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ルーキの加入

最初の文章は輪道です

俺は…今度こそ見直さなきゃいけない


自分の立場を、皆の接し方を…やり方を間違えたから…俺は…見捨てられたんだ…転生する前ならこれで二度目だ…


俺は…皆で一緒に冒険することが当たり前だと思っていた、だから話し方や態度なんて…親と違うから…関係ないと勝手に思ってたんだ


でも俺の考えは馬鹿だった…皆のことを考えてるようで、考えてなかったんだ


俺達は4人のチームだった、[皆で行くぞ!]…俺はこう言い皆と一緒にこのままで大丈夫と思っていた…だが…それは間違いだった


[雷光切らいこうせつ!] この技で俺は数々の魔物を倒していって、その度に皆から


[凄いな輪道!…]


[このチームのエースだな!]


[ほんとほんと!]


そう皆が褒めてくれた…親にも褒めれたことのない俺には…とても幸福でしょうがなかった


……チームの中で…俺が一番強かったから皆が褒めてくれたから、つい態度がどんどんデカくなってしまって


[何やってるんだ…しっかり見ろよこの馬鹿!] 次第に俺は…そんな言動を常にとってしまって気遣うことをするのをやめていた


それが駄目だった…皆、俺の言動…態度が気に入らなくなり…俺に内緒でチームを抜けてしまっていた


[なんで!…なんで抜けるんだよ…俺達チームだろ!?] 俺は抜けようとしていた最後の仲間に必死にそう言っていた、口が勝手にそう言ってた。


[お前のその肥え太ったでかい態度のせいだよ!…もうお前と戦いたくない…] そう冷たく力強く、そんな言葉を言われ…そのまま最後の仲間は俺の前から去ってしまった


俺は…一人ぼっちになってしまった。嫌だ嫌だ嫌だ…一人は嫌だ…


肥え太った態度の奥にはそんな感情ばかりでていた…それを素直に伝えられてたら…態度に表せてたら…変わってたかもしれないのに


…こうして仲間がいなくなり…依頼を受けるのを続けるのが嫌になった俺は…あの都市に行っていた、それで宿屋で休み…出ようとしていたら…あいつを見かけたんだ


店主に金がないって言っていた黒髪の結構…綺麗な男性、俺はそいつと何故か似た匂いを感じてた…俺と同じように感じたんだ


そのまま話しかけてみた…名前は黒崎という名前で…チームに誘ってたら…すぐに承諾してくれた…


金関連以外の話でチームに入ってくれるなんて…こいつ相当お人好しだな…そう思ってた


[今度こそ…今度こそ…ちゃんとチームを気遣うよ…大丈夫…ちゃんと守るからな危険な目に合わせないからな黒崎…]


そう心の中で誓ったのにまた気遣うことを忘れていた…黒崎に怪我を負わせてしまった


[どうしよう!これを理由にまた見捨てられる!どうしよう!…]


心の中はこれでいっぱいだ…結局俺は変われてない…


《黒崎》


手を持ち、俺の怪我を必死に懇願しながら心配する輪道…


そうか…この人とは何故かミナトと一緒にいた時と同じ感覚がしたからミナトと似ているんだと思ってた、違った…この人は俺に似ていたんだ


誰かと一緒にいたい…そんな気持ちを素直に伝えられず、傲慢な態度と言動でしか伝えられない…俺とはまた違っていて同じ…そんな人なんだ、直感的に俺はそう感じた


[ごめん!…ごめん!…気遣いできなくで…見捨ないで!] 声を震えながら必死に懇願するように言う輪道は…まるで怒られた子供のようだ、


[怪我は大丈夫だよ…心配しないで…] 左手を隠して慣れない微笑みを見せながらそう俺は言う、それに対して[本当に?…本当に…大丈夫?] そう息を震わせて心配するような眼差しでこちらをみてくる


[気にしなくていいよ…ただ…破片が刺さっただけだから] 服の裾を破って左手に巻きつける、これでよし


[良かった…これからもチームとして頑張ろうな] 安堵の表情を浮かべながら俺の手を握り、そのまま森の別れ道まで進む


[大丈夫…同じ者同志…仲良くなれるはずだ…不安になるな…俺] 歩きながら…心の中で自分に言い聞かせるように思う。…正直…人と関わるのは好きじゃない…でも自分と同じ不幸な人とは一緒にいたい。…そう自信を持つ言葉が頭の中を埋め尽くしていった


そして途中魔物が出ることがなかったから…刀を使う機会がなくて残念だった…


そのまま別れ道を一緒に進んだ、それで時間が経ち…真夜中になって…野宿することにもなり…寝るのに良さそうな簡易のテントを作った


[なぁ…お前の能力ってなんなんだ?…] 電撃で集めた枝に炎を発火させながら…輪道がそう質問してきた、そういえば言ってなかったな…


[俺の能力は…作った人物を維持時的に具現化する力だよ…] そうテントに入りながら…質問に答えた、[へぇ〜…具現化か…気力の消費凄そうだな…]…輪道がそう言ってテントに入る


気力の消費?。…なにそれ?


[あの…気力の消費って?] 困惑気味にそう言う俺に対し、[え?…それも知らないのか?] 少し驚きながらそう言ってきた。うん!そんなの知らないよ!…なにそれ!


[…能力っていうは気力を消費しながら使うんだよ…気力が無くなると能力は使えなくなるんだよ] 当たり前の様にそう説明してくる輪道


そうなの…?…あの天使達…どんだけ説明不足なんだ?…


それから色々とテントの中で能力のことを説明をしてくれた


能力というのは…さっきも聞いた通り、気力という人体にあるエネルギーを使うらしい…


この気力を消費し過ぎたり、空っぽになってしまうと能力の発動ができなくなる


いわゆる魔力みたいな物…らしい…


そして能力というのは鍛錬次第でどんどん強くなるらしい。そこら辺はまぁ…聞いてるけど



また能力は転生者以外は持つことができないらしい…。うん?…輪道は電撃を操ってたけど…まさか…


[君も…能力を持ってるの?] ついそんな疑問の言葉が出てしまった


[……ああ…そうだよ…俺の能力はな、自身の気力を電気に変換する力…なんだよ] あっさり認めて自身の能力を答えた、この人も転生者だったのか。だから俺が能力と言ったらすぐに納得してたのか。…というか


[なんで能力と転生者ってことを明かしたの?] 疑問の声で輪道にそう質問してみる。…普通は隠したりするからね…


[お前だからさ…お前は俺の不注意で怪我を負ったのに、大丈夫って言ってくれてただろ?。…あれ…結構…嬉しくて安心したんだよ…だから…あんな言葉を言うお前ならこのことを明かしても色々と大丈夫かもって思って、信じたからだよ] 輪道は優しい微笑みを見せながら俺に言ってくる。…そうか…あの行動と言葉で信用に値する人間って思ってくれたんだな。…嬉しい。…あ…そうだ…ついでにもう一つ質問するか…


[君も不幸だから転生したの?] そう質問気味に言ってみる、あの天使達は俺が不幸だから選ばれたと言っていたから、この人もそうだと思った


[……ああ…そうだよ…俺は不幸のまま死んだから転生した…お前もか?] 輪道は今度は悲しそうにそう言いこっちをみてくる、どうやら予感は当たっていたようだ


[うん……俺も…] 転生する者は必ず不幸な人生を送って死んだ者なのか。…寂しくて…悲しいな


[どんな過去なんだ?…] 他人の不幸を聞くのは野暮だけど、どんな過去を経験したのか気になる。…そんな気持ちが強かった


[別に…ただ…親関連の話だよ…] 少し寂しそうな声で体を丸めながら輪道は答えてくる。親か…俺と一緒かもな…さっきの言動と態度といい…色々と察せれるのが…少し寂しいな


そう感じている内に俺は…眠気に耐えられず…テントの中で寝てしまった、輪道も寝てしまった俺に少し戸惑っていたが…すぐに同じ様に寝てしまった



そうして俺達は…朝に起きて…テントを片付け…再びライヤの街に向かった


途中…小鬼の軍勢に襲われたが、またしても輪道が倒していって進み…無事にライヤの街に着いた


ライヤの街の風景は…なんともまぁ…ここに冒険ギルトがあるのか?、そう思うほど…のどかで…草原の隣には一つの家がある…そんな街だった


[ここがギルトが本格的にあるライヤの街か…]


[そうだ…俺も前の仲間と一緒に…ここのギルトで冒険してたんだ…]


[それで俺がチームに入ったからまた冒険するの?]


[そうだぜ?…おかしいことか?] そう平然と答えてくる輪道に俺は少し疑心が湧いた、いや…おかしいことだよ?…そんなに誰かと一緒に冒険したいのかな?…


そうして街を歩いている内に、目的の冒険者ギルトを見つけた


そのギルトからは、さっきの大らかな雰囲気をぶち壊すほど、殺伐としていている木製の巨大な建造物だった


入りたくないな……そう俺は…思いながら輪道と一緒にギルトに扉を開けて入る


その中は表の殺伐としている雰囲気とは異なり、結構冒険者達が賑わっているものだった


色々な人達がいる、例えば…黒い鎧のような防具を全身に着ている男性、でかい斧を背負っている女性など…他にも個性が凄い人達がいっぱいいる…ちょっと怖い


[うん?…見ない顔だな…新人か?]


[だろうな…なんか弱そ]


[でもみたこと無い武器を持ってんな]


[御本人が弱そうだから大丈夫だろ]


[てかなんで裾が破れてんだ?]


[…………]


多方面からそんな声が聞こえる、やだな…噂になったら、しかも黒い鎧の人に無言で見られてるし


[冒険者の登録ですか?、でしたらこの紙にサインを。]


突然現れた…緑服の受付嬢のような人にそう言われると、サインのような紙を渡された、なんだこれ?


その紙には(冒険者ギルドに加入し、冒険者になりますか?。)…と書かれていて…サインを求める枠もあった


[これが冒険者なるための物かな?] 俺が輪道に質問すると、[そうだぜ…俺もこれにサインしたし] と紙の隣に置いてあったペンを俺に渡してきた


[なるほど…じゃあ…サインするね…] 俺は自分の名前をその枠の中に書いて、さっき紙を渡してきた受付嬢の人に返した


[サインが書いてありますね。…ようこそ冒険者ギルドへ…] そう言い、銅のコインのような物を渡された、なんだこれ?


[それはな…冒険者ランクを表すコインさ] 困惑している顔色の俺に輪道は答えるように間近で見してきた


[これがランクを表す物なんだ…。、落としたらどうするの…これ?…]


[大丈夫…このコインは誤って落とさないように所持者の気力や魔力に引き寄せられる効果があるから] 輪道が俺にそう言ってくる


[なるほど…。…あ…そういえば輪道はランクどれくらいなの?] 気になって質問してみた、中級者が行く都市にいたってことは…ランク高いのかな?


[俺か?…俺は…上から3番目の鋼だな] 自信満々にコインを持って俺の目の前に見せてくる


[へぇ〜…結構ランク高いんだね…] どうやら俺の予想は当たっていたらしく輪道のコインは鋼、実力を認められた者に与えられるコイン…輪道曰く…そうらしい…


[実力を表していけば…ちゃんとコインのランクが上がっていくから…安心しろ]


なるほど…俺が社会人だった頃は実力を表しても、上司の手柄にされてたから…普通に嬉しいし…やりがいもありそうだな…


それにこの刀…買ってもらったっていうのに、まだ使えてないし


[よし…これからこのギルドで強くなるぞ〜]


俺はそう思い早速…クエストが貼ってある看板に行くことにした

ちなみに


コインのランクは、こんな感じです


銅 一番最初に入った者には与えられるコイン


合鉄 少しずつ認められた者に与えられるコイン ちなみに見た目は銅のコインの一部に鉄が埋め込まれている


鋼 実力を認められた者に与えられるコイン


銀 大きな依頼を達成した者に与えられるコイン


白 軍隊を単独で壊滅できる者に与えられるコイン


黒 人類の最高戦力 国家全土を壊滅できる者に与えられるコイン


白黒 人類の域を超えた力を持つ者に与えられるコイン このコインを持つ者は、今現在では2人しか確認できていない


ちなみに、武器を持たないミナトはこの中では白コインぐらいの力を持っている


ただし、武器を持てば………

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