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森の戦略

風邪が悪化していた為…投稿が遅れました。…本当にすいません


風邪が良くなる次第に投稿頻度も戻っていくと思いますので…どうかご理解を…

タイラントが雄叫びを上げながら、逃げる俺達に接近してくる


[キティー!…逃げるにしても、どうやって撒くのさ!?] 俺を引っ張って逃げるキティーに不安気味そう聞いてみる。あんな図体の化け物…いったいどうすれば!?…


[そんなこと今冷静に考えられるわけないでしょ!。…とにかく逃げるよ!] 後ろから迫ってくるタイラントからもっと逃げるため、更に速くなりなから俺にそう言ってきた。作戦とか無いのか…


キティーの逃げる速度が速くなったと理解したタイラントが、追いつくため熱帯雨林の木を更にと巻き込みながら迫ってきた。ドゴーン!ドゴーン!。そんな吹き飛ぶ音が聞こえる。…こいつ意外と賢いな。逃げる獲物の速度を理解していると俺は逃げながら感じた


[!?…あそこの木の上に移動するよ!] そう言いキティーは俺の手を掴み、そのまま跳躍した。その脚力と俊敏性はさながら忍者である。


[これから木の上を重点的に移動するから、しっかり手を握ってて!] 迫りくるタイラントを尻目に俺を見ながらそう真剣にキティーが伝えてくる。木の上って…この人はターザンか何かかな?。そう我ながらアホな言葉が脳裏に浮かんだ瞬間に俺は木の上に跳躍していた


[普通に歩くより木の上の方が安全だし、何より速い…] キティーが困惑した顔の俺にそう言ってくる。いや…そのことで困惑してるんじゃなくて…


[なんで木の上に乗れるくらいの脚力があるの?] 次から次へと木の上に移動している最中に、俺がそうキティーに質問してみる。あの怪物が迫ってきてる中で何で質問してるんだ…俺は…


[え!?…そんなの答えは簡単!。…レンジャー長だから!] 木の上に移動している中でそう簡易に教えてくれた。まぁ…怪物が迫ってる中で詳しく教える余裕なんて無いよね…


そう心の中で思っていたら、突然…あの…怪物が突然、パンチの構えをしだす。なんだ…なんで構えなんか?…


そう思った次の瞬間。…あの怪物の隣にあった、熱帯雨林の木が怪物のパンチで粉々になり…その粉砕された木が俺達の方向に急速に接近してきた。!…パンチで木を投擲武器に!?


そのまま飛んできた木の破片に当たりそうになったが…刹那…それをキティーは回避していた


[あれ!?…当たってない?] 困惑した声で俺はそう言う。さっき粉々になった木があと目の前まで接近していたはず…


俺は体をお荷物のように掴まれていることに気づく。…キティーが手に持っているものは…ロープ?…いや…ツルか!?


[ふぅ…頭が回る生物に逃げるのは…やっぱり簡単じゃないね]キティーはそう小言をいいながら 熱帯雨林のツルを他の遠い木に絡ませて移動していたのだ。…いつの間にそんな物を…


そのままどんどんツルを使って大きく移動していく。…あの怪物もさっきと同じ方法で攻撃してきたが…ツルを使ってまた違う木に移動する。


そうしていく内に、どうやら葉っぱが生い茂っている場所に潜って隠れられたようだ。…あの怪物は雄叫びを上げて木を巻き込みながら隠れた俺達を探している


[ねぇ…どうする?…隠れてもなんの解決にもならないよ?] 俺は隣で一緒に隠れているキティーにそう言う。…このままじゃあ…その内見つかってしまうし…見つからなくてもあの怪物の図体が原因で何かに潰されるかも。…そんな不安が俺の頭の中を駆け回ってしまう


[大丈夫…僕にはタイラントを撃退する策があるから…] そう俺の手を優しく握り、微笑みながら不安を消し去るように言ってくるキティー。策?。…そんなものがあるのか。…いや…あるから言ってるんだよね…信じよう


[あのタイラントという怪物は図体が大きすぎるせいで小回りがほとんどできないから、あーやって何もかも巻き込んで進むしか移動方法がないんだ。そして、口を隠すといった行為もできない…だったらその特性を活かせばいい] そう言いながら何か準備をし始めるキティー。…あの怪物の特性?…前しか進めない…何もかも巻き込む…?


[あの怪物は頭が回る。…でもさすがに前しか進めず口も隠せないなら、これも効くだろう] そう言い悪用厳禁と書かれた丸い球体を何個か革の服のポケットから出した。それってまさか!?


[ふふ…そう…君が考えている通り…爆弾だよ…レンジャー隊専用のね] 驚いている顔の俺に自信満々な態度でキティーはそれを取り出す。いや…おかしいだろ!


[レンジャー部隊って…森の管理をするんでしょ?…なんでそんなのがあるのさ?] 爆弾を取り出しているキティーに困惑した顔で言ってみる。管理って…そんな物騒な物…普通は使わないからね


[もちろん…普通はこんな物を使わないよ。…でもレンジャー部隊の隊長には特例として、他者を制圧する物を所持することができるのさ。隊長の特権だね] 自身は凄い!。…そんな態度で困惑した俺に答える型でそう言ってくる。なに…その意味わからない特権?…。キティーが爆弾を取り出している中で俺は頭の中でそう思っていた…


[…その爆弾をどうするの?…] キティーに質問するように言ってみる。まぁ…考えの見当はつくけど


[これをタイラントの口の中に入れて、体内で爆発させるのさ…] キティーはそう言い爆発をあの怪物の口の中に入れるのを隠れている草むらの中で準備をし始めた。やっぱりな…だと思った。…俺の予感は当たっていたようだ。…つまりはあの怪物を爆散させようと言っている、結構容赦ないな…


[さぁ…始めるよ。君は僕が移動する木の真ん前に居てね。…そして君がタイラントをこっちに誘導するんだよ…わかった?] キティーは準備を始めながら真剣な顔で俺にそう伝える。いや…めちゃくちゃ無茶振りだね?。…要するにこの人は…囮になれと言っているのだ。…何故だろう…俺はその言葉を聞くと転生する前の…あの会社の上司を思い出していた。無茶振りな所が似てるからかな?


[さぁ…やるよ…覚悟はできてるよね?] そう返事も聞かずにキティーは自身が言っていた木に移動していた。…タイラントはまだ気づいていない


[くそ…やってるよ!。…おーいこの化け物が〜…かかってこーい!] 大声でタイラントの真ん前に移動して挑発する。…そうするとタイラントはこちらを見た後に猛スピードで、雄叫びを上げながら接近してきた


ヴァァア゙!!!。そんな雄叫びが森の中に響く。ひぃ…めちゃくちゃ怖い!…でももう少しだ!。俺はそう思いながら必死に走り…キティーが待っている木にタイラントをおびき寄せることに成功した。


[よし!…よくやったね!…黒崎!] キティーが大声でそう言うと、ツルを使いターザンのようにタイラントの顔まで近寄り、無事毛に捕まる。


[バイバイ…怪物!] そう微笑みながらキティーは言い。タイラントの口の中に自身が持つ全ての爆弾を突っ込んだ…。カチ!。そんな音が聞こえた瞬間に、タイラントの体がフーセンのように膨張し始めて、最後にはドカーン!!!と爆発してタイラント上半身の全てを吹き飛ばした


グショ…ボカーン!。そんな音を立てながら、タイラントの青い肉片や血液がその場にいた場所を青く染めていき…残った下半身が力なく倒れる。…こうして…★が7つある怪物…タイラントは誰の犠牲も出せずに撃破したのだった。


[ふぅ……お疲れ様…黒崎…] 手を差し出し…策が成功したことが嬉しそうな声でキティーがそう言ってくる。ほんとだよ…もう少し遅かったら…俺は潰されてたかも知れない。…危なかった


[キティーもお疲れ様、あなたのお陰で倒せて良かったよ] 差し出された手を握り、しゃがんでいた俺は立ち上がる。


[にしても…なんでこんな場所にタイラントなんか…ここは彼らの生息地じゃないのに] キティーはタイラントの死体を見ながら、疑問の声でそう言う。


[タイラントの生息地は違うの?] 俺はキティーの疑問に質問する様な声で言う。本来はいない生物なのか。…じゃあ…なぜ?


[うん…タイラントは本来…ここからもっと離れた氷塊の海にいる希少種なんだけどね…。…移動していたことで…たまたまここに着いたか。…それとも誰かがこの生物を誘導したか…何しろ謎は深まるばかりだよ] キティーは考察する様な顔でタイラントの死体を見ながら言う。誘導って…こんなでかい生物をどうやって誘導するんだよ。…無理でしょ…


[まぁ…考えても仕方がないね…。] タイラントの死体を少し片付けながら言ってきた。


そしてタイラントの件で少し休憩していたら。キティーが突然。


[…あ!…そういえば君はイブ草原に残してきちゃった仲間が居るって言ってたね?…] 思い出したかの様な声でそう伝えてくる。そうだった!…あの怪物のせいで話が曖昧になってしまった。…確か…徒歩だと凄い時間が掛かるって聞いたな…どうするか…


[そんな不安そうな顔しないで。大丈夫…ちゃんと徒歩以外にも方法はあるから…] 顔を近づけながら優しい微笑みを見せてくる。徒歩方法!?。


[それってどういう方法…教えて!] 驚きながらキティーの両肩を手で掴み、必死の声で伝える。そんな方法があったのか…早く教えてもらえばよかった…


[それはね…ここガイアの森を少し抜けた東の道にある、転移門の場に行って…転移の術を行って…移動する。…それが方法さ…] キティーは少し微笑みながらも真剣な表情で諭すように言ってくる。転移?…そんなのがあったのか


[転移門の場は余り長居しないほうがいいよ…じゃないと面倒なことになる…わかったね?。] キティーは俺の肩を優しく掴み、真剣な顔で俺を見る。面倒なこと?。…なんだろう…それ?…でもなんだか…表情的に言っても答えてくれなさそうだしな。…いいか…


[わかった…君の言う通りにするよ。…ところで君はそこまで来てくれないのかな?] キティーの顔を見ながら俺は質問風に言う。人で頑張ってくれ。彼の言い方は…そんな風聞こえたと思ったから…


[うん。…ごめんね…僕はこの森をずっと担当するレンジャーの隊長だから…離れられないんだ。…それにタイラントの掃除と後始末もしないとだしね…] 申し上げなさそうに俺にそう伝えてくる。そうか…じゃあ…しょうがないよね。…心の中で俺は仕方なくそれを受け入れた


[うん…わかった…それじゃあ…バイバイ。…またこの森に来たら…会おう…] …寂しそうな声がつい出てしまう。仲良くなって…共に怪物を倒した人と離れるのは…ちょっと嫌だな。


[あ!…そうだ…君のこれからの事を願ってこれを…黒崎…君武器持ってないでしょ?] そう言い一本の武器を取り出す。その武器は刀のように細い直剣だった。…黒い柄をキティーが抜くと…美しい白銀の刀身が輝いており…峰には赤い稲妻の様な模様のラインがある。そんな見た目の剣だ…。


[この武器はね…さっきのタイラントの牙と顔の部位を使ってるの。] 武器を見せて…説明してくる。タイラントって…さっき倒した!?


[そうなの!?…よくこんな短時間で作れたね?] つい驚いてしまう。それはそうだ…さっきの怪物を武器に変えて作ったんだから。…


[僕は…レンジャーになる前は…錬金者でね…こういう生物の一部で作った武器を錬成できるの…凄いでしょ?] ドヤ顔を見せながら自慢の様に剣を見せてくる。錬金ってことは…構築と分解か…なるほど…この世界には、生物の肉体を分解した後に武器として構築できる。錬金者というのがいるのか。…凄いな


[受け取っていいの?…その武器を…] 俺は疑問の声で言う。さっき…タイラントは希少種って聞いたから、多分…相当価値があるよね。俺なんかがいいのかな?


[受け取ってくれ…これは君のこれからが上手くいくようにと思って錬成した武器なんだ。受け取らないのは…僕に対しての侮辱だよ?] 剣を両手に置きながら、俺の真ん前に出してくる。これを受け取らないのは…侮辱…か。…よし


[わかった…受け取るよ。ありがとう…こんなにいい武器を作ってくれて] 俺はその直剣を受け取り。背中に仕舞う。ようやく2人と離れてから武器を背負えたな。


[それじゃあ…バイバイ…キティー] 手を優しく振りながら俺は去る。キティーも微笑みながら手をふってくれた


[よし…トブ草原に行くには…転移門の場に行かなきゃなんだな…頑張るか!] そう自身を鼓舞し…ガイアの森を抜け、転移の門の場がある東に向かった

《生物紹介》


暴獣・タイラント


白い肌で巨大な人型の形をしているが…顔面は獣の様に縦に広がっていて、眼球による赤い瞳が複数あり、全身には白銀の毛が生えている。


暴獣の異名を持つ、数少ない希少種と呼ばれる一匹


異世界による生態ピラミッドでは2番目に位置する


圧倒的な図体による破壊力と、凶暴性で、暴獣と呼ばれる一方…恐怖の象徴とも呼ばれている


また体内に稲妻の事に電気を宿しており…筋肉を強制的に活性化させている。身体能力の高さはそれが原因


彼の皮膚や肉体は、極めて頑所なため…武器や防具として加工されることもある


黒崎達との戦闘で敗れたのは…子供のタイラントであったから


ちなみにクエストによる大人の討伐の報酬金額は、5億ドル

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