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0.生きたいと思うんだから死にたくもなりますよねって話

厚生労働省は2023年7月28日、2022年分の平均寿命と平均余命を発表している。

男の平均寿命は 81.05 年、

女の平均寿命は87.09年

男性75歳での平均余命は12.04年、

女性75歳での平均余命は15.67年

(厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況から引用)


日本は世界トップクラスの長寿国といえるのです


では、あなたの寿命は?死は? 

いつ、どこにありますか?

『人間は全て死ぬ!もういやだ!』


もしあなたの目の前に枯れた喉から絞り出すように叫びながら、顔面から絶望を垂れ流し、両手で頭を掻きむしっている人がいたらどうしますか?


みなさんちょっと、想像してみてください


困惑して逃げたり、逆にその場で興味を向けてみたり、一歩踏み込んで駆け寄ってみたり… 離れるか・留まるか・近付くか、ざっくりこの3つに分かれると思います。


この後の自分や相手を想像しているかもしれませんが一旦ストップです。

考えてくれてどうもありがとうございます。

私はうれしいです。


では戸惑いを抱えつつもなんとなくみなさんほっこりしていただいたと思われるところで、改めて本題です。


人間が死ぬことに信じられない驚きを感じた方はいますか?


はい、いませんね。


先ほどのたとえ話は、皆さんがトラブルに巻き込まれたときに自分ならどうしよう!と、想像していただくためにしたミスディレクションを引き起こすメンタリズム的な質問です。

ワクワクしてもらった手前申し訳ありませんがここから先の話には関係ないのです。

申し訳ない。


話を戻します。

全ての人間は死にます。当たり前のことです。

生物である以上寿命は存在しますし、同じ人間同士で社会を作っている以上寿命に関わらない死に方をすることもあります。


格好よく言うなら、逃れられない運命

悲しく言うなら、永遠の別れ

ロマンチックに言うなら、新たな世界への旅立ち 

…死には色々な表現の仕方があります。

好きな表現を選んでもらって大丈夫ですし、自分好みにちょっと考えてもらっても大丈夫です。


私達は生きているが故に死にます。


ちょっとややこしいですが、生という一本道の先に死というゴールがあり、どんな人も常にゴールを見ながらいずれ辿り着く、或いは着いてしまう死を意識して走っているわけです。

最後まで走り終えてゴールに辿り着いた人、途中でゴールに飛び込んでしまった人と、種別はあります。

でも大事なのは死は誰もが無意識でも常に見て、感じているものです。

だからあなたが感じた・考えた、死にたいという気持ちも、生きたいと思う気持ちがあるようにあって当然なのではないか? 

私はそう思うわけです。


生は素晴らしいもの

しかし反対に死は恐ろしく、語るべきではなく、考えるべきものではなく、論ずること自体が悪手

こういう考えは1つの価値観としてあるでしょう。

しかし私は死も当たり前に受け入れなければならないもので、語り、論じ、考え、死ぬまで共に有り続けなければならないものだと考えます。


勘違いしないでいただきたいのは、死に日ごと近付くみなさんを脅したりするわけでもなく、自分で死を選ぶ選択肢を推奨するわけでもなく、理想の死でなければ無価値だと唾を吐くわけでもなく、死ぬが故の苦しみから逃れて幸せになるための手段と神と宗教を用意しました!というわけでもないことです。

私にはあなたの人生に干渉する力はありません。干渉されていると感じた方にはお詫び申し上げます。

申し訳ありません。

その意図は全く無いのだということをご理解ください。


人間は生きているが故に感情があり、知性があり、言動や行動を示す存在です。

生きていて生きることに考えがあり生き続けたいなら、死ぬんだから死への考えがあり死にたくもなるはずです。

今後述べていくのは、この死にたくなるときって私ならどんなときだろうか?という事柄です。


私は生きることのみを考え論ずることに特化し、活路や希望を見出す煌めき眩く大きな一等星では決してありません。

それを見上げたり、真下の暗やみをぼんやりとみつめたりしながら、考え、囚われ続ける未熟な人間の1人です。

私の中から溢れ出るもの、世の中から与えられるもの …様々な場面で死にたくなり、それを忘れ去ったり蓋をして生きています。

そんな私の風に吹かれて消えていくような地面へのらくがき よかったらご観賞ください。





死は真剣に深刻に考えてはいけません


ぼんやりとなんとなく これでいいのです

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