺たち以外には見えていないからか。」

「本来紋様を書くことで精霊と繋がるのじゃが、間違って伝えられたためわっちと繋がりが弱い状態なのだ。それでも祝福をあたえられるわっちを讃えよ!」

 この問題は難しいためどうするかはかえって相談してもらおう。

 そうこうしているうちに海へ着いた。見えてはいたがきれいな砂浜だ。夏であれば海水浴もいいなと思っていると、山の民たちが恐怖と期待が入り混じった表情をしているのに気づいた。

「怖いか…?」

「そりゃ…ね。ミュイですら怖いのに、お父さんとかは震えてるよ。」

 たしかにガトウは汗だくになって顔色が悪い。これは…禁を破った時の精神状態だな。

「おい!!沿海の精よ!!山の精が来てやったぞ!!」

 山の精がにわかに叫ぶと、海面が持ち上がり龍が姿を見せた。

「久しぶりだな、山の精よ。…人を連れているのは初めて見たな。何の用だ。」

「ふふ。初めて協力者を得たのだ。こやつらにはお前の姿もしっかりと見えているぞ。わっしらはお前を助けに来たのだ。喜べ!!」

 山の精はこれまででも一番得意げに高笑いをした。

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