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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第4章 転身

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マシーンイーグル

 それからひたすら同じモンスターを狩っていたが一向にランク4のポーションはドロップしなかった。


「もしかして確率めっちゃ低い…」


「ドロップ率が分かる訳ではないのでなんとも言えないのですがもしかしたらとんでもない確率だったのかかもしれません」


結局ランク4ポーションはドロップすることはなくカナタの討伐特典が出現した。



『討伐特典』


【1】特攻モンスターの変更

【2】特攻モンスターのドロップ品開放

【3】特攻モンスターの攻撃値アップ



内容は俺と同じだったようで同じようにドロップ品開放を選択した。


『ドロップ品ランク1→2MAX』


『ボーナスモンスターが出現します』



周囲を見渡してもモンスターの姿が無かった。


「どこだ?」


「上です!」


沙月の言葉に反応し全員上を見た。


そこには全長10mはある、鳥型のマシーンモンスターがいた。


案の定ミサイルを装備していた。


「全員散開しろ!」


予想通り鳥型のモンスターはミサイルを撃ってきた。


俺の言葉に反応し全員がその場から回避した。



着弾したミサイルは噴煙をあげたが全員無事だったようだ。


しかし、分身を用意していたのだが分身の回避は間に合わなかったようで消えてしまっていた。



「ミレイは沙月の側で待機してくれ。カナタ!いけるか?」


「大丈夫だ!」



竜化したカナタと共に上空の敵に向かう。


ダンジョンのこの広大なフィールドは疑問が残るが今回ばかりはこのフィールドが裏目に出ていた。


上空に向かったが俺の空間機動では空を飛ぶモンスターには追いつくことができなかった。


カナタが敵を追っているが同じ速度のようで上空を旋回していた。


「なんか足止めしないと追いつけないぞ!」


カナタから逃げつつもミサイルを撃ってくるモンスターだったが、幸い移動標的に対する命中精度は良くないようで、直撃はしていないがこのままだと他のモンスター達が寄ってくる危険性があった。


「こうなったら仕方ないか!磁界を作るから追い込んでくれ!」


「わかった」



広範囲の磁界の作成は消費魔力も多く制御が難しい為、控えていたのだが…


上空に広範囲に磁界を作成した。


そして発生した磁界の中にモンスターが飛び込み動きを止めた。


「カナタ!長くは持たない!」


動きを止めた鳥型モンスターにカナタの一撃が直撃した。


モンスターは攻撃を受け消滅した。



「耐久力がなくて良かった…」


磁界を消し下に降りた所でめまいを覚えた。


その様子にミレイが慌てて駆け寄ってきた。


「大丈夫ですか?」


「悪い、魔力を使いすぎた…少し休めば大丈夫だと思うが」

魔力値のあるミレイや、沙月が使っていればもっと楽に倒せたと思うと少し気落ちした。

低魔力であるのは仕方がないので少しでも効率的に運用できるように気をつけるしかなかった。


「少し休みましょう」


ミレイの肩を借り近くの遺跡を背にして休む。



カナタは消滅した敵の落としたスクロールを拾ってきていたようで少し遅れて合流した。


「アキラは大丈夫か?」


「ええ、恐らく魔力を急激に消費したせいでしょう。今は眠っていますが少し経てば良くなるはずです」


「そうか、じゃあ少し休憩だな。沙月、周りの様子はどうだ?」


「さっきのミサイルでモンスターの配置が動いてるので下手に動かない方が良さそうです」


「じゃあ少し休もう」



休憩を取ることになった。




「あんなモンスター見たことあるか?」


「鳥型モンスターは見たことありますけどあんなに速いのは見たことがないですねぇ」


「きっとさらに下層にはああいうモンスターが増えるんだろうな…」


「私も魔法スキルの練習をした方が良さそうですね、あの速さに当てられる自信が無いです…」


「あの速さは異常ですけどね、そういえばスクロールは何だったんですか?」


「ああ、『風魔法』だった」


「ちょっと魔法スキルじゃないですか!もっと慌ててくださいよ!」


「いやぁいまさら魔法スキルって微妙じゃね?」


そんな事を言うカナタにミレイは問い詰める。


「微妙な訳ないでしょ!魔法スキルは希少なんだから!」


「でもよ、これ誰が使うんだ?」


その問いに二人は固まる。


単純な遠距離火力の話なら沙月になるがすでに水魔法を持っている。


ミレイは分身スキルで手一杯。


アキラは魔力値の問題で無理。


残りの選択肢としてはカナタになるが…


「現状の戦闘スタイル的に魔法を使う必要を感じない」


今は、アキラとカナタが突撃して敵を減らしているので発動に時間のかかる魔法は相性が悪い。


「竜化しながら魔法を使うのは難しそうだしな、詠唱するよりも突撃したほうが早いし」


カナタの言う事ももっともで今回は使う理由が見当たらず保管することになった。



その後、アキラが目を覚ますまで軽く水分補給等を行う。


1時間ほどでアキラは目を覚ました。



「悪い、眠ってた…」


「大丈夫ですよ、気分はどうですか?」


そういってアキラに水を差し出す。


「サンキュー、あれから特に何も無かったか?」


「はい、特には問題はありませんでした」


「その割には二人はいないみたいだが…」



「ええっと問題ではないですけど、近くにモンスターが寄ってきてしまったので今、倒しにいってます」


「大丈夫なのか!?」


慌てて起きるアキラ。


「1体だけなので大丈夫ですよ、心配しないでください」


沙月はアキラを制止する。



「1体か、それなら大丈夫か…」


アキラは座り直す。


そんなやり取りをしてるうちにミレイとカナタが戻ってきた。


「おう、起きたか」


「大丈夫でしたか?」


「悪かったな、迷惑かけた」


「気にすんな、逆に助けられたんだからよ」


「そうですよ、アレがなかったらもっと大変な事になってたんですから…」


その後、アキラが眠っていた間の話をした。



「これからどうする?アキラ次第だが」


「ああ、もう問題ない。後、数体で達成だ。やれる」


「そういうことならやってしまうか、でも磁界操作は使うなよ、恐らく魔力は回復しきってない」


「わかった」


「マジックポーションを持ってくるべきだったな…」


魔力消費するのが魔力値の多い二人だったので準備していなかった。


「次からは持ってこよう…」


多少の気だるさを感じながらも狩りを再開した。

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