表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/23

お返事

最初はオズガルドで


途中は黒崎達です

黒崎達が転移した後…オズガルドの近くに、ある女性がしゃがんでいる

その女性は羽織を着ており、腰に刀を付け、剣士だと言うのが一目でわかる見た目をしている

また髪型は金髪のウルフカットで、高貴さを感じられるものとなっている


[おい…オズ…] 美しくも品のある声がオズガルドの耳に聞こえる

その声は心配など欠片もなく、ただ寝ている彼を起こそうとしている様なトーンである

オズガルドはそんな声を聞いてもまだ起き上がらない


[はぁ…………ドコ!] その女性は呆れた表情で立ち上がった後

刀を鞘ごと抜き、そのまま彼の頭を打つ

鈍い音が聞こえ、オズガルドは痛みでようやく目を覚ました

女性は冷たい眼差しを彼に向け、見上げながら鞘を腰に戻す


[ようやく起きたか…。お前その格好を観るに…誰かに負けたろ?] 女性は起きたオズガルドの格好を見て、鋭い言葉を出す

上裸で倒れていたら、誰もが考える事であろう、また実際にそうなのだから、言い訳できない


[……ごめんなさい…ライザ師匠] オズガルドは正座になり

無い両手を膝に置き、申し訳なさそうな声でそう女性に言う

その姿はまるで叱られた子供の様で、何とも…頼りない


[いつも言っているだろう?。私が居ない時は勝手な行動をするなって…] ライザと呼ばれた女性は冷たい瞳で彼を見る、

その瞳は絶対零度の様な眼差しであり、

オズガルドはそんな目を見て、言葉を出せず、怯えてしまっている


またライザは大刀を確認した後に持ち上げ、全体を見る


[はぁ…影打も掛けてるじゃないか。兄弟子の霜月に笑われるぞ?…] ひびが入った刀身が見えた為に、更に呆れた表情をする

オズガルドはそれを聞いて、肩身がどんどん狭くなる


[…………………] 彼女の呆れた表情を見て、オズガルドは顔もどんどん暗くなっていき、とても申し訳なそうな雰囲気を出している

自分が勝手な事をして、弱いせいで迷惑を掛けてしまった。

そんな気持ちが心の中を渦巻く


彼の暗い表情を見て、ライザは呆れながらも…頭に手を置き


[罰として…今日から私からの修行を5割増しにする。ついてこれるな?…] そうオズガルドに対して、少し笑いながら伝える

それはオズガルドの処罰としては、妥当でなおかつ、見捨てないとわかる言葉でもある


[!?……はい!ライザ師匠] それを聞いた彼は、驚いた後に

安心した笑いの表情を浮かべる

彼にとってそれは破門にしない。そう気持ちで理解して安堵できるものであったからだ


そのままオズガルドは、大刀を持って、ライザと一緒に自身の所属場である。(リベア)へと帰還するのだった。



【一方その頃、黒崎達はお互いを支えながら、イブの草原を歩いていた】



イブの草原から、ライヤの街まで一緒に進んでいる最中に、

輪道はある事に頭がいっぱいであった


それは自分の気持ちを黒崎にどう伝えるかである。

ミナトのアドバイスを実際にやってみようと考え、心で思うものの

するさい心臓の鼓動がそれを邪魔する


隣で自身を支えてくれる黒崎の顔を見る度に、頬を少し赤く染めて、目を逸らしてしまう

輪道は自分の恋心を伝えられずにいる

誰かに好きだと伝えるのは彼には、とても難しく。とても怖い


男として生きていけ。

そう両親に言われ、教えられた彼には、異性に対して告白するなど至難の一つであるだろう。


以前…黒崎に伝えられず、トブの草原を抜けて先へと進んでしまう

このままでは言う機会を失ってしまう。輪道はそう考えるが、目を逸らしてしまい、伝えられない


だが…彼はミナトの勇気を引き出してくれるアドバイスの言葉と、

自身の考えに従い、声を振り絞り。心の不安を

無理に抑えて、告白することにした。


[あのさ!…。黒崎] 隣にいる黒崎の顔を見て、緊張した声を出す


トブの草原を抜け、ライヤの街に行く為の、森へと進んでいた黒崎は

その声の方向に顔を振り向き、[どうしたの?] と言うような表情を向けてくる。

輪道は緊張で目を泳がしてしまうが、戻して目を合わせて

真剣な表情を見せる


[今まで言えてなかったけど、俺…。女なんだよ] 自身の本当の性別を他人である彼に伝える。

怖いという気持ちが、心から出てくるが

好きだと伝えたいという気持ちの方が恐怖よりも彼の心を支えている


その言葉を聞いた黒崎は、突然の報告に驚いた表情を彼に見せる。

男同士だとずっと思っていた彼には、かなり驚愕の真実だった様で、まだ同じ顔をしてしまっている



そんな彼の表情を見て、輪道は自身の気持ちを伝えるため、何とか声を出すように頑張り

口を開く


[それでさ…俺!。お前の事が好きなんだ!] 黒崎に自身の気持ちを勢いのまま大声で言う。

その顔は好きな人に告白する女子高生の様に、頬が真っ赤で目をつぶっており

勇気を出して言った事が誰に対してもわかるほど、緊張しているのが丸わかりだった


黒崎は彼のその言葉を聞き

更に驚いた表情を浮かべる。

本当の性別が女性だと分かったあとに

自分の事が好きだと伝えられ、彼は輪道と同様に頬を染めてしまう


[その…お前の返事を聞かせてくれないか?] 彼を支えている手が少し震えながら、輪道は返事を聞きたそうにする

黒崎の気持ちを早く知りたくて仕方がない様に見える


それを聞き。黒崎は輪道の顔を見ながら返事言う。その返事の答えは


[ごめん…君とは恋人にはなれない] 


NOの答えだった。

輪道は返事を聞いた瞬間に、目に光がなくなり…真顔になってしまった







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ